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ビジネス英語

ビジネス英語| 議論より共感を得やすい、3ステップ構造の伝え方

2025.04.10
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どれだけ論理的に説明しても、相手が納得してくれないことがあります。

ビジネスの現場では、正論をぶつけるだけでは、心を動かすことはできません。

そこで注目したいのが、相手の共感を自然に引き出す伝え方です。

今回は、価値観を起点に、実際の行動を具体例で示し、最後に展望で締めくくる“3ステップ構造の伝え方”を紹介します。

その仕組みを英語表現とともにご参考にされてください。

【相手の共感を自然に引き出す、3ステップ構造】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

① 価値観(Value)

例: 〇〇 を大切にしてきました。〇○にこだわってきました。

② 具体例(Example)

例: ●●のとき、□□という行動をとりました。

③ 展望(Future Vision / Fit)

例: 今後も、〇○という姿勢を活かしながら、▲▲に貢献していきたい。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【価値観→ 具体例→ 展望 という構造が非常に有効な理由】

1.まず、”自分の価値観を最初に示す”ことで、話全体に一貫性と信頼感が生まれます。「なぜそうしたのか」、背景が明確になり、聞き手の納得を得やすくなります。

2.また、具体例によって抽象的な価値観にリアリティが加わり、共感や説得力が高まります。

3.最後に展望を語ることで、過去の経験が未来の行動へとつながっていることが示され、前向きな印象と再現性のある信頼を与えられます。

このように、3ステップ構成は論理だけでなく共感を引き出し、相手の記憶に残る効果的な話し方として、日常の報告やプレゼン、調整の場面でも幅広く活用できます。

 

例えば、価値観(Value)のところに、Result Orientation(成果志向)を据えると以下のような形になります。

【Result Orientation(成果志向)】

① 価値観(Value)成果を重視する姿勢を表す

〇〇ではなく、△△にこだわってきた

例)I’ve always focused more on achieving concrete results than simply completing assigned tasks.

②具体例(Example)成果志向を示す行動・思考のエピソード

  • ●のとき、何が課題かを捉え、成果につながるように□□という行動をとった

例)During a product launch, I noticed engagement was lower than expected despite good traffic. I revised the messaging with the team to better match each audience segment, which led to a 35% improvement in engagement within two weeks.

③ 展望(Future Vision)

今後も、□□という姿勢を活かしながら、△△に貢献していきたい。

I believe this mindset allows me not only to deliver results myself, but also to motivate others and lead the team toward success.

【Open Communication(オープンな対話)】

① 価値観(Value)

I’ve always believed that open, two-way communication is more effective than top-down instruction alone.

私は常に、一方的な指示だけに頼るのではなく、双方向のオープンなコミュニケーションの方がより効果的だと考えてきました。

② 具体例(Example)

When leading a cross-functional team, I noticed that members hesitated to voice concerns during meetings. I introduced a shared Q&A board and began weekly one-on-one check-ins. This helped surface key issues early and built stronger trust within the team.

部門横断のチームを率いた際、会議中にメンバーが懸念点をなかなか口に出せない様子に気づきました。そこで、共通のQ&Aボードを導入し、週1回の1on1ミーティングも始めました。その結果、重要な課題が早期に共有され、チーム内の信頼関係も強まりました。

③ 展望(Future Vision)

I believe that fostering open communication not only prevents misunderstandings but also creates an environment where people feel empowered to contribute fully.

オープンな対話を促すことで、誤解を防ぐだけでなく、メンバーが安心して意見やアイデアを出せる環境が生まれると信じています。

【Growth Mindset(成長志向)】

① 価値観(Value)

I’ve always prioritized learning and progress over getting everything right on the first try.

私は常に、一度で完璧にやり遂げることよりも、「学び」と「成長」を優先してきました。

② 具体例(Example)

When I first led a client presentation in a new industry, I realized mid-way that I had misread the client’s priorities. After the meeting, I requested direct feedback, studied the sector in depth, and refined the pitch. On the second try, we won the account.

新しい業界で初めてクライアント向けのプレゼンを担当したとき、途中でクライアントの優先事項を誤って理解していたことに気づきました。会議後、率直なフィードバックを求め、その業界について深く学び、提案内容を練り直しました。2回目のプレゼンで、契約を獲得することができました。

③ 展望(Future Vision)

I believe that maintaining a growth mindset enables me to adapt quickly, continuously improve, and help foster a culture of learning within any team.

成長志向のマインドを持ち続けることで、素早く適応し、継続的に自分を高め、どんなチームにおいても学びの文化を育てることができると信じています。

この構造を活用したコメントで使える「価値観」には以下のようなものがあります。

【1. 人間関係・信頼構築に関する価値観】

Integrity(誠実さ)、Trustworthiness(信頼されること)、Respect for others(他者への敬意)、Accountability(責任感)、Empathy(共感力)、Active listening(傾聴)、Transparency(透明性)、Humility(謙虚さ)

【2. 働き方・姿勢に関する価値観】

Flexibility(柔軟性)、Commitment(献身・責任感)、Attention to detail(細部への配慮)、Efficiency(効率性)、Ownership(主体性)、Reliability(信頼される実行力)、Consistency(一貫性)

【3. チーム・組織貢献に関する価値観】

Leadership(リーダーシップ)、Collaboration(協力・チームワーク)、Open communication(オープンな対話)、Mentorship(指導・支援)、Inclusion(多様性の尊重)

【4. 学び・成長に関する価値観】

Curiosity(好奇心)、Lifelong learning(生涯学習)、Adaptability(適応力)、Growth mindset(成長志向)、Constructive feedback(建設的なフィードバック)

【5. 成果・創造性に関する価値観】

Innovation(革新・新しい発想)、Problem solving(問題解決志向)、Strategic thinking(戦略的思考)、Result orientation(成果志向)、Quality of work(仕事の質)

ほか

よろしければ、ご活用ください。

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