仕事での成果につながるビジネス英会話力(コミュニケーションスキル)を、ネイティブ講師とのオンライン英会話で、議論を通して身に着けていただく、お手伝いをしております。
議論のテーマは、ビジネス、経済、テクノロジー、文化、生活、法律など、時事問題から最近の生活情報まで多岐にわたり、考えて発話する内容の種類は、賛成や反対、比較や強調、時系列での説明、状況の描写や背景の解説、グラフによるデータ推移の説明まで様々です。是非、ビジネスでの英語コミュニケーション力の上達に役立ててください。
今回は、「カット野菜の人気について」という話題です。オンライン英会話で海外のネイティブ講師とディスカッションする際のポイントを幾つかご紹介いたします。ここでのディスカッションの組み立てや、使われる英語表現を、実際のお仕事での会議や交渉の場でのビジネス英会話としてご活用ください。
<この議論での英語表現>
ネイティブ英語でセンスよく表現!例文集1
ネイティブ英語でセンスよく表現!例文集2
目次
オンライン英会話でネイティブ講師と話してみよう! 議論の概要
スーパーへ行くと、「一日分の野菜の成分が摂れる」というジュースなどが並び、飲料メーカーの伊藤園さんからは、そのものズバリ「一日分の野菜」というジュースが発売されています。
夫が言うには、よくお世話になる定食屋さんの日高屋さんでは、「野菜たっぷりタンメン」というのが大人気だそうです。
もしかすると、夫が大好きなだけかもしれませんが。(いちおう、日高屋さんのホームページを確認したところ、「日高屋のラーメン人気NO.1」と表記がありました)
そんなに、野菜が大好きな人が多いのでしょうか。それとも、「摂らなくてはいけない」と、気にしている人が多いのでしょうか。
今回は、スーパー、コンビニなどで販売される「カット野菜」の話題です。
記事によると、最近のカット野菜は以下のように紹介されています。
■技術の進歩で、鮮度が改善され、以前に比べて、数段、美味しくなった。
■天候や天災で、価格上下が起こりやすい野菜ですが、カット野菜は比較的に価格が安定しており、普通に野菜を買い揃えるより安くなるときもある
実際に、カット野菜の売上は、2010年と2015年の比較で、2倍になっているそうです。
野菜好きの人にも、摂らなくちゃいけないと気にしている人にも、耳よりなお話しだと思います。
でも、「やっぱり買わないな。」と思う方もいらっしゃることでしょう。
なぜでしょう?
そこは、やっぱり英語で議論してみてください。
オンライン英会話で、どう話す? 議論の内容
2011 年から2015 年までの間に、売上が2 倍になった商品って何か思いつきますか?実は、「カット野菜」はそんな商品の1 つだそうです。昔のイメージでいうと、手間を惜しんで怠けているイメージや、切られた野菜がそんなに長く鮮度を保てるわけがないという疑念もあったと思うのですが、売上が上がっていったキッカケは、天候不良による野菜価格の高騰の中、カット野菜は値動きが緩かったこと、そして、低温保存やパッキングの技術進歩で新鮮さ、美味しさが保てるようになったことが背景にあるようです。
「野菜を摂らなきゃ!」と思っても、丸ごと1 個の野菜は使い切れず、無駄にしてしまったり、その分を考えると高い買い物になっていると考える人も多いようです。あなたは十分な野菜を摂れていますか?カット野菜はいかがでしょう?
