ビジネス、経済、テクノロジー、文化、生活、法律など、時事問題から最近の生活情報まで、英語で議論するアットイングリッシュのオンライン英会話レッスン。ここでは議論の中での、ネイティブ講師たちからの英語表現についてのアドバイスを公開します。
今回は、「どのようにプレッシャーを克服するか。独立行政法人国立スポーツ科学センターが研究を始める」という話題です。是非、議論の中で使われる英語表現をここで憶えて、ビジネスの場でご自身の活躍にお役立てください。
なお、ここでは、社会人、ビジネスパーソン向けの英語表現を集めておりますが、更に、これらの英語表現をビジネスの状況で実際にどう使うか、ご興味をお持ちの方々は「上手いビジネス英会話の作り方」をご覧になってみてください。
<オンライン英会話での、この議論の概要と学びのポイント>
講師と距離がグッと近づくオンライン英会話の活用術1:プレッシャー対処法
<この議論での英語表現を使った、ビジネス英会話>
ネイティブ英語でセンスよく表現!例文集1:プレッシャー対処法
オンライン英会話での、主な論点1
– プレッシャーに打ち勝つため、アスリートには、どんな性質と対応が必要だと思いますか?
オリンピック候補に選ばれるくらいですから、フィジカル面で特別な才能や潜在力を持っているであろうアスリートたちですが、その精神面はどうなのでしょうか?
どんな性質が充分なパフォーマンスを上げるのに有利なのでしょうか?また、アスリートたちは現状、どうやってプレッシャーや、それがもたらす緊張感に対処していると思いますか?
ネイティブの英語表現とその例文1 minded – ~な性質
才能に恵まれていたり、フィジカルが強い人は、小さい頃から成功体験が多く、心が強くなり易いのかもしれません。あるいは、そもそも強い性質を持っているから、誰もが持っているはずの小さな才能の芽を大きく花開かせることができるのかもしれません。
ここではそんな心の強さを、– minded やmindset という表現を使って表しています。Mindsetは、最近ではよく「マインドセットを変える」という表現で、気持ちの持ち様を変えたり、考え方の基本的な枠組みを変える場合に使われ、個人にも、企業など団体にも用いられます。
Some people are intrinsically tough-minded. / They have to have a strong mindset.
そもそも心の強い人というのが居ます。/ 強い心が無ければいけません。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(intrinsically)
(tough-minded)
(to have a strong mindset)
ネイティブの英語表現とその例文2 follow a specific routine 一定の動作
イチロー選手や体操の内村航平選手、ウサイン・ボルト選手など、一流のアスリートも、ルーティンで心と体の基準を正しているようです。
Some athletes follow a specific routine before each game or competition.
ゲームや競技の前に、特定のルーティンを行うアスリートも居ます。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(follow a specific routine)
ネイティブの英語表現とその例文3 to cope with stress ストレスに対処する
ストレスを感じる人と感じない人に分けてるのではなく、ストレスにどう対処するのか、が人によって違うことが示唆されています。
Some athletes are able to cope with stress by calming their minds.
自分の心を静める事で、ストレスに対処できるアスリートも居ます。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(to cope with stress)
ネイティブの英語表現とその例文4 the 比較級 + the 比較級:野望とプレッシャーの関係
より多くの優れたアスリートが集まる大きな大会では、勝って得られる喜びや栄誉が大きくなります。比例する二つのモノを表現する時、the 比較級 + the 比較級が用いられます。
The greater the ambition, the greater the pressure.
野望が大きいと、プレッシャーも大きくなります。
ネイティブの英語表現とその例文5 what it means to be どんな意味を持つのか
スポーツに限らず、ビジネスでも、無心になって集中するときがあるはずです。パフォーマンスに集中すること。それがポイントでしょうか。
I think they have to focus on their own performance, without thinking what it means to be at the Games.
そのゲームがどんな意味を持つのか考えずに、自分のパフォーマンスに集中すべきです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(what it means to be)
ネイティブの英語表現とその例文6 パフォーマンスを損なわないように in such a way that it doesn’t negatively affect their performance
英語表現5 にあるように心を静め、無心になりながら、しかも闘志を奮い立たせるという相反する二つの事をジャグルする必要があります。
I think the challenge for the athlete is to learn how to deal with the pressure in such a way that it doesn’t negatively affect their performance, while at the same time remaining highly motivated.
アスリートにとって大変なのは、パフォーマンスを損なわないようにプレッシャーに対処しつつ、同時にモチベーションを高く保つことだと思います。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(in such a way that it doesn’t negatively affect their performance)
オンライン英会話での、主な論点2
‐最近、プレッシャーを感じたことはありますか?
– どんな風にプレッシャーに対応していますか?
