私たち、アットイングリッシュは、2003年から社会人専用のオンライン英会話サービスとして、英語面接対策コースをご提供してきました。その経験と実績を活かして、英語面接を控えている方々へ、お役に立てるアドバイスをお伝えしたいと思っています。
最近の転職面接では、英語面接が行われることも珍しくなくなりました。
外資系企業であれば、国内業務であっても、海外の本社、シンガポールや香港の地域本部とのテレカンファレンスやEメールでの遣り取りに、英語でのコミュニケーションが必要になることは多くあります。また、日本の企業でも、成長を続ける海外市場に注力する傾向が見られるため、TOEICのスコアと並んで、英語面接で実際のコミュニケーション力を確認する企業が増えていることは確かだと思います。
この記事では、面接先が外資系企業であっても、または、日本企業であっても通用する、面接準備を始める前に心の中で確認しておいた方が良い、3つのポイントをご紹介させていただきます。
とても簡単なポイントのように思われるかもしれませんが、この3つのポイントを敢えてご紹介する理由は2つあります。
1つは、この3つのポイントを意識することなく、面接準備を積み上げていき、本番の面接を迎えてしまうと、積み上げてきたご準備が無駄になってしまうことがあること。
そして、2つめは、とても簡単で「当たり前」と思われるような3つのポイントですが、実際に私たちが面接を控えた方々からお話しをうかがってみると、結構な割合で忘れてしまっている方、別の形で思い込んでしまっている方がいらっしゃるからです。
3つのポイントは、以下のとおりです。
ポイント1:同じ面接は無い。
ポイント2:客観的な条件だけで決まるわけではない。
ポイント3:採用されることがゴールではない。
まずは順番に、ポイントを1つずつ見てみましょう。
英語面接準備のポイント1:同じ面接は無い。
面接先企業、面接官、そして、面接官のその時の気分などを考えると、全く同じ面接というのは存在しません。
「英語面接」と一言で言っても、それぞれの面接で状況は異なり、そこで取るべき対応も変わってきます。たとえば、候補者が20名居る段階での第一面接と、既に日本オフィスの役員との面接も終え、人物確認のような形でアメリカ本社の役員面接を受けるのとでは、相手から出される質問も、こちらが返答で強調する部分も大きく変わってくる可能性があります。
別の言い方をすると、どの面接でも使える絶対完全な応答など存在しない、ということになります。
個別の面接に合せて、きちんとご準備をされることをお勧めします。
英語面接準備のポイント2:客観的な条件だけで決まるものではない。
一般的に、転職においては募集要項が示され、そのポジションには、どのような経験、スキル、資格が求められるのか、またどのような姿勢で仕事に向かう人を求めているかまで、示されることがよくあります。
ある意味では、こういった募集要項に沿った形で、どれだけ客観的な条件を並べられるか、そして、それらをレジュメやカバーレターに盛り込めるかは、重要と言えます。
ただし、「ある意味では」と申し上げる理由は、それが面接のスタートラインでしかないからです。そうでなければ、書類審査だけで十分であり、わざわざ面接が行う必要はありません。これが、経験、スキル、資格といった面で一番条件が優れた人が必ずしも採用されるわけではなく、実際に同じ職場に入って、チームとして一緒に高いパフォーマンスが望めるような人が採用されることが多い理由とも言えます。
面接に臨む際は、一番優れた応募者である必要はありません。一番優れた面接者を目指しましょう。
英語面接準備のポイント3:採用されることがゴールではない。
「採用されなければ、話しが始まらない。」というお気持ちもわかるのですが、採用されることは、ゴールではなく、スタートでしかありません。
大切なことは、そのスタートをきった後に、どのようなキャリア、そして、生活を築くかということだと思います。採用されることだけを考えると、どうしても面接での受け答えも、面接官を意識し過ぎた近視眼的なものに成りがちです。ショートターム、そして、ロングタームも意識して、面接での応答をご準備されて下さい。
また、面接は、面接官が応募者を見る機会であると同時に、応募者も面接官を、そして、その企業を見ることができる良い機会だということを思い出して、興味を持って面接に臨んでみてください。
こういった姿勢は、例えば、面接官から「何か質問はありますか?」と尋ねられたときなどに、面接官との心の距離をグッと近づける会話を生み出すキッカケになると思います。また、採用されるか否かにかかわらず、今後のキャリアの中で活かせる学びの機会になるはずです。
【まとめ】 英語面接の準備を始める際の、要確認3つのポイント
英語面接を準備し始めるとき、以下の3点を心の中で確認する。
ポイント1:同じ面接は無い。つまり、どの面接でも使える絶対完全な応答など存在しない。
ポイント2:客観的な条件だけで決まるわけではない。面接に臨む際は、一番優れた応募者であることを主張するよりは、コミュニケーションを大切にして一番優れた面接者を目指しましょう。
ポイント3:採用されることがゴールではない。面接官を意識し過ぎた近視眼的な応答にならないように。今後のキャリアの中で活かせる学びの機会と考える余裕を持ちましょう。
私たち、アットイングリッシュは、皆さまの英語面接での成功を心より願っております。
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お読み頂きまして、ありがとうございました。