英語ビジネスコミュニケーションのコツをご紹介。社会人専用の英会話トレーニング、@English/アットイングリッシュが2003年から蓄積してきたノウハウをご提供しています。
なにしろ、毎日のように英会話力を伸ばそうという方とお話しさせていただいているので、時々、これから英会話力をグーンと伸ばす人をわかってしまうことがあります。
考えてみれば簡単な話しなのですが、それは「英会話力が伸びるのはいつか」ということを考えていただければ、皆さん、想像がつくと思います。
答えを曖昧にしたままで、申し訳ないのですが、2016年に送信したメルマガの内容をベースにご一緒に考えていただければと思います。
メールマガジン「ビジネス英語のヒント」より
最近、ご自身が何かを身に着けた記憶はありますか?
「うーん、別に思い浮かぶものは無いなぁ」
と思われる方も結構いらっしゃるかもしれません。
でも、ホントにそうでしょうか。
昨日、4歳と1歳の娘をプールに連れていきました。
(水深40cmの子どもプールです)
とっても暑かったですし、4歳の娘は、保育園でプールが始まっているので、ちょっと水に慣れておいた方がイイかな、と思いまして。
この4歳の娘は、スイミングスクールの3日間の短期コースにも行かせたりしたのですが、顔を水につけるのが怖いのか、嫌なのか、
今まで、プールに入ることは入っても、どうも泳ぎ出すことができなかったんです。
そして、昨日は私が直々にスイミングコーチになって、水泳指導しようと思ったのですが、やはりなかなか上手くいきません。
ウォータースライダーをやらせてみたり、浮き輪に乗せて運んだり、いろいろ試すのですが、心がのらないようで、泳ぐどころか、顔も水につけません。。。
諦めて帰ろうかと思ったとき、娘がプールで保育園のクラスメートを見つけました。
「あ、ソラ君だ!」
見ると、ちょっと向うにソラ君(仮名)と、彼の小学2年生のお姉ちゃん、そしてお母さんがいらして、プールの中でスイカ柄のビーチボールを追いかけて遊んでいます。
ソラ君はボールを追いかけるのに夢中なのですが、娘はそのソラ君を追いかけるのに夢中になり、いつの間にか仲間に入れてもらい、
お母さんとお姉ちゃんが投げるスイカを追いかけて、ソラ君と娘が競い始めたんです。
ソラ君も娘も、笑いながら大声で何か叫んでいるのですが、何を言っているのか、さっぱりわかりません。でも、すこぶる楽しそうです。
実は、このソラ君、お姉ちゃんと一緒に半年前からスイミングスクールに通っており、自前の青の水中メガネを装着。
ビーチボールを追いかけるときには、水の中を走り、助走をつけては、蹴伸びをしてカッコ良く距離を稼いでいます。(「蹴伸び」、憶えてますか?)
それに対してウチの娘、水が目に付くのが嫌で、ピンクの水中メガネを持参、でもそれを目につけるのも忘れて、頭にとめたまま、ボールを必死に追いかけています。
叫びながら、笑いながら、水しぶきを受けながら、プールの中を走るので、目は濡れる、口に水は入る、水の中で足を取られる度に、頭までドップリと水に浸かる。
そして、そうこうしているうちに、遂に蹴伸びも始めました。
「おーい、私の水泳指導は何だったんだーい!?」
と叫びたくなる気持ちがある一方で、楽しんでいるときの「身に着けるチカラ」って凄いな、、、と感じされられました。
英会話レッスンの中でも同じものを見ることがあります。
スイカのビーチボールの代わりにトピックを追いかけて、ディスカッションが目まぐるしく展開されているときです。
講師が使った表現や考えが、土台にされ、活用され、グングンと議論が練り上げられていく場面です。
もちろん、なかなか想いを英語に乗せられなかったり、必死なのですけど、「あ、楽しいなぁ」とか感じたりしますよね。
そう、そういうとき!
きっと、英語力が身に着いています。
と、ここまでがメルマガでご案内した内容です。
いかがでしょうか、そう答えは「楽しんでいるとき」でした。
でも、どうですか?
楽しんでさえいれば、英語力は上達し、ビジネスでも、面接でも思うように英語を操って活躍できるようになるのでしょうか?
恐らく、そうはならないと思います。
私たち、アットイングリッシュ的な見方で申し上げますと(あくまで独自の見解です)、「楽しんでいるとき」は、新しいものを取り込む準備が整っているときだと考えています。
プールの中で、友だちと跳ね回って、楽しいので水に顔をつける、楽しいのでもっと速く動くために泳いでみようとする。
英語のディスカッションが楽しいので、もっとシャープな表現はないかと模索する。意見がしっかり伝わるようにとストラクチャーを整える。
「楽しいとき」が新しいものを身に着けるチャンスです。
英会話力を伸ばすのであれば、まずは会話を楽しむ場所を見つけてみてください。
【実際の、ビジネスでのミーティングや、英語面接に向けた応用】
英語を使ったお仕事の環境の中で、いつの間にか私の水泳指導方法と同じように、「英語を話さなくちゃいけない」、「存在感を出せるような発言を英語でしなくちゃいけない」というようなスタンスになっていらっしゃることはないでしょうか。
アットイングリッシュでやっていただきたいことは、子どもたちがプールで遊びあったように、英語のコミュニケーションで楽しんでいただくことです。もちろん、そこにはビジネス環境の設定が設けらえていたり、お考えの深い部分を尋ねられたり、上手く形作った状況説明を求められたりといった、道具(プールの話しのビーチボールみたいですね)が用意されています。
是非、楽しむところから英語のスキルアップを始めてみてください。
【まとめ】
楽しんでいるときが、新しいもの身に着けるチャンス。つまり、まずは楽しむ場所、楽しむことを見つけることが大切。そして、楽しんで終わりにせず、新しいものを見に着ける機会であることを意識して活用する。