ビジネス、経済、テクノロジー、文化、生活、法律など、時事問題から最近の生活情報まで、英語で議論するアットイングリッシュのオンライン英会話レッスン。ここでは議論の中での、ネイティブ講師たちからの英語表現についてのアドバイスを公開します。
今回は、「パナマ文書」の話題です。この話題を中心に、様々な角度からの議論を通して、ネイティブ講師たちが作った多彩な英語表現をご紹介します。
なお、ここでは、社会人、ビジネスパーソン向けの英語表現を集めております。更に、これらの英語表現をビジネスの状況でどう使うか、ご興味をお持ちの方々は「上手いビジネス英会話の作り方」をご覧になってみてください。
<オンライン英会話での、この議論の概要と学びのポイント>
講師と距離がグッと近づくオンライン英会話の活用術
パナマに拠点を置く、法律事務所モサック・フォンセカの内部文書が、ドイツの地方新聞社へ持ち出され、そこからアメリカのNPO 団体の協力を得て、内容の分析が進められています。
権力者や富裕層の租税回避行為が明らかになってきていますが、法律的にはグレーゾーンとして扱われているこの問題。あなたは、どう考えますか?
オンライン英会話での、主な論点1
パナマ文書がこんなに世界に衝撃を及ぼすと思っていましたか?
どんな影響が見られますか?
大企業のオーナーだけでなく、国家のリーダーたちの名前も続々と出てきています。税金を徴収し、国力を増すためにその運用方法を考えるリーダーが、租税回避をしていたということになりますが、この事実は、どんな影響をこれから及ぼすのでしょうか?
英語表現1 氷山の一角
Even though there has been a lot of information coming from this legal firm, it is just a part of the picture.
この法律事務所からたくさんの情報が出てきていますが、これはほんの一部に過ぎません。
誰がどんな目的でこの情報を持ち出したのか分かりませんが、おそらく他にも驚くような情報や名前があるのでしょう。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(Even though)
(it is just a part of the picture)
英語表現2 ルールの拡大解釈
A number of major companies and politicians have been stretching the rules by using tax havens and that has recently been brought to public attention.
多くの大企業や政治家がタックスヘイブンのルールを無理に拡大して使い、それが最近になって白日に晒され、注目されるようになったのです。
線引きをすべき立場の人たちが、タックスヘイブンのルールを拡大解釈している点が、解決の難しいところです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(A number of major companies and politicians have been stretching the rules)
英語表現3 対岸の火事
It’s not as big a deal in Japan as it would be in other countries. / The news of the Panama papers is not getting so much treatment.
日本にとっては他の国の問題で、あまり大きな問題にはなっていません。/ パナマ文書のニュースは、あまり大きく取り扱われていません。
日本では他の国のスキャンダルのように扱われています。
(いいね!:not as big a deal)
(いいね!:not getting so much treatment)
英語表現4 別世界
This article is beyond the scope of my imagination./ I’m not in the same league as the people in this article.
この記事は私の想像の枠外の話です。/ この記事に出てくる人達は、私にとっては別世界の人達です。
権力や収入が桁違いに大きい人たちの話しで、あまりピンとこないというのが正直なところかもしれません。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(beyond the scope of my imagination)
(I’m not in the same league as the people)
英語表現5 告発者
The person who leaked the information might be a whistle blower.
この情報をリークした人は、告発者かもしれません。
告発者は、何を一番訴えたかったのでしょうか。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(whistle blower)
英語表現6 議論のキッカケ
The Panama Papers provided the impetus for talking about tax havens./ The release of the Panama Papers opened the door for discussion of tax havens.
パナマ文書の公開は、タックスヘイブンについて議論するキッカケとなりました。
グレーゾーンという事もあり、今まで深く議論をして来なかったタックスヘイブンについて、改めてキチンと考えるキッカケになります。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(the impetus for talking about tax havens)
(opened the door for discussion of tax havens)
オンライン英会話での、主な論点2
タックスヘイブンの利用が違法でないとしたら、何が問題なのでしょうか?
そういう制度を持っている国があり、法的に問題ないのであれば、何が批判されているのでしょうか。
英語表現7 倫理の問題
As we have noted already, there is an ethical problem./ Most people feel that it’s not right especially from an ethical perspective.
もう分かっている通り、倫理上問題があります。/ 特に倫理的観点から良くないと感じる人が多いのです。
法的にではなく、倫理として批判をされていますが、倫理の良し悪しは線引きが難しいところです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(As we have noted already,)
(especially from an ethical perspective)
英語表現8 理由
I think it would be within the realm of courtesy to ask them why they chose to use it.
なぜそれを利用しようと思ったのか聞くのは、礼儀を失する事ではないと思います。
法的に問題なく、本人も納得してタックスヘイブンを利用していたのであれば、なぜ使い始めたのか理由を尋ねるのは問題ないでしょう。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(it would be within the realm of courtesy)
英語表現9 イメージの問題
Even though using a tax haven in not illegal, using one may cause people to think negatively about them.
タックスヘイブンを利用するのは違法ではないとしても、使うとネガティブな印象を持たれるかもしれません。
国家のリーダー等にとって、イメージは大変重要です。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(using one may cause people to think negatively about them)
英語表現10 企業としての信用
Just the fact that a company has money invested in a tax haven decreases its credibility.
単にタックスヘイブンにお金を置いているという事実で、信用を損なってしまいます。
違法ではないのに、何となく悪い事をしているような、そんなイメージが付いて回ります。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(decreases its credibility)
英語表現11 タックスヘイブンを怪しむ背景
Even if you’re using a tax haven legitimately, people might suspect your company of wrongdoing.
たとえタックスヘイブンを合法的に利用していても、みんなはあなたの会社が悪い事をしていると怪しむかもかもしれません。
その国で利益を得たのに、税金を払わないという事から、自ずとイメージが悪くなってくるのかもしれません。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(people might suspect your company of wrongdoing)
英語表現12 国を支える税収
If taxes cannot be collected, public taxes cannot support government spending.
税金を集められなければ、政府の支出を支えられません。
企業活動の結果得られた利益から税金が支払われなければ、国が立ち行かなくなっていきます。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(public taxes cannot support government spending)
まとめ
今回のテーマは、明るみになった「パナマ文書」の内容についてです。
違法ではないタックスヘイブンの利用ですが、パナマ文書の存在は、大スキャンダルとして世界を駆け巡りました。まずは、どうしてそんなに大事となったのか、どんな影響がるのかについて考えました。
また、法律的にはグレーゾーンで、罰せられる訳ではないのに、何がそんなに問題視されているのかについても話し合いました。
全体的に、タックスヘイブンのルールを権力者たちが無理に拡大解釈して利用している事への不信感、倫理上の問題として捉える意見が多く、タックスヘイブンという制度そのものについて考え直すキッカケとなったという意見もありました。
この議論から学ぶ、ネイティブ講師の英語表現とビジネス英会話への応用
<オンライン英会話での、この議論の概要と学びのポイント>
講師と距離がグッと近づくオンライン英会話の活用術
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