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ネイティブ講師の英語表現まとめ

  • テロ捜査と個人情報の保護

    ネイティブ講師と学ぶ、英語表現の作り方(1)|テロ事件調査と個人情報保護、優先されるのはどちら?

    ビジネス、経済、テクノロジー、文化、生活、法律など、時事問題から最近の生活情報まで、英語で議論するアットイングリッシュのオンライン英会話レッスン。ここでは議論の中での、ネイティブ講師たちからの英語表現についてのアドバイスを公開します。

    今回は、「テロ事件調査と個人情報保護、優先されるのはどちら?」の話題です。この話題を中心に、様々な角度からの議論を通して、ネイティブ講師たちが作った多彩な英語表現をご紹介します。

    なお、ここでは、社会人、ビジネスパーソン向けの英語表現を集めております。更に、これらの英語表現をビジネスの状況でどう使うか、ご興味をお持ちの方々は「上手いビジネス英会話の作り方」をご覧になってみてください。

    <オンライン英会話での、この議論の概要と学びのポイント>
    オンライン英会話で学ぶ、議論の作り方

    <この議論での英語表現を使った、ビジネス英会話>
    上手いビジネス英会話の作り方(1)準備中
    上手いビジネス英会話の作り方(2)準備中

     

    オンライン英会話での、主な論点1

    – 携帯電話やスマホから、どんな個人情報が得られますか?

    まずは、一般的に、スマートフォンには、どんな情報を入れているか確認しましょう。また、意図的に情報を入れていなくても、スマートフォンに残ってしまっている情報や足跡、発信されるデータもあるはずです、そういった物について、考えてみましょう。

     

    スマホに入っている情報

     

    英語表現1  位置情報

    電源が入っていれば、所有者の場所が特定できます。

    I can locate my wife as long as she has her iPhone.
    妻がアイフォンを持っている限り、今彼女がどこに居るか分かります。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (I can locate my wife)

     

    英語表現2 ターゲット層

    Demographic は、年齢・身分・職業などがほぼ同じの人々の層を意味します。ビジネスでマーケティングを行う際には、このDemographicをどこに決めるかが、まずは最初のステップとなります。

    You can choose the demographic of users that you want to appeal to.
    どんな読者層にアピールしたいかを選べます。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (You can choose the demographic of users)

     

    英語表現3 データの回復

    コンピューターや携帯電話の情報は、目視で消えていても、実は残っていて回復できるという話はよく聞きます。それらのデータを復元することで、犯罪の根拠となる証拠を掘り起こすことが出来るかもしれません。

    I would be able to retrieve all of the data.
    すべてのデータを回復することが出来るでしょう。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (to retrieve all of the data)

     

    英語表現4 情報のリーク

    個人情報のデータだけでなく、企業や国の内部情報の流出なども、最近では話題になります。

    It’s a considerable problem that there are increasing leaks of people’s personal information / spate of information.
    個人情報のリークは増えていて、深刻な問題となっています。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (It’s a considerable problem)
    (there are increasing leaks of people’s personal information)
    (spate of information)

     

    英語表現5 情報の価値

    それだけ情報を露わにするということは難しく、また良くも悪くも価値があるという事なのでしょう。

    I found it fascinating that the value of the Japanese company that unlocked the phone has skyrocketed.
    電話のアンロックに成功した日本の会社の評価が急伸したという話は面白いですね。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (I found it fascinating)
    (the value of the Japanese company that unlocked the phone has skyrocketed)

     

    英語表現6 インターネット上の情報

    どんなにセキュリティを強化しても、突破される事があるというケースを聞いていると、インターネット上にクレジットカード情報や住所などを入れる事になるネットショッピングを躊躇する人が出てくるのも納得です。

    I don’t want to buy something on the internet on my phone.
    携帯のインターネットでモノを買いたくありません。

     

    オンライン英会話での、主な論点2

    – スマホ内の情報から何を知りたかったのでしょうか?
    – スマホ内の情報無しで、捜査できると思いますか?

    主な論点1 で見てきましたが、私たちはスマホにたくさんの秘密の情報を入れ、生活をしています。テロの犯人がそれをどこまで意識し、どこまでの情報を入れていたかは分かりませんが、それなりに多くの情報やその切れ端が残っていたことでしょう。今回の捜査で、FBIはスマホから何を取り出したかったのでしょうか。スマホの情報無しでは、捜査は進まなかったのでしょうか?

