ビジネス英会話力(コミュニケーションスキル)を仕事の成果につなげる。その練習を、ネイティブ講師とのオンライン英会話でのディスカッションを通して身に着けていただくお手伝いをしております。
議論のテーマは、ビジネス、経済、テクノロジー、文化、生活、法律など、時事問題から最近の生活情報まで多岐にわたり、考えて発話する内容の種類は、賛成や反対、比較や強調、時系列での説明、状況の描写や背景の解説、グラフによるデータ推移の説明まで様々です。会議やプレゼンテーション、挨拶、交渉の場で使う英語コミュニケーション力の上達にお役立てください。
今回は、「2015年の世界10大ニュースを語る」という話題です。オンライン英会話で海外のネイティブ講師とディスカッションする際のポイントを幾つかご紹介いたします。ここでのディスカッションの組み立てや、使われる英語表現を、実際のお仕事での会議や交渉の場でのビジネス英会話としてご活用ください。
目次
オンライン英会話でネイティブ講師と話してみよう! 議論の概要
今回の英字新聞記事は、まずは2015年を振り返るところから始めていただこうと、ある日本の大手新聞の、読者が選んだ2015年の海外10大ニュースです。
ちなみにランキングは以下の通りです。(投票数でランキングされてます)
1. パリで同時テロ。「イスラム国」の犯行
2. ネパールで大地震、約9000人死亡
3. 米国とキューバが54年ぶり国交回復
4. 欧州でシリアなどからの難民が急増
5. ミャンマー総選挙でNLDが圧勝
6. 独フォルクスワーゲンが排ガス規制不正
7. 英国のウィリアム王子に長女誕生
8. 国際サッカー連盟(FIFA)で汚職疑惑
9. フランスの新聞社で銃撃テロ
10. ギリシャ総選挙で「反緊縮」政権が発足。ユーロ危機が深刻化
初めにこのランキングを見たときには、「え!中国関連のニュースが入ってないのに、ウイリアム王子の長女誕生が7位に入っているの?」と思いましたが、誰もが祝福できるニュースがランク・インしていることは良いことだなと思い直しました。
毎年年末、あるいは翌年1月に、年間の10大ニュースといった形で報道されることが多いですが、それを見ながら、新しく始まる年のラインキングには、明るいニュースが並ぶといいな、と思います。
セッションでは、2015年の「あなたにとっての」大きなニュースも勿論、尋ねられます。是非、それを英語で語る準備もされてください。
ビジネス英会話に関連しては、この10大ニュースを話題に、広い知識とその分析、発言の際の構成、明確な論点の表示などが求められます。是非、本当の仕事での状況を思い浮かべながら、英語で発言してみてください。
オンライン英会話で、どう話す? 議論の内容
日本の大手新聞社が読者からの投票で選出した、2015 年の「海外10 大ニュース」を発表しました。それについてディスカッションしてみましょう。
投票数の順位では、以下のようになったようです。
1. パリで同時テロ。「イスラム国」の犯行、
2. ネパールで大地震、約9000人死亡、
3. 米国とキューバが54年ぶり国交回復、
4. 欧州でシリアなどからの難民が急増、
5. ミャンマー総選挙でNLDが圧勝、
6. 独フォルクスワーゲンが排ガス規制不正、
7. 英国のウィリアム王子に長女誕生、
8. 国際サッカー連盟(FIFA)で汚職疑惑、
9. フランスの新聞社で銃撃テロ、
10. ギリシャ総選挙で「反緊縮」政権が発足。ユーロ危機が深刻化
ちなみに気候変動についてのCOP21 におけるパリ協定の採決は、読者投票の締切りに間に合わず、投票の対象になっていないそうです。2015 年の海外ニュースを振り返り、比較しながら、現在について考えてみましょう。
注意点、そして、オンライン英会話の上達のポイント
まずは注意点
オンライン英会話の注意点として絶対に避けるべきなのは、軽率な発言です。
日本人の感覚で言うと、英語ができたり、インターネットが発達し、海外の情報が身近に感じられるようになったり、勤務先や取引先など企業活動が国際的になることは、「世界が広がる」イメージがありますが、逆の見方で、海外赴任した友人と海外取引先の部長が子供を同じ学校に通わせていて、知り合いだったというように、It’s a small world的に「世界が狭くなってきた」ことも事実です。
今回の2015年世界10大ニュースを見ると、5位のミャンマー総選挙と7位の英国王室王子のご成婚以外は、ネガティブな側面が大きいニュースです。つまり、自分の話している相手(ネイティブ講師、ビジネスの取引相手など)の親戚や友人、同僚、知り合いが事件に巻き込まれている可能性も常にあるとは念頭に置いて発言するべきですし、例えその事件でなかったとしても、9.11のような過去の事件によって大きなニュースに関して、強い感情を持っていることもあります。
