今回は、洗練された印象を作れる、ビジネス表現を8個ご紹介します。
あまり馴染みのない表現もあるかもしれませんが、ビジネスでネイティブがよく使う表現です。
今回ご紹介するのは、基本的に、形容詞+名詞 の組み合わせです。
おそらく、名詞の部分は使い慣れた単語だと思いますが、その前の形容詞が少し高度なものが使用されているため、少し難しく感じるかもしれません。
ただ、形容詞が表現するニュアンスを感じることで、意図を確実に伝えられるようになる上、スマートに聞こえて素敵です。
是非、習得しましょう。
目次
a feasible option
「オプション」とは、選択肢です。
では、「feasible」とは何でしょうか?「feasible」は「実現可能な」という意味です。
つまり、a feasible optionとは「現実的な選択肢」という意味です。
例えば、プロジェクトが時間的に制約がある状況で、いくつかのタスクを外部の業者に委託して、時間を節約するのは、現実的な選択肢といえます。
例文: Considering the current project timeline and budget constraints, outsourcing some of the tasks to a third-party vendor appears to be a feasible option.
現在のプロジェクトのタイムラインと予算の制約を考慮すると、タスクのいくつかを外部業者に委託するのは実現可能な選択肢です。
例文: With the increasing popularity of social media, shifting our advertising focus to platforms like Instagram and Facebook is a viable option to reach a younger audience.
ソーシャルメディアの人気が高まる中、InstagramやFacebookなどのプラットフォームに広告のフォーカスを移すことは、若い層にリーチするための現実的な選択肢です。
というように使えます。
a fruitful discussion / a productive dialogue
ディスカッションは、特にビジネスの場では、アイデアや可能性について話し合うことです。
Fruitful は文字通り訳すと、果実がいっぱいの となります。要するに、「実りある」ということです。productive dialogue の方も、「生産性のある議論」となり、同じ意味ですね。
例文: Our team had a fruitful discussion with the client, which led to a better understanding of their needs and expectations.
私たちのチームはクライアントと実りある議論を行い、そのニーズと期待をよりよく理解することができました。
例文: The negotiation ended with a productive dialogue, resulting in a mutually beneficial agreement.
交渉は生産的な話し合いとなり、双方にとって有益な合意に至りました。
このように、良い結果や有益な結論に至る議論を表現します。
a golden opportunity
Opportunity / Chance はそれ自体がポジティブです。その上にさらに、golden とつくと、無敵な感じがします。要するに、この上ない「絶好の機会」という意味です。
great でも良いですが、golden の方が特別感がわきますね。
例文: This partnership with a leading tech company is a golden opportunity to expand our market reach.
大手テクノロジー企業とのこの提携は、私たちの市場拡大のための絶好の機会です。
a foregone conclusion
conclusion は結論ですが、a foregone conclusion とは、何でしょうか?
「foregone」は、「forego」(「前もって行く」または「先に行く」という意味で、「fore(前に)」と「go(行く)」から成り立っています。)の過去分詞形です。
つまり、すでにどうなるか知っている結論(既定路線)のことです。
例えば、業績不振で売り上げが上がる要素や見込みがなく、破産するのは誰の目にも明らかな場合などにもこの、a foregone conclusion が使えます。
例文:The company’s bankruptcy was a foregone conclusion after months of declining sales and mounting debts.
数か月にわたる売上の減少と負債の増加の後、その会社の破産は既定の結論でした。
例文:Given the overwhelming evidence presented by the prosecution, the guilty verdict was a foregone conclusion.
検察側が提示した圧倒的な証拠を考えると、有罪判決は既定の結論でした。
a stopgap measure
measure は、措置や施策などの意味です。
stopgap は聞きなれない単語です。「stopgap」は2つの単語「stop」と「gap」から構成されています。
stopは、止める。gapは 隙間、穴、途切れた部分という意味です。
これらが組み合わさることで、「隙間を一時的に埋めるもの」という意味になります。
つまり、a stopgap measure 一時的な措置、その場しのぎの措置という意味です。
例えば、コロナが流行した際、一時的な措置として、オンライン授業が導入されました。これも、a stopgap measure を使って表現することが出来ます。
仕事をしている中では、好ましくなくとも、この一時的措置を講じる場面は多々ありますから、仕事の中でも多用できる表現でしょう。
例文:The school introduced online classes as a stopgap measure during the pandemic to ensure students could continue their education.
学校はパンデミックの間、学生が教育を続けられるようにするための応急措置としてオンライン授業を導入しました。
a pressing issue
issue は問題という意味で日本語でもよく使われます。a pressing issue となると、差し迫った問題 という意味になります。
press が押すという意味ですから、圧力がかかってすぐに対応しなければならない問題 というニュアンスがよく使わってきます。an urgent issue はよく使われますが、pressing という表現は、簡単なようで、あまり使われないと思います。
是非、活用して下さい。
a moot point
moot というのは、使える人は少ないかもしれません。
a moot point とは、重要ではないポイントのことです。unimportant です。
moot は、もともと「集会」や「議会」を指し、法的な議論や討議が行われる場を意味し、その後、「議論の余地がある」とか「もはや重要でない」という意味を持つようになりました。
今回紹介している a moot point は、(もはや)重要ではないポイント という意味です。
例えば、中止になったプロジェクトについて、スタッフの増強について考えることは意味がなく、もはや重要な問題ではないといった場合に使えます。
例文:With the project already canceled, whether we should hire more staff for it is now a moot point.
プロジェクトがすでにキャンセルされているので、さらにスタッフを雇うべきかどうかはもはや重要ではない問題です。
a roadblock
roadblockは、道路の物理的な障害物です。交通を制止したり、特定のエリアへのアクセスを制限するために使用されるものでした。例えば、警察が検問所を設ける際に設置するバリケードや障害物が roadblockです。
そこから、比喩的な意味で、進行や達成を阻む障害、妨げとして、ビジネスや個人の目標において、進展を妨げるものを表現する言葉として使われます。
例文:The main roadblock is the lack of funding for the project.
主な障害はプロジェクトの資金不足です。
例文:Negotiations hit a roadblock when both parties couldn’t agree on the contract terms.
交渉は契約条件について双方が合意できず、行き詰りました。