     

    FBI

     

    英語表現7 ~すべきだった

    そうできていれば、スマホ内の情報にそこまで依存しなくても済んだのかもしれません。

    They should have caught the criminal alive.
    彼らは、犯人を生きたまま捕まえるべきでした。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (They should have caught the criminal alive)

     

    英語表現8 stuck

    仕事で、時間のやりくりが付かず、手も足も出ないという事はあるでしょう。応援を頼みたい時など、We’re stuck と言うと、苦境を分かってもらえるかもしれません。

    Do you think they are stuck?
    彼らは窮地に立たされていると思いますか?

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (they are stuck)

     

    英語表現9 リスクを減らす

    ビジネスにリスクは付き物ですが、そのリスクを出来るだけ減らす事が成功への近道でしょう。

    It will reduce the risk of arresting the wrong person. / It will reduce the likelihood of wrongful arrests.
    間違った人を逮捕するリスクが減るでしょう。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (reduce the risk of arresting the wrong person)
    (reduce the likelihood of wrongful arrests)

     

    英語表現10 事実の確認

    仕事を進めていく上では、まずは確実で正確な情報に基づいた事実確認が大切です。

    It will be easier to clarify what is fact. / It will help uncover the facts. / It will help them discover what really happened.
    事実をハッキリさせるのに役立つでしょう。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (to clarify what is fact)
    (uncover the facts)
    (discover what really happened)

     

    英語表現11 バイパス

    Bypass は、迂回道路やバイパス手術など、いわゆる名詞としての意味と共に、迂回する 回避するという動詞としても使えます。

    The FBI also requested Apple to develop software that would bypass the security measures.
    FBIもアップルに、セキュリティ対策をかいくぐるソフトの開発を依頼しました。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (bypass the security measures)

     

    英語表現12 動機の解明

    たとえ犯人が犯行後も生きていたとしても、犯罪の前と後で、動機についての思いが変わっているものかもしれません。その意味では、犯行前の言動や文章などは、その時の気持ちを確かに伝えてくれる重要な証拠になるでしょう。

    The FBI wanted to know what triggered the criminal to go on this rampage. / The FBI wanted to understand the motivation behind the rampage.
    FBIは、何が犯人を銃乱射へと走らせる引き金になったのか知りたかったのです。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (what triggered the criminal to go on this rampage)
    (the motivation behind the rampage)

     

    オンライン英会話での、主な論点3

    ‐あなたは、FBI とApple どちらを支持しますか?

    テロという許されない犯罪の捜査のために、スマホの情報が必要だというFBI。どんな理由があっても、利用者の個人情報を開示することは出来ないというApple。どちらも納得の言い分ですが、あなた自身は、どちらを支持しますか?それが自分自身に与える影響も鑑みて考えてみましょう。

    FBI と Apple どちら?

     

    英語表現13 観点

    物事の是非はどの観点から考えるかによって、まったく違った結論になります。実際的、法的、道徳的、それぞれの観点から、あなたならどういう結論を導き出しますか?

    It really is a fascinating case when you look at it from practical, legal, and moral standpoints. I tend to side with Apple.
    実際的、法的、道徳的な観点から見て、大変面白いケースです。私はアップルに味方します。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (you look at it from practical, legal, and moral standpoints)
    (I tend to side with Apple)

     

    英語表現14 あなたと同様

    会議のディスカッションの中でも、like you, (あなたと同じで)と、相手の意見と同調しながら、自分の知識や考えを上乗せしていけると、建設的な話し合いとなる上に、相手にとっても好印象です。

    Like you, I’d be worried that my information from my smart phone isn’t safe either if the court order is upheld.
    あなたと同様、裁判所命令が支持されたら、私のスマートフォンからの情報も見えてしまうようになるのではと心配です。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (Like you,)
    (if the court order is upheld)

     

    英語表現15 プライバシー最優先

    アップルのようにその営業上、多くの人たちの個人情報を管理する立場の企業としては、顧客の信頼を確たるものとするためにも、プライバシーは最優先です。

    I think protecting privacy is the highest priority.
    プライバシーを守ることが最優先だと思っています。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (protecting privacy is the highest priority)

