「がんばります!」は日本人の美徳。
でも、英語面接で“がんばる姿勢”をそのまま「I will try my best」と言ってしまうと、「頼りない」「自信がない」と誤解されてしまうこともあるかもしれません。
日本語感覚ではヤル気を伝えたつもりが、自信のなさに聞こえてしまうこともある英語コミュニケーション。
面接やクライアントとのミーティングで失敗せず、信頼を得るコツを考えてみましょう。
ヤル気・自信の示し方と二段階アップの改善
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【出発点】「がんばります!」のつもりで言ってしまいそうな一言
I will try my best to contribute to your company.
貢献できるよう、精一杯がんばります
【一段階アップ】自信を示す言い方へ変形したつもり
I believe my experience really contributes to your organization.
これまでの経験が、貴社のお役に立てると考えております
【二段階アップ】面接へ適した形に変形
I’m looking forward to using my experience to contribute to your organization.
経験を活かして、貴社に貢献できることを楽しみにしています
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“ヤル気・自信の示し方”のポイント
では実際に、「がんばります!」の英訳がどのように誤解されやすく、どう改善すれば伝わる表現になるのか、3段階で見てみましょう。
【出発点】について
「頑張ります」の一言、気持ちに留まっており、自信も戦略も伝わってきません。try my best は、能力の裏付けがなく、場合によっては「準備不足」「自信がない」と見られることもあります。
【一段階アップ】について
believe my experience… は、「自分の経験が役に立つ」という自信や信念、前向きな自己評価が伝わる一方で、やや主観的な印象を与えます。面接の中で、まだ働いていない立場で「contributes(現在形)」を使うと、やや不自然に聞こえる可能性もあります。
現在形をwill contribute に変えたり、I believe my experience in [自分の得意分野] will allow me to make meaningful contributions to your organization.としたりするだけで、自信+謙虚さ+具体性を出すようになります。
I’m confident that I can apply my experience to contribute effectively to your team.という形も良いですよね。
【二段階アップ】について
面接であることを意識して、「自信」に加えて以下の3点で好印象を作ります。
- 行動への意欲
- 協力する気持ち
- 相手の組織に自分が入ることへの期待
少し堅い言い方をすると、looking forward to applying my experienceという言い方もできます。
I look forward to working closely with your team and contributing through my experience. というのも良いと思います。
【”二段階アップ”の形をクライアントとのミーティングでの発言に応用した例】
I look forward to using my experience to support your goals effectively.
(これまでの知見を活かして、御社の目標達成に向けてご一緒できることを心待ちにしております)
謙虚さ + 自信 + 対話姿勢 が以下のように表現されています。
“look forward to“:丁寧で前向きな期待を伝える定番フレーズ。クライアントとの会話でも非常に好まれる(I‘m looking forward to と比較すると、look forward to の方がフォーマルで丁寧)。
“using my experience“:主語が「自分」であることを明確にしつつ、これまでのスキルや知見を活用する意志を示す。
“support your goals“:顧客の立場・目的に寄り添う表現。相手の成功を自分の目的とする協調的な姿勢が伝わる。
“effectively“:成果意識・実務的な能力を感じさせる。単なる気持ちではなく、結果への責任感をにじませている。
よろしければ、ご参考にされてください。