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アットイングリッシュ

ビジネスのグローバル化が進行し、外資系企業、日本企業を問わず、職場で英会話力、ビジネス英語コミュニケーション力が求められるようになりました。そういった環境で、忙しい社会人も続けやすい、オンライン英会話での練習ニーズは飛躍的に高まりました。しかし、そのスクールの比較、選択については、料金や利便性に偏りがちで、英会話力のレベルや、用途に適したオンライン英会話スクール選びが難しいという状況があります。

ここでは、社会人の英会話力習得における、初級者、中級者、上級者の区分けと、そこで上達するためのポイントを解説し、英会話の中級者、上級者向けにデザインされた、アットイングリッシュの練習についてご紹介させていただきます。

ご自身の英語レベル、コミュニケーションの用途に最適なオンライン英会話のサービスを探される際の、ご参考になりましたら幸いです。

 

社会人の英会話力(ビジネス英会話力)と、アカデミックな科目としての英語力の違い

ここで、まず「社会人(ビジネスパーソン)の英会話力」と限定した理由は、ビジネス環境の場合とアカデミックな科目としての英語では大きな違いがあるからです。

ビジネスシーンでは、求められるのは「英語コミュニケーション力」です。極論すれば、スピーカー(話し手)の英語に文法や単語の間違いがあったとしても、聴き手が共感、同意、感動し、スピーカー側の目的が果たせれば、それでOKです。

目的が果たせることが最重要だからです。

一方、アカデミックな科目としての英語は、客観的に、文法や単語、言い回しなどの間違いを抽出し、そこで減点されて、合否、優劣がつきます。間違いを無くし、正確性を高めることは、詳細な情報や微妙なニュアンスを伝えるのに必要なことですが、それは目的を果たせることを担保するものではありません。

あくまで「間違いが無い」だけで、ビジネスにおいて評価されるコアの部分とは異なったものです。

これは、TOEICのスコアと、英語でのビジネス成果が相関しないことと同じですし、日本語検定で高いスコアを持つ人が日本でのビジネスに長けているわけではないのと同じです。

ただし、それでは社会人のビジネス英会話において正確性は無視していいかというと、そうではありません。目的を果たすため、ビジネスの成果を出すためには、コミュニケーションに磨きをかける正確性も、もちろん、欲しいところです。

では具体的に、正確性に加えて、社会人の英会話力(ビジネス英会話)では何が求められるのでしょうか。

社会人向けのオンライン英会話サービスとして14年以上に渡り、ビジネス英会話の上達をサポートしてきた経験から見えてきたものをシェアさせていただければと思います。

 

オンライン英会話で見える、社会人の英会話力(ビジネス英会話力)のレベル分析

社会人の英会話力(ビジネス英会話力)のゴールが、ビジネス上の目的を果たすことであることは既にお伝えさせていただきました。

ここではビジネス英会話で、初級者、中級者、上級者とはそれぞれどういう状態(レベル)なのか、そして、それぞれどんな点を意識して練習することで、上達していけるのかを見ていきましょう。

 

オンライン英会話での初級者/Novice Levelの特徴

■意思を発信する。言葉にのせる。
英語での発話を練習。時には、単語ベース・熟語ベースで発話する。ボキャブラリーの制限もあり、話し易いトピック、そうでないトピックでの表現力のバラつきが大きく、英語会議の中でも、相手の想像力、理解力に期待して話さざるをえない場合が多い。

初級者/Novice Levelの、オンライン英会話を活用する上達のポイント

(1) 英単語や英文法の正誤よりも、言うべきことを言うべきところで、言ったかどうか
(2) を意識すること。
「ありがとう」、「ごめんなさい」、「大丈夫?」、「もう一回言ってもらえますか?」、「とてもよくわかりました」、「やる気が出ました」など。発話、発信を意識する。
(3) 聴き手が想像力を発揮して、単語ベースや熟語ベースの発話を理解してくれていたとしても、完結した文章を作り上げて話すことを必ず心がける。将来的に、発話内容が複雑になってきたとき、或いは、微妙なニュアンスを伝えなくてはならなくなってきたとき、文章を作れないと上達が限定され、早々に英会話力が伸びなくなります。

 

オンライン英会話での中級者/Intermediate Levelの特徴

■意図を持って、意思を伝達する。
英語での発言(センテンス)は完結された形でコミュニケーションが取られている。意図を持った意思伝達を行うため、文章(センテンス)を復文、重文にし、あるいは複数の文章を並べて、段落(パラグラフ)を形成することで、時系列での説明、論理展開や、理由・根拠の解説などが行われる。ボキャブラリーの制限はあるものの、知っている単語での言い換えや、多少遠回りになりながらも噛み砕いた説明を行うことで、時間の制限が無く、聴き手にある程度協力的な姿勢があれば、伝えたいことは伝わる。

