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英語学習

ビジネス英語を独学│教育工学の研究者に聞いた、自習の効果を倍増させる方法

2019.01.08

ビジネスのグローバル化が進み、社内に外国人の同僚が増え、海外との取引が日常的なものになる中、「日本語でやるように、英語で説明や交渉をできれば、かなり仕事がはかどるのに」と感じた経験がある方は少なくないでしょう。

ビジネス英語・英会話上達の必要性を強く感じるものの、予定どおりに、まとまった時間を確保できないとき、一番気軽に始められ、継続的にできるのが独学です。

この記事では、独学でビジネス英語力・英会話力を向上させる方法についてご紹介します。

 

教育工学に見る、効果的なビジネス英語の独学法

教育工学に見る、効果的なビジネス英語の独学法ビジネス英語学習のためのテキストや、ビジネス関連誌、ニュース、同僚や取引先との会話の中で出てきた、上手い英語表現。

「あ、この表現いいなぁ!」
「この単語、今度、使ってみよう!」

そうは思ったものの、ザルに水を通すようにサラサラと、その単語の知識、記憶がどこかへ行ってしまい、実際に英語で喋るときには出てこない。

これは私自身も実際に経験している感覚です。

では、このザルに「知識」がひっかかるようになる工夫をしてみましょう。

その方法の1つに、「知識」を「理解」に変換することがあります。

教育工学が設定する「目標」を、ビジネス英語の独学に応用する

教育工学が設定する「目標」を、ビジネス英語の独学に応用する

教育工学の世界で、ブルームという人が提唱した教育目標の分類に以下のようなものがあります。

1.知識
2.理解
3.応用
4.分析
5.統合
6.評価

1.知識 の段階においては、逐語的にその情報(単語や表現)をとらえているので、それを憶えようとすると、「情報を記憶する」いわゆる丸暗記学習になります。

一方で、2.理解 の段階とは何かというと、「関係を把握する」有意味学習と言われます。

英語学習で、具体的に何をするかというと、「言い換えて憶える」ということです。

英語を「言い換えて覚える」とは?

例えば、”aim” という単語は、”to try to reach a goal”” to try to achieve something” と言い換えることができるでしょう。

このように、気になった単語や表現を、あなたに馴染みのある(あなたの中に、既に定着している)単語で言い換える練習をしてみてください。

単なるの逐語的な知識が、理解へと昇華して、あなたの意識の中に定着し、実際のビジネスの中でも使い易くなるはずです。

ビジネス英語の「知識」「理解」を、応用できるレベルへ引き上げる

次に、英語学習用のテキストや、その他のソースから得た知識を、応用するレベルへ引き上げるには、どうしたら良いのか?

ズバリ、それらの表現を”使ってみる”ということになります。

仕事の中でも、外国人の友人との会話の中でも、一度、自分で実地に使ってみると、コミュニケーションで使えた体験を通して、英語表現や言い回しが自分のものとして定着していきます。

英語学習用メールマガジンも活用

ビジネス英会話のアットイングリッシュでは、英字新聞記を使って、ニュース・時事問題を英語で議論するレッスンをご提供しています。そして、そのレッスンの中で出てきた意見をネイティブ講師が自然な英語例文に直してまとめ、無料メールマガジン【ビジネス英語のヒント】の1コーナー、「最新記事で伝わる英会話」の中でご紹介しています。

このメールマガジンは、自習で「使ってみる」ことにも、活用できるようになっています。

「最新記事で伝わる英会話」では、英語例文とその日本語訳に加え、その意見(英語例文)の土台となっている、トピックとイシューもお伝えしているので、イシューに対するあなた自身の意見を、ライティングしてみてください。

その際、あなたの意見を正確に表現するために、紹介されている英語表現の形を、少し変化させないといけなくなることもあると思います。

もしくは、まったく別の表現にしなくていけないことすらもあるでしょう。

そこがポイントです。

そのプロセスで、知識を応用できるレベルへ押し上げることができるからです。

英語表現を、意識して応用する

分かりやすくするため、実際にそのプロセスを試してみましょう。

基本的な流れは、以下のとおりです。

記事内容 → 設問 → 提示された英語表現例 → 表現を意見しながら使ってみる、です。

———————————————–
英字新聞記事のトピック:「経済の成長拡大と市場安定のために、構造改革と経済対策を急げ」

イシュー(設問):この経済状況はどのくらい続くと思いますか?

提示された英語表現例:
The economy may remain slow until we approach year end and, by then, I expect to see some improvement.
年末くらいまで経済は低迷するかもしれませんが、それまでには、何等かの改善の兆しが見えると期待しています。
———————————————–

ここでは、”The economy may remain slow” にフォーカスし、意見して使ってみます。(異なる2つの意見をご紹介します。)

1.Even as early as January we could anticipate a slowing of the economy up until the end of the year, but now in July we are faced with additional factors leading to uncertainty, such as the impact of Brexit, which I am sure will continue to slow down the economy until at least the year’s end.

2.I expect a lot of improvement in the economy within this year. As all the bad factors have been made apparent, and the economy already seems to have hit the bottom, I would anticipate that world leaders will cooperate to prevent it from slowing down still further.

“The economy may remain slow” の表現を受けて、コンテクスト(内容)に合せて、ニュアンスを変えながら、以下のように言い換えが進んでいます。

– anticipate a slowing of the economy
– will continue to slow down the economy
– to prevent it (the economy) from slowing down

こうして意識して使う事で、理解が自然に促されます。更に、実際のスピーキングの場で運用できれば、しっかりと根付いたスキルとなっていきます。

まとめ

英語・英会話を独学で上達させていくには、蓄積した知識を「理解」の段階へ押し上げること。そして、更に、実際の会話の中で応用して定着させるというプロセスを進むことです。

会話の機会がなかなか得られない場合も、今回試みたようにライティングで意識して試し、自習する事も可能です。

是非、独学の際にご活用ください。

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