新しい提案や変革こそが望まれる時代とはいえ、実際にそれらを打ち出してみると、すべての人が賛同してくれるとは限りません。
むしろ、最初に返ってくるのは「反発」や「疑問の声」であることも少なくないでしょう。
でも、面接においては、反発にあった経験が、あなたのリーダーシップを証明する最高のストーリーになり得ます。
直面した反発を、対立ではなく対話の入り口に変えた経験として話す発話構成(STARを使用)と英語表現をご紹介します。(STAR : Situation, Task, Action, Result)
反発を、対立ではなく対話の入り口に変える構成と英語表現
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Situation(状況) : ~したとき、反発を受けました
When I proposed a new customer feedback system, I met with resistance from the service team who were used to traditional methods.
(複数部署での共有型プロジェクト管理システムを提案したとき、自律性を重視していた他部署から反発を受けました)
Task(課題) : 私がしなくてはいけなかったことは~です
My task was to modernize our process without alienating our experienced staff.
(私の課題は、各チームの自律性を損なうことなく、部門間の情報の可視化を進めることでした)
Action(行動) : 自分の考えを押し通すのではなく、~しました
Instead of insisting on my idea, I initiated an open dialogue, asking team members to share their concerns. I adjusted the plan based on their feedback and offered a pilot phase to demonstrate effectiveness.
(自分の考えを押し通すのではなく、まずチームメンバーとオープンな対話を始め、彼らの懸念を共有してもらいました。そのフィードバックをもとに計画を調整し、有効性を示すために試験導入フェーズを提案しました)
Result(結果): 結果の紹介 + 反発が対話の出発点になることを学んだ、という紹介
This approach not only resolved the initial opposition but also led to a 25% improvement in customer satisfaction. I learned that resistance can serve as a starting point for meaningful dialogue and positive change.
(このアプローチにより、初期の反発が解消されただけでなく、顧客満足度が25%向上しました。反発は、意味のある対話や前向きな変化の出発点になり得ることを学びました)
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ご覧いただいてわかるように、反発を、対立ではなく対話の入り口に変えるポイントは、Action(行動)の部分です。
反発を、対立ではなく対話の入り口に変えるActionで使える表現
“自分の考えを押し通すのではなく”(Instead of insisting on my idea)以外にも、以下のようなものがあります。
Instead of ~ing を使ったもの
新しいシステムを無理に押し進めるのではなく:Instead of insisting on the new system,
厳格なルールを押し付けるのではなく:Instead of enforcing strict rules,
即時の統合を押し進めるのではなく:Instead of pushing for immediate integration,
Instead of ~ing を使わないもの
相手を批判するのではなく、好奇心を持って接することを選び、~
I chose to approach the team with curiosity rather than judgment, ~
提起された懸念に対応するために、~を催し
To address the concerns raised, I facilitated ~
反発の根底に不安があることに気づいたので、
Recognizing that the resistance stemmed from uncertainty,
どれも「強引に推し進めなかった」ことを自然に示しながら、能動的かつ協調的な姿勢を伝えています。
どうぞご参考にされてください。