無料で使える、英語でのビジネスコミュニケーションのコツ。社会人専用の英会話トレーニング、@English/アットイングリッシュが2003年から蓄積してきたノウハウをご提供します。
メールマガジン「ビジネス英語のヒント」より
夏ですね! ビールの季節になりましたね!
日差しの強かった日曜日、夫の実家へ親族会に招かれてお邪魔したところ、サントリーのザ・プレミアム・モルツの金ピカの缶と、アサヒのスーパードライの銀ピカの缶が所狭しと、冷蔵庫にたくさん並んでいました。
「おまえのビールは、金ピカのビールかな?それとも、銀ピカのビールかな?」
まるで、昔話にあった問いかけが投げかけられているようです。
「私が飲みたいのは、金ピカのビールです!」
そう、私はプレミアム・モルツが大好きなんです。
義父は熱烈なスーパードライ派で、普段、冷蔵庫の中は銀ピカ一色。たしか、アサヒビールが好き過ぎて、株主にもなってるほどです。
でも、この日は15人くらいの親戚が集まるということもあって、金ピカのビールも用意してくれたみたいです。
日中、とても暑かったこともあって、一杯目からグビ、グビ、グビ、みんなも一緒にグビ、グビ、グビ。
「はぁー、やっぱりプレミアム・モルツは美味しいですねッー!」と、いつもの調子で言おうとして、ハッと止めました。
頭の中で、お昼の炎天下に酒屋さんから、せっせとビールを運んで、冷蔵庫に詰めてくれている義父の姿が頭に浮かんだんです。
「お義父さんによく冷やしておいてもらったビールは、最高ですねー!」に変更しました。
もちろん「ありがとうございます!」を添えて。
そうそう、英語では、こんなときに I really appreciate ~を使って、相手がしてくれたことをこちらが認識していることをしっかりと伝えてますよね。
そして、英語で、この時に目的語のところへ置かれるのは、金ピカのプレミアム・モルツでも、銀ピカのスーパードライでもありません。暑い中、私たちのために、せっせと冷たいビールを冷やしてくれていた義父であり、義父の想いです。
実は、こういう話しって、ビジネスのコミュニケーションの中でもよくありませんか?
英語の面接で言うならば、取引先の企業を一生懸命褒める前に、担当者に対して、ミーティングの機会を与えてくれたこと、そして、忙しい中時間をとってくれたことを感謝する、とか。
それを気にも留めない面接官はいるかもしれませんが、嫌な思いをする人は居ないでしょうし、好感を持ってもらえることがあるなら、やってみる価値はあります。
ちなみに、この日の親族会では、結局、金ピカビールも銀ピカビールも全て冷蔵庫から出払って、大活躍。普段は寡黙なお義父さんもよく喋って、みんなで大変盛り上り、楽しい食事ができました。
プレミアム・モルツを褒め称えてもいいですし、取引先の企業を褒めてもいいと思うんです。でも、目の前で、自分のために動いてくれている相手にも注目して、感謝をきちんと伝えていく。これで、少しずつ未来は変わっていくような気がしませんか。
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【まとめ】
目の前にいる人、その人の想いや行為をきちんと認めて、そして、きちんと感謝を伝えることが大切。