あなたは「ビジネス英会話の上手さ」を、どう定義しますか?
2003年から、ネイティブ講師による社会人専用のオンライン英会話サービスを提供してきた実績から、私たちアットイングリッシュでは、これを「ビジネス仕様の伝える技術」として定義し、ビジネス英会話の上手さを測る指標としています。
今回は、その9つの要素の中の「充分な情報」を提示するという視点から、会議などで「背景や、現状を説明する」際に応用できる英語表現をご紹介します。
目次
【上手いビジネス英会話(1)】 under pressure 圧力がかかっている
ビジネスは、選択の連続です。いつも恵まれた条件で選択を出来るなら良いのですが、時間、人材、資源、資金の制約から、あるいは他社との競争の中で、苦渋の選択をしなければならない状況もあります。
会議などで、そういった選択の背景事情を説明する際に、どんな表現を使っていますか?
ネイティブ講師の例文1
下記は、アットイングリッシュの時事問題に関するディスカッションのレッスンの中で出てきたネイティブ講師による表現です。
(この時のテーマは、「消費税の増税に伴う、食料品などへの軽減税率の導入と適用」でした。)
In actual fact, the government has already raised the consumption tax 3% to 8%. The government is under pressure to raise this tax even more, as they are suffering from a serious budget deficit.
(訳:実際のところ、政府は既に消費税を3%から8%に上げているのですが、深刻な財政赤字から更に増税せざるを得ないという状況になっています。)
最初のIn actual fact, の一文で、政府がすでに消費税増税を行っているという背景を説明し、その次の文で、なぜ、更に消費増税を行うよう動いているのか、理由と共に述べられています。
この例文は「ビジネス英会話の上手さ」という意味でも、短いセンテンスながら、必要な情報や理由付けがあり、理解しやすい構成の発言となっています。
ネイティブ講師の例文2
下記は、同様の意味合いで、come under pressure を使っています。
イギリスの国民投票によりUK のEU離脱が話題になった時の発言です。
The very concept of a European Union may come under pressure.
EUというコンセプト自体に圧力がかかっている、無理が来ている。
という状況を表現しています。
こちらも to ___ をつけて、~をするようにプレッシャーをかけられる という使い方ができます。
come under pressure to ___
【上手いビジネス英会話(2)】 精神面のunder pressure
いわゆる、「プレッシャーがかかる」という精神的な状況にも、もちろん、このunder pressure が使えます。
大事なプロジェクトを任される、新規のチームで新たな仕事に着手するなどの大きな事柄から、日々のプレゼンや会議での発表まで、ビジネスでは多くのプレッシャーに直面します。
ネイティブ講師の例文3
I think that you are right about how recognizing how you act under pressure is important.
上記は、プレッシャーへの対処法についての発言です。
プレッシャーがかかった状態で、自分がどんな風に行動するのかを分かっておく事が大切だと述べています。
プレッシャーのかかる状況下でも、事前に自分についての理解を深め、客観視できていると、うまく心をコントロールすることが出来るかもしれません。
ネイティブ講師の例文4
Your new project sounds exciting, and I guess you will be under pressure for some time until you get it done.
上の例文で述べるように、プレッシャーを感じるのは、新しい事や、重要な事に挑戦している時で、ある意味エキサイティングな事でもあります。
ある程度のプレッシャーは、仕事を楽しくしてくれますね。
【上手いビジネス英会話(3)】プレッシャーをかける時
上手いビジネス英会話(1)(2)では、プレッシャーがかかっている状態を表していましたが、「プレッシャーをかける」という場合の例文を見てみましょう。
ネイティブ講師の例文5
I tried to put myself under pressure on my own accord, but I lost my sense of control.
プレッシャーに対応するため、あえて自分自身を、プレッシャー下に置いたが、うまく自分をコントロールできずにパニックになった、という文章です。
この文章の中に出てくる他の表現も、ビジネスで重宝しそうですね。
on my own accord: 敢えて 意図的に
I lose my sense of control: コントロールを失う
ネイティブ講師の例文6
I think you just need to give yourself time to adjust to the new work situation without putting yourself under pressure.
(訳:あまり無理せず、新しい仕事に慣れる時間を取ると良いですよ。)
頑張っている同僚をリラックスさせてあげたい時に、こんな風に声をかけてあげられたら素敵ですね。
【まとめ】 under pressure を使った上手いビジネス英会話の作り方
今回は、under pressure の様々な使い方を見てきました。
– 苦しい状況で~せざるを得ない
– 精神的にプレッシャーがかかる
– プレッシャーをかける
圧力のかかる苦境、そのために取らざるを得ない施策について説明する時、また精神的なプレッシャーを感じる状態、プレッシャーをかける時の表現ですが、<ネイティブ講師の例文4>のように考えれば、プレッシャーはエキサイティングな事の始まりに思えますし、<ネイティブ講師の例文6>のように使えば、相手の気持ちを和らげる表現にもなります。
是非、お仕事の中でも、ご活用ください。
ネイティブ講師による、オンライン英会話の@English(アットイングリッシュ)では、この記事で述べたようなビジネスの場で使える英会話をトレーニングし、身に付けることができます。
無料の体験レッスンもご用意しておりますので、ぜひ一度お試しください。