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オンライン英会話

洗練された英語を話すコツ|英語面接、会議で使える5つのレベル

2017.10.30

英語面接や会議で洗練されたコミュニケーションが取れるようになりたい、というご相談をよくいただきます。

外資系企業において、また、多国籍のチームメンバーで構成されているプロジェクトに入っていると、今までのご自分の英語コミュニケーションが、単に思ったことを英語で発していただけで、その場において適切な形だったのか不安からこのようなご相談が来ているものと思います。

今回は、オンライン英会話の中でネイティブ講師たちが実際のレッスンの中でアドバイスする、洗練された英語コミュニケーションを、以下の5つのレベルに分けてご紹介させていただきます。

ネイティブが使う、英語での洗練されたコミュニケーション 5つのレベル

日本人が頻繁に使う、従来の丁寧な英語表現
■レベル1:「相手を前に」の意識を持つ
■レベル2:敬語表現を使う
ネイティブ講師たちが使っている英語表現
■レベル3:きちんと言葉にする
■レベル4:主語や動詞の工夫で変化させる
■レベル5:業務ではなく、人を見てコメントする

ネイティブの洗練された英語とは

洗練された英語とは「洗練された英語」の意味は、人によっても違うでしょうし、また状況によっても求められてくるものが変わってくることはあります。知的、または文化的と評する人もいれば、先進国の状況を踏まえている、西洋的な考え方に基づいていると評する人も居ます。また、それらがベースとなって、相手を思いやること、敬意を示すこと、リーダーシップの発揮やダイバーシティへの配慮もあって、前に進める効果があるコミュニケーションと解説する人もいるでしょう。

英語のマナーとエチケット、そして、それを更に一歩進めたもの

また、社会の中で人々がお互いに嫌な思いをせずに暮らすために、マナーやエチケットがあるように、英語のコミュニケーションの中でもそれらは存在します。ネイティブ・スピーカーの社会でのそれらのマナーやエチケットを少なくとも守っている状態を、洗練と呼ぶこともあるでしょうし、更に一歩進めて、そういったマナーやエチケットを、相手との関係を生産的に、そして、良好に作るためにスマートに活用する様子を洗練された英語でのコミュニケーションと呼ぶこともできるでしょう。

マナーやエチケットとは、例えば、ドアをくぐって通るとき、次の人が通り易いように押さえたドアを渡してあげたり、もしくは後ろの人を先に通らせてあげてから自分が通ったり、といったことを想像できると思います。日本語でもそうであるように、そういったマナーやエチケットが、英語のコミュニケーションの中でもたくさんあると言えます。

では、具体的にどのように話し方を変えていけば良いか、ご紹介させていただきます。

【レベル1】「相手を前に」の意識を持つ|ネイティブの洗練された話し方の第一歩

「相手を前に」の意識を持つ|洗練されたコミュニケーションの第一歩一番、身近な例は、自分と誰かを並べて呼ぶ際には、もし、私とあなたなら、You and I、私と同僚なら、My colleague and I の順番で並べることです。これは皆さん、よくご存知のはずですね。知識としては簡単なことですが、この意識をしっかりと持つことがとても大切です。

日本語では「自分を後ろに」という意識かもしれませんが、英語のコミュニケーションでは「相手を前に(先に)」のイメージです。同じ表現になったとしても意味が異なってきます。オンライン英会話でも、ネイティブ講師たちは発言の見本を例示するときなど以外は、「相手を前に」しているはずです。これは、食事のときに自分のグラスに水を注ぐ際は、周りの人に先に注いだり、声をかけるのと似ていますね。

【レベル2】敬語表現を使う|ネイティブが使う丁寧な英語

敬語表現を使う|ネイティブが使う丁寧な表現他にも例えば、ビジネスでお付き合いのある人に何かを勧めるときには、Do you want ~?(おまえ、欲しいか?)ではなく、Would you like ~?(~はいかがですか?)とするといった敬語表現があるのはご存知だと思います。

また、招待されて断るときには、I can’t(できない、できない)ではなく、I’d like to, but I’m afraid…(そうしたいのですが残念ながら)と言いたいですし、相手が気を悪くしないように、忠告・アドバイスをしたいなら、You should calm down. (取り乱すなよ)ではなく、You might want to calm down. (落ち着いた方がいいね)となってきます。

なお、何かを依頼するときの表現でも、丁寧さには段階が存在します。

<<カジュアル>>
Can you do ~?
Could you do ~?