中級者/Intermediate Levelの、オンライン英会話を活用する上達のポイント

相手への伝わり方を意識すること。

「自分が言ったこと」(伝えたつもりになっていること)と、「相手に伝わったこと」は異なる場合が多いことを意識する。

この点については、以下の2つの異なった領域で、この問題が作られている可能性があることを意識することが必要です。そして、逆の言い方をすると、この2つの領域を磨き上げると、意図に沿った、効果的な意思の伝達、ビジネス英会話が可能になってくる、と言えます。

(1) 英会話スキルの領域(正確性や、表現の適切さに問題がある場合)
(2) コミュニケーションスキルの領域
(詳細は、別ページをご覧ください。)

 

オンライン英会話での上級者/Advanced Levelの特徴

■目的を達成するために、適切なコミュニケーションを図る。
初級者、中級者は、自分の意思をどのように英語にのせるか、どのような形で伝達するか、といった発信サイドのスキルを磨くことにフォーカスしますが、上級者レベルになると、自分自身と、会話の相手(単数、または複数)との双方で、コミュニケーションをとりながら、「目的達成のための参加をうながす」「モチベートする」「リーダーシップを発揮する」「一緒に考えを作り上げる」といったことが求められるようになってきます。このレベルになると、伝えたいことを聴き手がきちんと理解する、といったレベルではなく、目的や意図に沿って、聴き手が動いてくれることが重要になります。例えば、英語での発話際、「何を主語として使うか」から変わってきます。

上級者/Advanced Levelの、オンライン英会話を活用する上達のポイント

言いたいことを言葉にのせる、相手にわかるように伝える、というレベルを超えて、聴き手側の気持ち、反応、その後の行動も考えて、発言することが大切です。

以下、具体例を見てみましょう。

<具体例>
「確認になるけど、我々は今週、重要な作業がたくさんあるので、まずはキミにはBizTech社との会議の計画を、この午後までにやってもらわないといけないよ。」と伝えたいとき、

I just want to remind you that we have a lot of important work coming up this week. Firstly, you have to complete the planning for the meeting with BizTech by this afternoon.
と言いたくなるかもしれませんが、言われる側の気持ちを考えると、ネイティブスピーカーであれば、以下のようになります。

I just want to remind you that we have a lot of important work coming up this week. Firstly, the planning for the meeting with BizTech has to be done by this afternoon.

また、プロジェクトのリーダーとして、メンバーに指示を出すのであれば、
「金曜日のプレゼンの準備をしておいて欲しい」と依頼する際に、

I need you to work on the presentation for Friday.
ではなく、
I need to ask you to work on the presentation for Friday.
とすると、聴き手の気持ちと動きが全く違うはずです。

 

 

ネイティブ講師によるオンライン英会話での練習

ネイティブ講師による、中級者、上級者向けの英会話練習を提供するアットイングリッシュでは、上述の各レベル別の特徴を意識して、練習をデザインしています。

英会話スキルの領域では、文章構造、正確さ、発音、流暢さ、発話の内容性質の5つの分野を9段階のレベルで分析しています。

コミュニケーションスキルの領域では、良い印象を持たれる話し方(Positive)、要点を的確につく(Making a point clear)、理解のために必要な充分な発話量(Volume)、相手の頭に残るよう、整理された構成(Structured)の4点の強化を意識しています。

 

9段階のレベルアップの課程

下記のレベル分けはACTFL(全米外国語教育協会)と株式会社アルクが共同で開発した
SST(The Standard Speaking Test)というスピーキングの評価基準と考え方を元にしています。

発話の特徴

パラグラフの中で間違いがほぼ無い
レベル9
パラグラフでスピーチできる
レベル8
複雑な複文と重文を使う
レベル7
複文と重文
レベル6
単文と重文 時に複文
レベル5
単文の連続
レベル4
単文でシンプルに発言
レベル3
単語・句・単文が中心
レベル2
単語・句が中心
レベル1

上昇矢印


「出典:Standard Speaking Test Manual (1996), ACTFL-ALC Press」

スピーキング力を作る5つの要素

このSSTの考え方をもとに、スピーキングを下記のように
– Text Type(文章構造)
– Accuracy(正確さ)
– Pronunciation(発音)
– Fluency(流暢さ)
– Characteristics(内容性質)
の5つの要素に切り分けて考え、それぞれ9レベルに段階分けします。

