ビジネス、経済、テクノロジー、文化、生活、法律など、時事問題から最近の生活情報まで、ネイティブ講師との議論を通じて、オンライン英会話で英語コミュニケーションの上達を図る方法をご紹介しています。
今回は、「国と企業による、労働の見直しについて」という話題です。オンライン英会話で海外のネイティブ講師とディスカッションする際のポイントを幾つかご紹介いたします。ここでのディスカッションの組み立てや、使われる英語表現が、実際のお仕事での会議や交渉の場でのビジネス英会話としてお役に立てれば幸いです。
<この議論での英語表現>
ネイティブ英語でセンスよく表現!例文集1
ネイティブ英語でセンスよく表現!例文集2
目次
オンライン英会話でネイティブ講師と話してみよう! 議論の概要
今回の話題は「国と企業による、労働の見直しについて」です。
男女平等と経済成長(働きたくても働けていない女性、300万人の労働力活用など)を実現する対策として、「男性の人生を豊かにすること」も検討されたようです。
具体的には、以下のような内容です。
-長時間労働をやめさせる。
-転勤、残業を当たり前とする慣行を改めさせる。
-育児休暇をとらせる。
実現すると、女性が労働に参加し易くなるとのこと。確かにそうかもしれません。
そして、もう1つの課題として、管理職、リーダーシップをとるポジションに就く女性の数、比率を増やすというものがあります。
働く女性が増えても、管理職へと育て上げる仕組や、今既に、管理職に就く経験や知識を有しているという候補者が少ないのが悩みのようです。
どのような解決策があるでしょうか。海外のネイティブ講師とオンライン英会話で議論してみましょう。
オンライン英会話で、どう話す? 議論の内容
女性がもっと活躍する社会の必要性がよく議論されますが、この社説では、女性の活躍のために、男性の働き方の改善が必要であることを訴えています。
具体的には、長時間労働や転勤などを見直すことなどで、男性がもっと豊かな生活を送る必要があると述べており、また、子育てや家事にも男性がもっと参加する必要があることも説かれています。働きたいのに、働けていない女性の数は約300万人と言われており、このままにしておくのは、経済的な損失とも考えられます。
一定以上の残業をする人の比率、男性の育児休暇取得の比率、女性の管理職の比率などについて、2020年までに達成するという目標を政府は掲げています。
目標は達成されるのか、達成したとき、私たちの生活はどのように変わっているのか考えてみましょう。
注意点、そして、オンライン英会話の上達のポイント
【まずは注意点】
オンライン英会話で海外の先進国の人たちと、労働慣行について話し合うとき、日系企業で勤務する人たちにとっては、女性蔑視や長時間労働は議論し辛いトピックかもしれません。ご自分たちではその意識はなくても、海外先進国から見ると、見え方が異なるということは有り得ます。
例えば、女性に気を遣って、負担のかからない仕事、責任の重くない仕事ばかりを任せていたとすれば、悪気はなくても女性を軽視している様相を呈していますし、長時間労働の概念も、職場の先輩たちが一日12時間くらい働いていた環境で、それを10時間にすれば、長時間労働が改善されたことになりますが、果たして一日10時間の労働が長時間に当るか当らないかは、その国の慣行や法制度によって印象も含めて異なると考えていいでしょう。
【そして、オンライン英会話の上達のポイント】
その点でいうと、実際のビジネスでそういった状況になる前に、オンライン英会話でこういった話題を経験しながら勘所を掴んでおくのは有益と言えます。失敗も問題になりませんし、どの辺が勘所か探りながら、相談しながら会話を進めることも可能です。
こういった実際のビジネス英会話では扱い辛い話題を、上手に話せるようにしてみましょう。
例えば、1つのトピックとして、例え、女性の社会進出や労働時間について日本が先進的ではなかったとしても、記事の中で示されている、その改善のために逆に男性の就業環境を改善するというのは、新しいアプローチと言えます。こうした自国の独自性や新しさをきっかけに議論へ入っていくのも良いでしょう。
まとめと、論点
1. 女性がもっと活躍できる社会の必要性を議論する中で、男性の働き方改革がその一つの方法として議論された。
2. 例えば、男性の労働時間を短縮し、豊かな生活を送らせてあげることで、子育てや家事へ参加する機会を増やしてあげることが女性の職場での活躍機会を増やす可能性がある。
3. 政府は、2020年までに企業の管理職の30%を女性が占めるように目標を立てており、それを実現する方法が検討されている。
4. オンライン英会話で、海外の先進国の人たちと話すとき、女性蔑視や労働慣行については、自分が考えているのとは違うイメージで相手は受け取ることも起こり得る。
5. 実際のビジネスでも、こういった点は意識して取り組むべきテーマながら、職場で実際に議論して、何が悪くて、何が良いのか、自分と海外の同僚とで考え方、捉え方にどう違いがあるのかをハッキリさせることにはリスクもある。海外のネイティブ講師とディスカッションするオンライン英会話の特長を活用して、レッスンの中で意見交換をしてみることは貴重な練習となる。また、このテーマについて、実際に問題にならないような、もっと言えば会話相手が安心するような発言内容、英語表現を身に着けられることも、上司と部下といった形で利害対立が起こり得る実際の職場と違い、ネイティブ講師が受講者を支援する立場で会話に参加しているオンライン英会話ならではの利点と言える。
この議論から学ぶ、ネイティブ講師の英語表現とビジネス英会話への応用
<この議論での英語表現>
ネイティブ英語でセンスよく表現!例文集1
ネイティブ英語でセンスよく表現!例文集2
ビジネス英会話へ応用できる英語表現集
ネイティブ講師たちとオンライン英会話で、この議論を行った際に使用された英語表現の中から、仕事での英語コミュニケーションで使える表現を選出しました。是非、実際の職場でも使用して、お役立てください。
ビジネス英会話においては、gender equalityへの配慮は絶対に必要になります。当然のこととして、自分の考えや言動に染み込んでいると思っていても、国や文化が違う相手にとっては異なる意味をなすこともありますし、また、gender equalityへの配慮や行動の尺度も異なっていることは有り得ます。意識して取り組むことに慣れてみましょう。
1. This is exactly what our company has been trying to achieve. :これは、まさに私の会社がやろうとしていることです。
2. … is at the top of our addenda. :… は、我々の一番の課題です。
3. It would come from a change in mindset. :考え方を変えることから生じるでしょう。
4. To the average …, :平均的な…の人にとっては、
5. promote good work-life balances. :ワークライフバランスの改善に努める
6. working long hours (the long working hours):長時間労働
7. To get something done requires a lot of signatures of approval. :何かをするには、たくさんの承認印が必要となります。
8. …, myself included. :私も含めてではありますが。
9. because of the time constraints at work :仕事での時間の制約があるために。
10. From the perspective of the child’s interests :子供の為という観点から言えば、
【ご利用上の注意点】
1.社会人、主にビジネスパーソンを中心に、英会話力で、中級、上級者向けの練習を提供するサービスとして、このサイトを運営しております。
2.オンライン英会話の中で、実際にネイティブスピーカーの講師たちが使用した、またはアドバイスした内容をご紹介していますが、特定の個人や立場を表わす内容については編集を加えています。
3.あくまで、ビジネスパーソンを中心とした社会人の英会話力向上を目指したサービスであり、ここで紹介される主義、主張、意見や議論をサポートするものではありません。
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2017年 4月 8日編集