<<より丁寧>>
Would you be able to do ~?
Could you possibly help me with something?
I would appreciate it if you would help me with…
Would it be possible for you to do ~?

(丁寧さが増してくると、序列はほぼ気にしなくてよくなりますが、丁寧な言葉を使って、まずは敬意を示すことが大切ですよね。)

【レベル3】きちんと言葉にする|ネイティブの「ありがとう」

きちんと言葉にする|ネイティブの「ありがとう」なにか、人にしてもらったら、OK(ああ、そう)ではなく、I appreciate that.(感謝します!)と少なくとも伝えたいです。

また、「ありがとう」と伝えたいときには、Thank you. だけで終わらずに、是非、何を感謝しているのか、どう嬉しいのかなどをone sentence で構わないので加えることで伝えましょう。

よく聴いていると、ネイティブ講師たちは、これをいつも実行しています。オンライン英会話のレッスンでは、ネイティブ講師につられて、受講者の皆さんもこれは癖づいてきます。意識すれば、出来てきますし、これを始めると、相手の反応も変わってくるのが実感できると思います。

<例文>
Thank you so much for your thoughtfulness and the lovely gift! I particularly loved the card which was very fitting and was so touched by what you wrote.

もし、どんな一文を加えるべきかがわからないときは、以下の4つのステップをご参考にされてみてください。4つの中から、何か1つを抽出して一文加えるだけでも、相手の受け取り方は大きく違ってくるはずです。

『スタンフォードの自分を変える教室』で有名なスタンフォード大学の心理学者、ケリー・マクゴニカル博士は、その著書『スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』の中で、最も効果的な感謝、気持ちのこもった「感謝」の仕方には、4つのステップがあると書いています。

<4つのステップの要約>
1.あなたがありがたいと感じた、相手の行動を評価する。
2.相手がしてくれた行動がなぜ大事なのか、説明する。
3.相手がしてくれた行為からわかる「その人の性格や長所」を認識する。
4.相手との関係にコミットする。

———————————————————————–
<例文>
1.先週は、私のプロジェクトを終わらせるために手伝ってくれて、遅くまで残ってくれたことを、本当に感謝しています。あなたも疲れていて、自分がすべきことをたくさんかかえていることを知っています。2.一人ではとても完成しなかったと思います。あなたが手伝ってくれたおかげで、いっぱいいっぱいにならず、予定通りに進みました。3.あなたのように優しく、頼りになる同僚がいることを、ありがたく思っています。あなたは本当にこのチームの財産です。4.このお礼をお返しできればと思っています。助けが必要な時は、いつでも教えてください。

『スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』p.92より
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【レベル4】主語や動詞の工夫で変化させる|攻撃的、批判的な雰囲気を消す、ネイティブの会話術

業務ではなく、人を見てコメントする|心を動かす英語のチカラライティングでは特に目立ちますが、英文を幾つも作っていると、いつの間に You や I で始まる文章の大行列になっていたという経験はないでしょうか。

例え文法的には誤りではなくても、ニュアンスとして「おまえは、おまえは、おまえは…」と響いてしまうこともありますし、また、相手(You)に対して責任をかぶせているように聴こえたり、攻撃的に聴こえたりすることもあるでしょう。

そんなとき、まずは主語を工夫して、丁寧なニュアンス、洗練された雰囲気を出してみてはどうでしょうか。ネイティブ講師たちは、こう指摘しています。
<原文>
You have to complete the planning for the meeting with BizTech by this afternoon.

言い方によってニュアンスは変わりますが、叱責するときにもこの表現は使えてしまいます。ではネイティブ講師は、これをどう丁寧にするのでしょうか。

<ネイティブ講師による補正文>
The planning for the meeting with BizTech has to be done by this afternoon.

いかがでしょう、責任を追及するような雰囲気が消えた感じになっていませんか?

また、そんなつもりは無くても、無用でネガティブな比較をして、いつの間にか相手を見下すような発言になってしまっていることはないでしょうか。例えば、以下のような発言をよく耳にします。
<原文>
For example, European people, they don’t work too hard like Japanese people. They think their free time is very important for them to spend their time with family.

侮辱と受け取られかねないような発言ですが、実際、こういった発言はよくあります。では、そんなとき、ネイティブ講師はどのように補正するのでしょうか。

<ネイティブ講師による補正文>
For example, people in Europe have a very different work ethic than Japanese people, and they place a high priority on having free time to spend with family.