オリンピックや、アスリートという特別なシチュエーションや存在ではなくても、プレッシャーがかかる場面や役割があります。仕事の中では、プレゼンや会議で発表する時や、新しいプロジェクトの立ち上げ等は比較的大きなプレッシャーがかかる場面ですし、日々の仕事の進捗についても、少しずつ確実にプレッシャーが積もっていきます。
自分自身の体験や、プレッシャーの対処法について考えてみましょう。
ネイティブの英語表現とその例文7 pressure gets to me プレッシャーに苛まれる
To feel a certain amount of pressure, to feel pressured, pressure gets to me など、「プレッシャーを感じる」という一つの状態について、様々な形で表現されています。
Before the meeting started, I felt a certain amount of pressure. / I feel pressured./ Sometimes pressure gets to me.
ミーティングが始まる前、かなりのプレッシャーを感じました。/ プレッシャーを感じます。/ 時々、プレッシャーに苛まれます。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(I felt a certain amount of pressure)
(I feel pressured)
(pressure gets to me)
ネイティブの英語表現とその例文8 to put myself under pressure プレッシャーを自分にかける
プレッシャーに悩む時、その対処法を自分なりに模索する人も少なくありません。聴衆を見ないようにする、あえて誰かの目を見据えて話してみる、なるべく笑顔を作ってみるなど。あえて自分にプレッシャーをかけて、鍛えるというのも一つの方法ですね。
I tried to put myself under pressure on my own accord, but I lost my sense of control.
意図的に自分にプレッシャーをかけてみましたが、コントロールを失ってしまいました。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(to put myself under pressure)
(on (of) my own accord)
ネイティブの英語表現とその例文9 Even if I were to fail 失敗しても
自分を鍛えるストイックなやり方とは逆に、失敗しても大丈夫だと心をリラックスさせる手法を取る場合もあります。
Even if I were to fail, life would still go on.
失敗したって、人生は続くのです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(Even if I were to fail)
ネイティブの英語表現とその例文10 the 比較級 + the 比較級:着実な努力
「もっと~すれば、もっと~になる。」という形でよく使われる表現です。例文のようにポジティブな内容で、この表現を使うと、とても心強い響きがあります。この例文は、ビジネスミーティングやプレゼンテーション、交渉を前にした状況でも使えそうです。
The more prepared I am, the more confident I feel.
しっかり準備をすれば、その分自信を持てます。
ネイティブの英語表現とその例文11 I give myself pep talk ペップトーク
ペップトークは、スポーツ選手達に投げかけられる短い激励の言葉です。監督や仲間同士でかけあうだけでなく、自分自身でペップトークをつぶやくことで、心が強くなる効果もあるようです。仕事でも自分を元気づけるペップトークは、ポジティブになれて良い成果が出せそうです。
I give myself pep talk./ I have self-talk./ My internal voice (dialogue) says “I can do this”.
自分自身に激励の言葉をかけます。/ 独り言を言います。/ 心の声が、「私ならできる」と言うのです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
(I give myself pep talk)
(I have self-talk)
(My internal voice/dialogue)
ネイティブの英語表現とその例文12 Nowadays I have a lot of pressure at work 仕事でプレッシャーを感じる
会議の前などの瞬間的な緊張ではなく、日々の業務で少しずつ積もって大きくなったプレッシャーは、温泉で洗い流すという意見もありました。
実はアットイングリッシュの中で、この温泉(hot springs)は非常によく出てくるワードです。あまりに頻出なため外国人講師たちも、日本の温泉地について調べたり、効能に興味を持ち始めています。それだけ日本人と温泉は、切っても切れない関係なのでしょう。
Nowadays I have a lot of pressure at work; I try to forget about it by visiting hot springs or traveling on weekends.
最近仕事でプレッシャーがかかっているので、週末に温泉に行ったり、旅行に出かけたりして、忘れるようにしています。
まとめ
記事の内容は、オンピックに出場が期待されるアスリートのプレッシャー対処法ですが、そういった特別なシチュエーションやロールでなくても、プレッシャーはあり、それに対応するために、様々な工夫と努力を試されているようです。
テーマの特性上、以下のように「心」に関連する表現が目立ちました。
‐–minded とmindset
‐ルーティンと無心
‐「プレッシャーがかかる」の様々な表現の仕方
– 失敗を想定してみる仮定法
– ペップトーク
ネイティブ講師による、オンライン英会話の@English(アットイングリッシュ)では、ここでご紹介したようなネイティブならではの英語フレーズや話し方をトレーニングするカリキュラムをご用意しています。
無料の体験レッスンもありますので、ぜひ一度お試しください。
【ご利用上の注意点】
1.社会人、主にビジネスパーソンを中心に、英会話力で、中級、上級者向けの練習を提供するサービスとして、このサイトを運営しております。
2.オンライン英会話の中で、実際にネイティブスピーカーの講師たちが使用した、またはアドバイスした内容をご紹介していますが、特定の個人や立場を表わす内容については編集を加えています。
3.あくまで、ビジネスパーソンを中心とした社会人の英会話力向上を目指したサービスであり、ここで紹介される主義、主張、意見や議論をサポートするものではありません。
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2016年11月25日編集