目次
英語面接で使う「CV」と「レジュメ」の違い
レジュメ(Resume)
北米中心の職務要約。実務・成果重視で1–2ページ。応募先に合わせて内容を取捨選択し、面接に呼ぶかの一次判断材料になります(通常はカバーレターと併用)。
CV(Curriculum Vitae)
本来は学術・研究向けの経歴詳細。出版・発表・研究テーマ・指導歴まで網羅し、2ページ以上になることも。
※ただし、英国・EU・アジアの多くでは、一般企業でも履歴書をCVと呼ぶものの、中身は実質的に、Resume(1–2ページ)である場合が多い。
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外資系企業でどちらが求められる?
- 外資系企業での一般的な職務(ビジネス職・IT・コンサル・管理部門など)
→ Resume型(1–2ページ)が基本。 - 研究職などアカデミー系(R&D、大学、研究所、医療・研究開発)
→ CV(学歴・出版・発表を網羅)。
必要に応じて要約Resumeの併用。
ATS(Applicant Tracking System 自動スクリーニング)が一般化なため、応募先にアピールできるキーワードが最適化された短い成果要約が選考通過に有利です。
英語面接に効くレジュメ・CVの構成と書き方
外資系コンサルへのレジュメサンプル
Taro Tanaka ※1
example@email.com | +81-3-xxxx-xxxx | Tokyo, Japan | linkedin.com/in/example
Summary
Skills
Experience
Acme Consulting|Tokyo, Japan|2022–Present
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Led CDD for a ¥30B consumer-tech acquisition; sized TAM/SAM/SOM and identified +8% 3-year revenue uplift via pricing & channel plays; informed IC approval.
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Designed zero-based budgeting (ZBB) for a retail client; reduced OPEX −12% (~¥900M/yr) while protecting NPS.
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Stood up an agile PMO across 5 workstreams for ERP rollout; delivered 2 months early, improving on-time delivery 68% → 95%.
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Built board-level dashboards (Tableau/SQL) to track EBITDA bridges and OKRs; cycle time for monthly reviews −40%.
Consultant
Beta Advisory|Tokyo, Japan|2019–2022
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Developed APAC market-entry model for B2B SaaS; prioritized 3 markets and sequenced GTM; client achieved ¥1.2B new ARR in year 1.
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Ran pricing diagnostic (WTP research/cohort margin); implemented new packaging, lifting gross margin +6pt.
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Re-architected sales funnel with Ops; win rate +4.5pt, sales cycle −18% across 5 segments.
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Built driver-based financial model for a DTC brand; scenario planning enabled inventory reduction −15% with stable fill rates.
Education
- M.S. in Computer Science, University of X (2023) — GPA 3.7/4.0
- B.A. in Economics, University of Y (2018)
Certifications / Awards
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PMP / Lean Six Sigma Green Belt / Google Data Analytics Certificate / TOEIC 965・CEFR C1
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基本構成
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Header:氏名/連絡先/都市国/LinkedIn/Portfolio
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Summary(3–4行):職種+年数/定量成果/主要ツール・領域/ターゲット職に一致するキーワードを厳選して
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Key Skills(5–12個):文にせず、ツール・手法・領域を名詞・句で列挙
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Experience(逆年代・各社3–5行):動詞で、数値+方法/規模
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Education:最終学歴
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Certifications/Awards/Projects:選考に効果的と思われるものだけ
文化的違いから日本人が間違えやすい表現
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職務を羅列ではなく成果を書く
❌ Responsible for… → 〇 Grew revenue +38% across 120 accounts -
能動態で主体的に+数値で証明
❌ In charge of… → 〇 Reduced CAC −18% by… -
謙遜しすぎず、事実ベースでアピール
❌ supported → 〇 Delivered release on time for 1.2M MAU -
個人情報は、写真・年齢・家族情報は原則省略。住所は都市+国で十分です。
AI・ATS(自動スクリーニング)対策ポイント
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JD(ジョブディスクリプション)に書いてあるスキルを書く場合は、そのまま映します。
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機械で読み易いレイアウトで。1カラムで、テキスト主体。表・画像は避ける
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提出前に必ずチェック。1–2p/各行先頭が動詞/必ず数値/キーワード挿入/PDFでコピー可
書き方のコツ|伝わる英文にする5つのチェック
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箇条書きで短く書くようにしましょう。
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動詞で開始(Led/Built/Improved/Reduced…)
例:
– Led a cross-functional PMO across 6 workstreams, improving on-time delivery 68% → 95%.