動詞を工夫することで、相手の価値観をポジティブに認めた、気持ちの良い発言になっています。

どうでしょう、主語の取り方や動詞の工夫で、言われる側に伝わるニュアンスに大きな違いが顕れることがご理解いただけたでしょうか。

【レベル5】業務ではなく、人を見てコメントする|ネイティブの心を動かす英語のチカラ

業務ではなく、人を見てコメントする|心を動かす英語のチカラこのレベルは、オンライン英会話の中でのネイティブ講師との練習の真骨頂と言えます。文化的な背景からの着眼点と価値観、そして、その言い回しが重要となるからです。

ビジネス英会話でいうと、「リーダーシップ」の範疇に入るかもしれませんが、日常会話の中でも、もちろん活用可能です。

早速、まずは例文を見てみましょう。
<原文>
I don’t understand why it’s taking you so long to finish the sales report. What’s the problem?

職場によっては、よくある光景かもしれません。では、これに対して、オンライン英会話でネイティブ講師が補正した文章を次に見てみましょう。

<ネイティブ講師による補正文>
Thank you for your hard-work. It seems to be taking longer than usual for you to finish the sales report. Is there anything I can help you with?

この2つ、一番大きな違いは何でしょうか?

それは、前者は「失敗」という事実を見ており、後者は話している相手、つまり「人」を見ていることです。失敗を認識している人に、その認識をぶつけても、苦痛なだけです。しかし、失敗に終わったため、徒労感に苛まれている人に、その努力を認め、感謝し、次へ繋げる道を示せば、心は動かされ、状況は前向きに動いていきます。

どうでしょうか? この「人」を見ているコメント、あなたも英会話の練習の中で遭遇し、それに癒されたり、勇気づけられたりしたことはないでしょうか。

では、次の例文を見てみましょう

顧客企業で自社製品の問題が起こり、それを解決しに行ったところ、残念ながら今日は解決できず、明日、再度訪問しなくてはいけないことを、あなたが上司に電話で報告したとしましょう。もし、上司からのコメントが以下のようなものであったら、どう思うでしょうか。

<原文>
You didn’t finish the work for the client which they are probably not happy about so you will have to return to complete it tomorrow.

モチベーションを下げるコメントです。

これに対して、オンライン英会話でネイティブ講師は以下のように補正しています。

<ネイティブ講師による補正文>
I appreciate that you have taken this time to try and address the issue our client has and though they are disappointed it has not been resolved today, I’m sure they will be happy when you resolve it tomorrow.

「人を見たコメント」は、相手にポジティブなエネルギーを送ります。それが人間関係を良好にし、モチベーションを刺激し、また業務への良い影響を生み出します。まさに効果を生み出す、洗練された英語コミュニケーションと言えます。(もちろん、マネジャー職に就いている人にとってはパワー・ハラスメントになるような事態を避けるのにも有効です。)

ネイティブに学ぶ、洗練された英語コミュニケーションの効果

「そういえば、ネイティブ・スピーカーに、こういうことを言われたことがある」と思い浮かぶ人は多かったのではないでしょうか。

それは良い記憶、良い印象として残っているからです。

洗練された表現、マナーやエチケットは意外に大きな問題で、「他人をジャッジするような話をしない」とか、「食事中には汚い話をしない」というようなレベルのものまで、あなたの発言に見え隠れしながら、相手の中に「あなたの印象」を作っていきます。その印象は、相手の対応を変えていき、人間関係やビジネスの成果に少なからず影響するはずです。

英語を話すことで精一杯で相手のことを思いやる余裕も無いという状況を卒業し、あなたがネイティブ・スピーカーから受けたことがある、良い記憶、良い印象を、あなたが英語で会話する相手に、是非、渡してみてください。きっと相手に気持ちが届くはずです。

まとめ

ネイティブが使う、洗練されたコミュニケーションを5つのレベルに分解して、習得を図りましょう。

是非、英会話力の上達、洗練された英語コミュニケーション力の獲得にお役立てください。

ネイティブ講師による、オンライン英会話の@English(アットイングリッシュ)では、この記事で述べたようなビジネスの場で使える英会話スキルをトレーニングし、身に付けることができます。

無料の体験レッスンもご用意しておりますので、ぜひ一度お試しください。

お読み頂きまして、ありがとうございました。

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