注意点、そして、オンライン英会話の上達のポイント
まずは注意点
ビジネス英会話を意識して、「カット野菜」について議論してみてください。単に「カット野菜」について話すことに、興味を持てる人は少ないと思います。ただし、興味が持てないまま英語での議論に入ってしまっては、議論をする相手にとっても楽しい議論にはなりません。以下の点に注意して、英語での議論に臨んでみてはどうでしょうか。
-論点を幾つか用意する。
-それらの論点について、自分なりの考え、意見を用意する。
-話題についての状況の説明を用意する。
(ネイティブ講師たちが住む国と日本では、状況が違う可能性もあるため、日本の、または自分が住むエリアでの状況を説明して、シェアできるようにする。)
そして、オンライン英会話の上達のポイント
では、実際にビジネス英会話を意識して議論を作る際、どのような論点が出せるでしょうか。例えば、以下の論点はいかがでしょう。
(1)価格、割安感、割高感:購入するかどうかの大きな判断材料となります。
(2)健康、衛生面:そもそも野菜の摂取理由が健康面を意識したものが多いので、この論点は外せません。
(3)味、見た目、食卓や周囲へ与えるイメージ:食事である以上、味や見た目、そして、家庭内、または対外的にカット野菜を利用していることが作るイメージも考慮に入れたい要素です。
基本的には、カット野菜の売上げが伸びているという内容ですので、その背景を類推するための論点を探ることになります。例えば、実際のお仕事のミーティングでも、事象に対して、その理由を考えるための論点を挙げることはよくあることだと思います。
また、ビジネス英会話の練習であれば、英語が文法的に正しいかよりも、こういった論点をきちんと整理できて、それらを結びつけながら、説得力のある説明を英語でできる能力の方が求められるケースは多いと思います。
なお、ビジネス英会話を意識するのであれば、ビジネスミーティングをイメージしながら、意見の表明では、賛成、反対は明確に示すこと。そして、その根拠を示すこと。また、根拠を示す中では、比較や強調、時系列での説明、推移の説明にも挑戦してみて下さい。
まとめと、論点
1. カット野菜の売上げが、2011年から2015年までで2倍となった。
2. 鮮度や価格について、以前からあったイメージとは異なる商品となってきている。
3. ビジネス英会話を意識する中で、論点を幾つか明確にして、相手の興味を喚起することが必要。
4. ビジネス英会話に役立てるためには、ビジネスミーティングをイメージして練習に臨むことが有益。例えば、意見の表明では、賛成、反対は明確に示すこと。そして、その根拠を示すこと。また、根拠を示す中では、比較や強調、時系列での説明、推移の説明を加えることで説得力のある英語での説明ができるようになる。
この議論から学ぶ、ネイティブ講師の英語表現とビジネス英会話への応用
<この議論での英語表現>
ネイティブ英語でセンスよく表現!例文集1
ネイティブ英語でセンスよく表現!例文集2
ビジネス英会話へ応用できる英語表現集
ネイティブ講師たちとオンライン英会話で、この議論を行った際に使用された英語表現の中から、仕事での英語コミュニケーションで使える表現を選出しました。是非、実際の職場でも使用して、お役立てください。
今回は、嗜好や購買、売り場作りという意味でマーケティングなどの要素が入っています。
1. I mostly eat vegetables. :私は大抵、野菜を摂っています。
2. Tomatoes are appealing to me. :トマトが好きです。
3. It goes without saying that ~:言うまでもなく~です。
4. My tastes have changed. :好みが変わりました。
5. It’s easy to get a sense of why ~ is gaining in popularity. :なぜ、~が人気を得ているかが分かるような気がします。
6. to use up :使い切る
7. The area devoted to ~ is getting larger. :~用の(売り)場所が大きくなっています。
8. It is fitting for ~. :~に合っています。
応用例:It is fitting for both single people and families. 独身にもファミリー層にも合っています。
9. We have a wide variety of vegetables to choose from. :たくさんの種類の中から好きな野菜を選ぶことができます。
10. It is not necessarily designed for ~. :~のために(特別に)作られているわけではありません。
【ご利用上の注意点】
1.社会人、主にビジネスパーソンを中心に、英会話力で、中級、上級者向けの練習を提供するサービスとして、このサイトを運営しております。
2.オンライン英会話の中で、実際にネイティブスピーカーの講師たちが使用した、またはアドバイスした内容をご紹介していますが、特定の個人や立場を表わす内容については編集を加えています。
3.あくまで、ビジネスパーソンを中心とした社会人の英会話力向上を目指したサービスであり、ここで紹介される主義、主張、意見や議論をサポートするものではありません。
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2017年 4月 15日編集