ビジネス、経済、テクノロジー、文化、生活、法律など、時事問題から最近の生活情報まで、ネイティブ講師との議論を通じて、オンライン英会話で英語コミュニケーションの上達を図る方法をご紹介しています。
今回は、「倹約と豪勢に割れる消費の二極化」という話題です。オンライン英会話で海外のネイティブ講師とディスカッションする際のポイントを幾つかご紹介いたします。ここでのディスカッションの組み立てや、使われる英語表現が、実際のお仕事での会議や交渉の場でのビジネス英会話としてお役に立てれば幸いです。
<この議論での英語表現>
ネイティブ英語でセンスよく表現!例文集
目次
オンライン英会話でネイティブ講師と話してみよう! 議論の概要
倹約(節約って言います?)しようと思っていても、「これだけは高い金額を出してでも買うモノ」ってありますよね。
少し金額を上乗せしても、良い物を買いたいな、と思うもの。
私にとっては、防寒服と靴です。
昔からものすごい冷え性で、買い物に出ると、ついコートに目がいきます。
もっと暖かいものを、もう少し腰や足まで隠れるものを、と。
厚着になって動きが鈍るのは嫌なので、薄くて、軽くて、でもちゃんと暖かくて、となるとどうしても値が張ってきます。
少しくらい高くても、暖かくて軽いというのは、私にとって欠かせない事なのです。
そして、もう一つは靴。
若い頃は、プチプラでかわいい靴を、ソールが固くて辛くても、気合で履いていましたが、
年を重ねてくると、出来るだけ履き心地が良いものを求めるようになりました。
とはいえ、一応ファッションも気になるので、見た目も素敵なのが欲しいと思うと、靴にはそれなりに投資することになります。
こうして考えると、私は「心地良さ」にお金を払っているんだなと思うのです。
今回、取り上げているのは、「倹約と豪勢に割れる消費の二極化」という話題です。
ここは倹約するけど、ここにはドーンとお金をかけるなど、ご自身の消費傾向やこだわりについて、英語で話してみてください。
オンライン英会話で、どう話す? 議論の内容
日本の個人消費額の推移をみると、日本人は倹約傾向にある、という分析が成り立ちます。確かにそうなのですが、では、本当に出費をしなくなっているかというと、確かに、日用雑貨や普段の食事など、削るところは削りながらも、気にいった製品や、旅行に、イベントなど、特別なもの、ユニークな体験には、出費を惜しまないという人も増えているようです。
通常で言えば、倹約している人とお金を遣いたいように遣っている人に分かれるのかもしれませんが、どうやら、日常では倹約していても、遣うところでは遣うという消費者の行動があるようです。
人々の消費傾向とその背景について、英語で議論してみてください。
注意点、そして、オンライン英会話の上達のポイント
【まずは注意点】
この話題の大きなテーマとして、「倹約と豪勢」があります。2008年頃の世界的な金融危機から、倹約した生活を始めた人は多いですし、2011年の9月、Occupy Wall Street が行われてから、持つ者と持たざる者、99%と1%といったように二極化が顕著になってきています。
ただし、こういった大きな流れとは別に、個人個人で消費の姿勢は異なっているはずです。年齢や人生の中での立ち位置によっても、消費活動は大きく変わってきます。たとえば、ご結婚だったり、出産、家の購入という人生の中のイベントが続くタイミングでは、消費は大きく膨らみますし、逆に、子育てを含めて、こういったものが全て終わっていれば、消費が膨らむことはそんなに無いかもしれません。
こういったものは、倹約か豪勢かに関わらず、消費を脹らませますし、更にはこういったイベントを同じ時期に持ったとしても、倹約か豪勢かによって、消費の膨らみ方は更に違いが出るはずです。
新聞の見出しになるような、ステレオタイプの世相を語るだけでは勿体ないでしょう。
【そして、オンライン英会話の上達のポイント】
(1)せっかく海外と繋がるオンライン英会話で、ステレオタイプに新聞の見出しになるような議論だけをしても、学びの機会は限定されてしまいます。是非、ご自分自身、そして、ご自分の周囲にまで会話の内容を引き寄せて、議論を楽しんでみてください。
中級、上級の英会話力を有していて、そのオンライン英会話の練習をビジネス英会話に応用しようと考えているのであれば尚更です。ビジネスミーティングで、個別の事象を例示する、詳細な説明を試みるといったこともイメージしながら、海外にいるネイティブ講師とのステレオタイプの共通イメージ(例えば、「最近、世界的に不況だよね」)に頼ろうとせず、独自の論理展開を、身の回りの個別の事象を説明しながら語る練習をしていただければと思います。
(2)このテーマの記事を読んでいただくとおわかりいただけますが、いわゆるステレオタイプに貧富の差(または格差)が開いたという議論を展開していません。「倹約と豪勢」について、2つのタイプを紹介しています。ビジネス英会話を志向している人たちは、特にこの部分をどのように説明するか、力を入れていただければと思います。ビジネス英会話コースEBCを受講されている方々は、普段の練習で身に着けてきたものを、是非、応用していただきたいです。
