ビジネスのスピードが増す中で、日々様々な問題が出てきます。まずは問題がある事、何が問題なのかをチームで共有することが、対応策を考え、行動する最初の一歩です。
今回は、ビジネスの中で使える、問題共有のための表現を、ネイティブの英語例文と共にご紹介します。
ビジネス英会話のセンスを磨く!案件を「検討する」英語表現8選
目次
- 1 「問題」について、ビジネスで使える英語表現1:There seems to be a problem
- 2 「問題」について、ビジネスで使える英語表現2:Let’s look at the problem areas one by one
- 3 「問題」について、ビジネスで使える英語表現3:There seems to be an error
- 4 「問題」について、ビジネスで使える英語表現4:Something just came up __
- 5 「問題」について、ビジネスで使える英語表現5:If you need anything, please let me know
- 6 「問題」について、ビジネスで使える英語表現6:These are the outstanding issues
- 7 「問題」について、ビジネスで使える英語表現7:There are many challenges for __
- 8 「問題」について、ビジネスで使える英語表現8:We will start to lag behind
- 9 まとめ
「問題」について、ビジネスで使える英語表現1:There seems to be a problem
There seems to be a problem.
問題があるようです。
日本語でも仕事の場で、よく使います。まず、問題が起こったときは、早めに報告しましょう。そして、次にどんなアクションをとるべきかを述べる、もう1センテンス加えるのを忘れないことが大切です。
ネイティブの英語例文
There seems to be a problem. I think that we should have a staff meeting to talk about our options going forward.
問題があるようです。スタッフミーティングを開いて、今後の選択肢について話したいと思います。
参考:our options going forwardの部分は、our possibilities for the future と表現しても良いでしょう。
There seems to be __(~があるようです)という少しソフトな言い回しは、使い勝手が良い英語表現です。これを活用したネイティブの英語例文をいくつかご紹介します。
There seems to be a gap between their perceptions and reality.
彼らの受け止め方と現実の間には、ギャップがあるようです。
There seems to be some conflict between people taking part in the event and regular people.
そのイベントに参加している人と、普通の人との間には対立があるようです。
There seems to be some differences in the way people interpret humor in the U.S. and Japan.
アメリカと日本では、ユーモアの解釈に違いがあるようです。
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「問題」について、ビジネスで使える英語表現2:Let’s look at the problem areas one by one
Let’s look at the problem areas one by one.
問題の箇所を1つずつ確認してみましょう。
状況や言い方によってニュアンスは変わりますが、相手と問題の箇所を共有して、一緒に解決を図ろうと伝えるとき、この表現が使えます。
「一つ一つ確認しよう」という表現によって、一緒に腰を据えて取り組もうとする姿勢が見え、相手に安心感を与える事にもなります。
もちろん、会議やプレゼンでも大活躍してくれる表現です。
ネイティブの英語例文
Our product has fallen below consumer expectations according to our recent market analysis. Let’s look at the problem areas one by one.
最近のマーケット分析によると、私達の商品は、消費者の期待を下回っているようです。問題の箇所を一つずつ確認していきましょう。
「問題」について、ビジネスで使える英語表現3:There seems to be an error
There seems to be an error in __.
~に間違い(問題)があるようです。
問題の中でも、「間違い」について指摘しています。
この表現、使い勝手の良さを実感していただくために、他と以下の2つの例と比較してみましょう。
You made a mistake.
あなたは間違えていますよ。
Somebody was wrong.
誰かが誤っていました。
上の二つと比べると、There seems to be an errorは、人を責めるような言い方を避け、間違いがあった事実のみを伝えることができるところが最大の利点です。
ネイティブの英語例文
Our customers have been using the new system for the last three days and there seems to be an error in how it’s working. Please have our IT people look into it right away.
お客様が新システムを3日間使用していますが、動作に問題があるようです。すぐにIT技術者に調べてもらって下さい。
間違いを指摘はするものの、それについて誰かを非難するのではなく、対応策を考える事に時間とエネルギーを持っていくことで、仕事に迅速に取り組める上、チームにポジティブな雰囲気を作る事ができます。
「問題」について、ビジネスで使える英語表現4:Something just came up __
Something just came up.
ちょっと問題が起きまして。
仕事中に頻繁に使う日本語の1つに、「ちょっと、すみません(問題がおきまして)」というのがあります。
ちょっと、すみません。10分遅刻してしまいます。
ちょっと、すみません。3分お待ちいただけますか。
ちょっと、すみません。先に行っていただけますか。
こんな、ちょっとした、コナレた表現として使えます。
ネイティブの英語例文
Something just came up. Could you give me 10 minutes?
ちょっと問題がありまして。10分ほどお時間いただけますか?
もちろん、something が、「ちょっとした問題」では済まない場合は、理由や事情をきちんと説明した方がいいでしょう。
I have to apologize, but something came up, and I have to change the date of our meeting because I have to make an unexpected business trip.
申し訳ありませんが、問題がありまして、ミーティングの日程を変えなくてはならなくなりました。急な出張に出なくてはならなくなりまして。
「問題」について、ビジネスで使える英語表現5:If you need anything, please let me know
If you need anything, please let me know.