これはビジネス英会話でも当然ですが、軽率な発言は控えるよう、気をつけましょう。
そして、オンライン英会話の上達のポイント
オンライン英会話に限らず、実際の仕事の場での、ビジネス英会話でも大切なことですが、実際に「軽率な発言を避ける」には、どうしたら良いのでしょうか。
ご参考にしていただきたい考え方を2つご紹介させていただきます。
(1) 物事を善悪で捉えようとしない。
紛争関係については特に、片側にとっての善が相手側にとっては悪であることは全く珍しくないことです。善悪で語ってしまうと必ずどこかで人(悪側)を非難することになりえるので、そもそも善悪で捉えるのは避けた方が無難でしょう。
(2) 友人、知人、自国に置き換えて、相手の気持ち、当事者の気持ちを思いやる。
よく言われる言葉ですが、それだけに重要であるとも言えます。私たちも2011年には東日本大震災を経験し、この言葉の大切さを様々な意味で学び直したのではないでしょうか。
まとめと、論点
1. 日本の大手新聞読者が選んだ、2015年世界10大ニュースについて英語で発言する。
2. 10大ニュースの中で、2つを除いて、ネガティブな側面が大きいものが占めた。
3. 軽率な発言は控えた方がいい。
4. 友人、知人、自国に置き換えて、相手の気持ち、当事者の気持ちを思いやることが大切。
ビジネス英会話へ応用できる英語表現集
ネイティブ講師たちとオンライン英会話で、この議論行った際に使用されていた英語表現の中から、仕事での英語コミュニケーションで使える表現を選出しました。是非、実際の職場でも使用して、お役立てください。
今回は、2015年に起きた世界10大ニュースを語るという話題です。ニュースの中には、為替やその国、地域の景況感、または治安に影響して、実際にお仕事への影響が出たという方もいらっしゃると思います。環境問題に関するものでは、関連ビジネスの話題に留まらず、世界中の人々が共有するテーマとして、話し合い易いということもあるかもしれません。重要な点としては、これらの話題が実際のビジネスの場でも、スモールトークなどで語られることが有り得ることです。
1. In the first decade after the year 2000, :2000年代の始めの10年間、
2. thirty centimetres high, and fifty by twenty in length and width :高さ30センチ、長さ50センチ、幅20センチ
3. I realized that most of the news was from Europe. / I realized that most of the news stories were from Europe. :ニュースのほとんどが欧州のものでした。
4. That’s the event that comes to mind first. :それが始めに頭に浮かんだ出来事でした。
5. I think the first question Japanese people ask is ‘will it occur in Japan?’ That’s the focus of discussion when it comes to terrorist attacks. :思うに、私たち日本人の始めの関心事は「それが日本でも起こるのか?」ということであり、テロ事件についてはそれが議論の中心です。
6. the motive behind … :…の背景にある動機
7. They’ve lost the consumer’s trust and confidence and their reputation is heavily damaged. :彼らは消費者の信用と共に自信も失っていて、大きく評価が傷ついています。
8. Each story is important in different ways.
9. There are issues that have to do with cooperation or building good relationships.:協力や良好な関係作りに必ず関わる問題があります。
10. I’m actually of that view. :私は実際、そういう見方をしています。
【ご利用上の注意点】
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2017年 5月 1日編集