■いわゆる、持つ者、持たざる者、貧富の差
(ある意味、薄い議論の中でよくあるステレオタイプな話題だと思います)
■一人の消費者の中での、「倹約と豪勢」の使い分け
例えば、普段の食事や日用品の購入については、金額に非常に厳しく、広告やインターネットでの比較を調べて、最安値で入手しようとするのに、一方で旅行やライブ、または自分自身がこだわりを持つ、掃除機、携帯電話といったものについては、最高品を求めるなど、異なった消費活動をしている。そして、これはいわゆる「持つ者」でも、「持たざる者」でも、程度の違いはあっても、この倹約と豪勢の使い分けの傾向が見える。
まとめと、論点
1. 日本の個人消費全体の数字をみると、倹約が進んでいることがわかる。
2. しかし、個別の消費活動を見てみると、豪勢な消費も行われていることがわかる。
3. オンライン英会話で陥りがちな失敗として、ステレオタイプの世相を語るだけの議論では勿体ない。
4. 中級、上級の英語力を持ち、オンライン英会話の練習をビジネス英会話に応用するつもりであれば、独自の論理展開を、身の回りの個別の事象を説明しながら語る練習に挑戦してもらいたい。
5. ビジネス英会話を志向している人たちには、特に、「身近ではあるが、日本語でも説明が難しい」と思える内容を説明する練習に力を入れてもらいたい。ビジネス英会話コースEBCを受講されているなら、その練習内容(プレゼン、説明の構成や、その言い回し)を、こういった機会で応用してもらいたい。
この議論から学ぶ、ネイティブ講師の英語表現とビジネス英会話への応用
ビジネス英会話へ応用できる英語表現集
ネイティブ講師たちとオンライン英会話で、この議論を行った際に使用された英語表現の中から、仕事での英語コミュニケーションで使える表現を選出しました。是非、実際の職場でも使用して、お役立てください。
今回は、個人消費の傾向についてです。どんな事業や職業についていても、同時に個人消費者であることは誰にとっても同じです。海外の先進国にいるネイティブ講師と話し合う中でも、その点は共通する点が多く出てきそうです。共通した消費者心理を話題にするならば、やはり適切な英語表現がとても役立ちますし、業界によってはビジネス英会話として、消費者心理がミーティングの話題に上る方たちも多いと思います。是非、ご活用ください。
1. I haven’t bought anything expensive lately. :最近、高価なものは何も買っていない。
2. I pick out what I really like and tend to wear the same item for a number of years.:私は本当に好きなものを選んで、それを何年も使います。
3. I weigh things up in terms of value for money. :その金額の価値があるか、品定めします。
4. ~ is dominant in Japan. :~が日本を席巻しています。
5. I’m willing to spend more money on suits for work. :私は仕事のスーツにお金を遣いたいです。
6. It will keep me looking younger. :それは私を若く見せてくれるのです。
7. frugality and extravagance :倹約と浪費
8. I don’t have any interest in buying a luxury product. :私は高価な買い物に興味がありません。
9. Polarizing into A and B. :AとBに二極化しています。
倹約と豪勢、貧富の差、学力の差、読書量、政治的な志向、二極化するものは、結構多くあります。それだけ、この表現を使える機会も多いということができます。
10. ~will be short-lived. :~は長続きしません。
商品でも、習慣でも、または流行でも、長続きしないものというのは結構あります。
【ご利用上の注意点】
1.社会人、主にビジネスパーソンを中心に、英会話力で、中級、上級者向けの練習を提供するサービスとして、このサイトを運営しております。
2.オンライン英会話の中で、実際にネイティブスピーカーの講師たちが使用した、またはアドバイスした内容をご紹介していますが、特定の個人や立場を表わす内容については編集を加えています。
3.あくまで、ビジネスパーソンを中心とした社会人の英会話力向上を目指したサービスであり、ここで紹介される主義、主張、意見や議論をサポートするものではありません。
4.また、ここでご紹介する内容の正確性や有効性について保証するものではありません。言葉は、時と場所、その状況や、声のトーンによっても意味を変えます。恐れ入りますが、ご自身でご確認の上、ご使用ください。
2017年 4月 8日編集