何かあったら、お知らせください。
自社にお客様を迎えたときなど、「何かありましたら、遠慮なくおっしゃってください」というときに便利な表現です。問題とまで言うと大げさかもしれませんが、「何か手助けが必要な時は声をかけてね」といった感じです。
用事を既に1つうかがっている場合には、elseを付けると、
If you need anything else, 「他に何かありましたら」となります。
ネイティブの英語例文
I’m glad that you were able to find our office without difficulty. Mr. Suzuki will be with you in a moment. If you need anything, please let me know.
オフィスに問題なく来て頂けて良かったです。鈴木が間もなく参ります。何かありましたら、お知らせください。
I’ll leave you now then and I’ll come to get you when Jennifer arrives. If you need anything else, please let me know.
ちょっと失礼しますが、ジェニファーが到着したらお迎えに参ります。他に何かありましたら、お知らせください。
If you need anything else, or anything comes up, be sure to get in touch.
他に何か必要な事があったり、何か問題が起こりましたら、必ず連絡してくださいね。
※こちらは、英語メールの最後にも使える表現ですね。
「問題」について、ビジネスで使える英語表現6:These are the outstanding issues
こちらがまだ残っている件です
These are the outstanding issues.
outstanding は、突き出た、傑出した、という意味がありますが、ほかにも「未解決の」、「未払いの」という意味があります。
ネイティブの英語例文
The company has gone into receivership, but there are still some matters to be addressed regarding the redundancy payments for some of the staff and an agreement that needs to be signed on paper. These are the outstanding issues.
会社は管財人の管理下に置かれていますが、スタッフへの解雇手当や署名が必要な契約書があるなど、対応しなければならない点があります。これらがまだ残っている案件です。
上の例文にあるように、__ to be addressed も、これから取り組むべき案件、課題という意味で、問題について語る際に使えます。
I don’t think the service is good enough. Customers are not happy and this needs to be addressed.
このサービスは十分ではありません。お客様は喜ばないですし、課題として取り組みが必要です。
The first key point that needed to be addressed was the usability of the website.
取り組みが必要な第一のキーポイントは、ウェブサイトのユーザビリティです。
It’s a very disturbing topic and definitely an issue that needs to be addressed quickly and effectively. I appreciated hearing your views.
困った事ですが、早急に、効果的な対応が必要な問題です。あなたの考えを伺えて良かったです。
その他、outstanding task という表現も、同じように、「残っている案件、課題」として使えます。
I will email you the list of outstanding tasks. / I will email you the to-do list.
残っている案件のリストをメールしますよ。
「問題」について、ビジネスで使える英語表現7:There are many challenges for __
There are many challenges for __.
大変なことがたくさんあります。
仕事をしていると、当然問題や大変な事はたくさんありますが、その大半は「やらなければならない事」です。
ポジティブに問題に取り組む気持ちを込めて、challengesという単語を使ってみてはどうでしょうか。
ネイティブの英語例文
There are many challenges for the new intake of graduates, as they will have to come to terms with all our products as well as learning the latest updates in technology.
新卒採用について、大変な事がたくさんあります。彼らは会社の商品や最新のテクノロジーについて学ばなくてはなりません。
Last year when I was dispatched to my current region, I faced many challenges but it was clear to me that I needed to find a way to improve the XXX devices as soon as possible.
昨年、私は今の場所に配置され、たくさんの問題に直面し、XXX機器を、早急に改良しなければいけない事が明確に分かりました。
「問題」について、ビジネスで使える英語表現8:We will start to lag behind
We will start to lag behind.
遅れをとり始めますよ
lag behind は、立ち遅れるとか、競争相手との差がひらくのようなニュアンスです。良い話ではありませんが、問題の認識や取り組みに送れると、他社に後れを取ることになりかねません。
なお、lag behind the times とすると、時世に遅れる といった感じになります。
ネイティブの英語例文
Our technology hasn’t caught up with that of the rest of Asia. Unless we devote resources to our scientists, we will start to lag behind.
我々の技術は他のアジア諸国に追いついていません。科学者を育てていかない限り、遅れを取り始めることになるでしょう。
This article says that cashless transactions are gradually increasing in Japan even though they are still lagging behind other countries like China, South Korea and the US.
この記事では、キャッシュレス決済は中国、韓国やアメリカなどの国々の遅れているものの、日本でも次第に広がってきていると述べています。
The Japanese Fin-tech industry lags behind the global standard.
日本のフィンテックはグローバルスタンダードから遅れを取っています。
The law often lags behind technology.
法律は、だいたい技術を後追いしています。
まとめ
今回は、ビジネスでの問題を認識し、問題に取り組む際に便利な8つの英語表現と、それに派生・関連する表現を、ネイティブの英語例文と共にご紹介しました。
There seems to be a problem
Let’s look at the problem areas one by one
There seems to be an error
Something just came up __
If you need anything, please let me know
These are the outstanding issues
There are many challenges for __
We will start to lag behind
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