そして、下記の9段階のレベルに合わせて、教材を使い分けます。

レベル※1文章構造Accuracy
正確さ
Pronunciation
発音
Fluency
流暢さ
※2Characteristics
内容・性質
[図]文章構造
9[グラフ]レベル9ネイティブに近づいている
小さな誤りが散見
ネイティブに近い。ネイティブのようA+
A
8[グラフ]レベル8複文でのみ大きな誤り
単文はほぼ完璧
ネイティブに近い。
日本語アクセントが残る。
ほとんどスムーズで
滞ることがない
IH
I + (more than 50% A)
7[グラフ]レベル7複文で大きな誤りを犯す
単文の小さな誤りはまれ
日本語アクセントはあるが
時おりネイティブのような
発音も見られる。
時折ゆっくりになるが、
母語話者のような発話も
見られる
IM+
I + (up to 50% A) + good P or good A or good TT
6[グラフ]レベル6IM
I + (up to 50% A)
5[グラフ]レベル5大きな誤りは単文でまれ
複雑な文ではよく起こる
小さな誤りは頻発
日本語アクセントが強い。
時に通じにくいことがあるが
理解不能ではない。
時折ゆっくりだが、
滞りなく話すこともある。
IL+
I + (up to 25% A) + good P or good A or good TT
4[グラフ]レベル4IL
I + (yp to 25% A)
3[グラフ]レベル3殆どの文に小さな誤り
単文にも大きな誤り発生
日本語のような発音。
時おり、通じない。
同じ言葉の繰り返しが多く
たまに長い沈黙がある
NH
N + (more than 50% I)
2[グラフ]レベル2単文で大きな誤りが
よく起こる
日本語アクセントが強く
通じないこともある
時おり長い沈黙があるNM
N + (up to 50% I)
1[グラフ]レベル1単文・句で誤りが起こる日本語アクセントが強く
意図が通じないことが多い
長い沈黙が頻繁。
同じ言葉を繰り返す。
NL
N only

※1W:Words(単語ベースでの発話)
P:Phrase(単語や熟語)
S:Sentence(単文)
CS:Complex Sentence(複文)
Pa:Paragraph(単文・複文を混ぜ、長いパラグラフでのスピーチ)
※2A – other topic unfamiliar situation c & c / explain reasons narrate past and future
I – ask Q’s / create / present tense narration answer personal Q’s
N – answer memorized personal info

「出典:Standard Speaking Test Manual (1996), ACTFL-ALC Press」

各教材・レベルに従って、求められるレベルは、徐々に高度になっていきます。
自分の持っている英語力を少しずつ引き上げ、より正確により満足のいく会話ができるようになります。

各レベルでの目標

各教材・レベルでそれぞれ求められる、下記の要素に気を付けながら発話してみましょう。
レベルが低い場合には、講師側からの問いかけの頻度が多く、また説明も長くなりますが、
レベルが上がるにつれて、会員の方側の発話時間が長くなっていきます。

【レベル】【具体的内容】
6・7・8ゴール+ 発話と発話の間に沈黙ができることがなく、リズムよく話しがはずむ
+ 冗談をまじえながら、リラックスして話すコミュニケーション能力がある
+ 自分が話す時間が、コミュニケーターより長くなる
レッスン中に
気をつける点
– 複文と単文、複文と複文をつなげて話しを展開させる
– 仮定法なども多用し、時制や助動詞の間違いを無くす
– 聞き返しや、理解の確認なしに正確に内容が伝わる
– パラグラフで、理論づけて話しを展開させることができるようになる例:
I’d like to explain why Japanese food has become so popular all over the world. I think there are three main reasons. First of all, Japanese food is recognized as a low-calorie food and many people having problems with their weight or diabetes are recommended to have it regularly to control their weight or calories. Second reason is ………….. Third, ………… But do you really think it good to have Japanese food every meal? I don’t think so. If you ate it in every meal, you would have too much salt, because in cooking Japanese food we often use a lot of soy sauce which has a lot of salt in it. Imagine when you eat Sushi….
(4)・5・(6)ゴール+ 発話の間に少し沈黙ができるが、比較的なめらかに話しを続けられる
+ 時制などをほぼ正確に使い、かなり正確に情報を伝えられる
+ 自分が話す時間が、コミュニケーターと対等になる
レッスン中に
気をつける点
– 単文と複文を連続して使う
例:
She’ll let me know when the professor will come to the class next time. Until then, I have to study it by myself.
– 複文を頻繁に使う(Because / If / Before / 関係代名詞など)
例:
We’d like to go hiking if the weather is fine tomorrow. The place we are planning to go to is very famous for its Japanese style garden.
– 時制や助動詞をできるだけ使い、細かいニュアンスを伝えるようにする
2・3・4ゴール+ 普通の速さで話すコミュニケーターの発言を正確に理解できる
+ 単文を多用し、発話と発話の間に沈黙多いが、積極的に発言する
+ 難しい言葉を簡単な言葉に置き換えるなどして、言いたいことの概要を伝えられる
+ コミュニケーションが楽しくなる
レッスン中に
気をつける点
– コミュニケーターの問いかけにフルセンテンスで素早く反応
– フルセンテンス(単文)を連続して使うようにする
例: I went to his office. He was not there. I was disappointed.– ゆっくりでも複文を使う
(Because / If / Before / 関係代名詞などで文章をつなぐ)
例: That is the hospital which I was born in. /
I like dogs because they are very friendly to people.
1・2ゴール+ 少しゆっくりめのコミュニケーターの発言を正確に理解できる
+ コミュニケーターの話に対して、Yes/No をはっきり表現し、
誤解を生じないコミュニケーションがはかれる
セッションの中で
求めるもの
– コミュニケーターの問いかけに単語・句ベースで素早く反応
– ゆっくりでも、フルセンテンス(単文)で答えるようにする
例: Yes, I often go fishing with my friends.– 最初と最後のあいさつを礼儀正しくできるようにする