– Established a vendor scorecard program, reducing defects −22%.
– Refined onboarding flows, boosting Day-30 retention +7pt.
– Accelerated expansion revenue +22% with usage-based packaging. -
数値で結果(%/金額/件数/期間)
例:
– Stood up PMO across 5 workstreams; on-time delivery 68% → 95% in 4 months.
– Exceeded annual quota +128%; generated ¥120M new ARR in 10 months. -
能動態を使ってアピール
例:❌ A pricing model was developed to improve margins.
→ 〇 Developed a pricing model, lifting gross margin +6pt. -
同じ語尾や語彙の連続を避けて、単調にならないように
英語面接の成功率を上げる!CV活用法
面接前にCVを見直す
面接官が最初に見るのはSummaryですから、ここに書いた事柄(キーワード)が最初の質問になることが多いです。
それを逆算して「聞かれたい質問(話したいネタ)」をSummaryに置きましょう。
各成果の“データ”を準備する
面接で話せるように、データを調べ、記載しておきましょう。
その際、データソース/算出方法/基準となる数値や時期/他の要因の影響/再現性などについて、確認しておきましょう。
CVを材料にして自己紹介を作る
CVに書かれている事柄をフックに、自己紹介を作ります。その際、CVの上から順に話すのはNGです。
CVの中で、ハイライトとなる事柄、アピールしたい事柄に焦点を当てて、1分程度でまとめましょう。
(役職・役割や成果など、CVやJDで使われているのと同じ言葉を使うよう注意しましょう。)
自分の役割 → 強み → 成果 → 志望動機 → 貢献
の順に話すとスムーズに出来ます。
CVを逆質問のタネにする
CV内の実績を元に逆質問をすることで、自分の“勝ちパターン”を起点に、志望先の課題に刺さる会話へ誘導することができます。
CVの実績 → 方法→ 仮説 → これをもって質問する。
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実績:CVにある数値つき成果
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方法:その成果を出した手段・仕組みについて説明する
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仮説:JDや会社情報から推測できる志望先の現状と課題
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質問:相手の運用や成功基準を具体的に聞く一言
例:
I achieved a 12% reduction in monthly operating expenses by eliminating unnecessary costs and driving progress through weekly cadence meetings. Within your organization, are cost-reduction programs primarily led by Finance or by the business units, and is the meeting rhythm weekly or biweekly?
よくある質問(FAQ)
Q. 日本語の職務経歴書を英訳すれば良いですか?
A. 直訳は冗長になりがちな上、日本と英語の性質が異なります。直訳ではなく、動詞+数値で事実ベースで端的なCVを作成しましょう。
Q. ネイティブチェックは必要?
A. 大切なのは、「読みやすい英語 × 事実 ×数値」です。
CVは、AIにかけてブラッシュアップし、最終仕上げでは、人間が読んで不自然さが無いよう、ネイティブによるチェックが理想です。
Q. 英語面接はCVのどこを突かれる?
A. Summary/最新社歴/成果/失敗→学びの部分が特に多く聞かれます。それらを聞かれることを前提に、面接でのアピールに使いやすいCVを作りましょう。
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面接対策の進め方
1. 日本人スタッフがヒアリング
あなたが本当に伝えたいことを整理。言うべき要点を言語化し、講師と正確に共有します。
2. 志望先に合わせて設計
提出予定のCVとJDをもとに、志望先別の想定質問/掘り下げ質問をカスタム。
3. ネイティブ講師の模擬面接
自然な英語表現・発音・間(ポーズ)をその場で矯正。
一問一答ではなく、実際の面接のような会話運びで次々と質問が出ます。
4. 即時&事後フィードバック
レッスン中にリアルタイムでコメント。終了後は具体的な改善点をメールで送付。
その内容で回答を練り直し、次回にブラッシュアップして臨みます。
2~4の改善サイクルを10回重ね、11回目で本番面接に自信を持って挑める状態へ。
毎回「話す→直す→磨く」を回し、あなた専用の勝ちパターンを仕上げます。
こんな方におすすめ
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自己評価に偏りがないか、第三者の視点で確かめたい方
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想定外の深掘りでも崩れない一貫性を身につけたい方
- 面接官と双方向のコミュニケーションを築く練習が必要な方
- 伝える力 × 聞く力で、面接官との距離を縮めたい方