|転職理由とは|転職希望理由を考えるとき、大きく分けて2つのことを頭の中で作り上げることが必要です。1つは、志望理由。応募している職に対して、ポジティブで将来的な貢献を感じさせる理由が良いでしょう。もう1つは、「なぜ、今の仕事を離れたいのか」です。これは積極的に話す必要がない場合もありますが、共感を呼べるような理由を用意できていれば面接官側の納得感が大きく増すことでしょう。ここでは2つめの「なぜ、今の仕事を離れたいのか」をフォーカスします。
【英語面接 「転職理由(2)なぜ、今の仕事を離れたいのか?」100の技 その1】
今の仕事を離れたい理由は2つ用意しよう。|(この質問に対して)Why do you want to leave your current job?
「なぜ、今の仕事を離れたいのですか?」と尋ねられたとき、今の仕事を悪く言うのもはばかられるでしょうし、正直に全ては言えないようなこともあるため、ここをなるべく簡単に、または曖昧にお答えになる方々が結構いらっしゃいます。ただ、面接官側もやはり「え、それだけで辞めようと思うのか?」と感じることはあるようです。そんなときには、2つの理由を組み合わせて説明することが有効です。
たとえば、「今の職務が自分の遣りたいことと違う。希望部署でないところへ配属されてしまっている」という理由を用意していたとします。それだけを伝えたなら「自分の希望に沿っていないと、直ぐに転職してしまう人なのかな?」と思われてしまうかもしれません。
「転職理由、今の仕事を離れたい理由」の作り方
ここにもう1つ、何か理由を足すわけですが、そもそもあなたが転職したいと思ったとき、或いは、今の仕事を辞めたいと思うとき、きっとあなたの心には幾つか複数モヤモヤした理由が浮かんでいて、それらが絡み合っていることと思います。モヤモヤした外部要因、例えば人員削減が進んで職場の雰囲気が変わってきたというようなことも以下のように組み合わせると自分事のように聴こえます。
The reduction of workforce had a significant impact on the company, resulting in numerous colleagues resigning from their positions. Unfortunately, the situation has not improved, and I would rather engage with customers more directly. Currently, my responsibilities are focused more on the research and development side of the business.
この例では、(1)近年の人員削減、そして、(2)自分の望む職務・部署ではないところに配置になっていること、をくっつけることで、単に自分の希望通りの部署ではないことを不満に思っているのではなく、人員削減の中で人材のミスマッチみたいなものがたくさん生じているのかなという想像を膨らませてくれます。
「転職理由、今の仕事を離れたい理由」の磨き方
ここまでに作ってきた「2つの理由」の組み合わせを統合(integrate)し、磨きをかけると以下のようになります。2つの理由も1つにまとまっているようにすら見えます。
The reduction of workforce and subsequent changes in the company’s structure have resulted in my current role focusing more on research and development rather than direct customer engagement, which is an area I’m very interested in. While I appreciate the experience I’ve gained in research and development, I feel that I would be better suited in a role where I can engage with customers more directly and have a greater impact on their experience. Therefore, I am seeking new opportunities that will allow me to use my skills in a customer-facing role and contribute to a company’s success in that way.
人員削減とそれに伴う組織変更により、現在の私の職務は、私が非常に興味を持っている顧客との直接的な関わりよりも、研究開発に重点を置いたものとなっています。研究開発で得た経験には感謝していますが、より直接的にお客様と関わり、お客様の体験に大きな影響を与えることができる職務の方が向いていると感じています。そのため、自分のスキルを顧客と接する役割で発揮し、その方法で企業の成功に貢献できる新しい機会を求めているのです。
内容は絶対にウソの無いように気をつけて、ただし、伝え方には加工をこらす努力を惜しまない。それが面接対策の大切なポイントです。あなたも2つの理由を選べたら、それを磨いてみてはいかがでしょうか。
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