     

    英語表現16 捜査が最優先

    Stand behind で、~の側に付く という意味となります。議論が二つに割れた時など、自分がどちらをサポートするのか、ハッキリさせる時に役立つ表現です。

    I stand behind the FBI. I think Apple ought to try to develop the software needed to render the security system inactive.
    私はFBIを支持します。アップルはセキュリティシステムが作動しなくなるソフトを開発するべきだと思います。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (I stand behind the FBI)
    (to render the security system inactive)

     

    英語表現17 利用者の判断

    アップルもFBIもそれぞれの役割と確固としたポリシー、企業として死守しなければならないものがある以上、譲れない一線です。これについて、譲歩できる者があるとすれば、それは利用者だけかもしれません。

    In order to be able to fight I.S., I think citizens ought to accept some compromise regarding their privacy.
    ISと戦うために、一般市民はプライバシーについてある程度譲歩すべきです。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (citizens ought to accept some compromise)

     

    英語表現18 どちらかと言うと

    Inclined to を入れる事によって、どちらかというと、というニュアンスが入っています。様々な意見の中で、ハッキリとどちらかを選べないまでも、どちらか寄りという場合に、便利な表現です。

    I’m inclined to support Apple, because I.T. firms ought to protect people’s private information even if the person is a terrorist.
    私はアップル側です。IT企業は、たとえその人物がテロリストであったとしても、個人的な情報を守るべきだからです。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (I’m inclined to support Apple)

     

    まとめ

    2015 年12 月にカリフォルニアで起きた銃乱射事件の容疑者が所持していたiPhone のセキュリティの解除をめぐって、FBI とApple が対立した問題についてのディスカッションです。

    この記事を使ったディスカッションでは、まずスマホ内の情報から、その所有者についてのどんな事が分かるかという問いによって、スマホデータの重要性について確認しました。また、その情報によって、FBIは何を洗い出したかったのかについて、考えを交換しました。

    その上で、FBI と Apple のどちらの主張を支持するかについて判断してもらいました。

    Apple については、プライバシーの保護という観点から、その姿勢を支持する意見が多く見られました。

    一方、FBIについては、特に今回の事件がテロという許しがたく、また今後連続して起こることを何としても阻止したい犯行であることを理由に、プライバシーについては利用者の譲歩も必要だという意見がありました。

     

    スマホのプライバシー保護

     

    【この議論から学ぶ、ネイティブ講師の英語表現とビジネス英会話への応用】

    <オンライン英会話での、この議論の概要と学びのポイント>
    オンライン英会話で学ぶ、議論の作り方

    <この議論での英語表現を使った、ビジネス英会話>
    上手いビジネス英会話の作り方(1)準備中
    上手いビジネス英会話の作り方(2)準備中

     

    【ご利用上の注意点】
    1.社会人、主にビジネスパーソンを中心に、英会話力で、中級、上級者向けの練習を提供するサービスとして、このサイトを運営しております。
    2.オンライン英会話の中で、実際にネイティブスピーカーの講師たちが使用した、またはアドバイスした内容をご紹介していますが、特定の個人や立場を表わす内容については編集を加えています。
    3.あくまで、ビジネスパーソンを中心とした社会人の英会話力向上を目指したサービスであり、ここで紹介される主義、主張、意見や議論をサポートするものではありません。
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  • オンライン英会話でネイティブ講師が使った英語例文(2)|民法714条、責任無能力者の監督義務者等の責任を除外する6つの基準

    オンライン英会話でネイティブ講師が使った英語例文(2)|民法714条、責任無能力者の監督義務者等の責任を除外する6つの基準

    ビジネス、経済、テクノロジー、文化、生活、法律など、時事問題から最近の生活情報まで、英語で議論するアットイングリッシュのオンライン英会話レッスン。ここでは議論の中での、ネイティブ講師たちからの英語表現についてのアドバイスを公開します。

    前回(1)に引き続き、今回は、「民法714条、責任無能力者の監督義務者等の責任を除外する6つの基準」の話題です。この話題を中心に、様々な角度からの議論を通して、ネイティブ講師たちが作った多彩な英語表現をご紹介します。

    なお、ここでは、社会人、ビジネスパーソン向けの英語表現を集めております。更に、これらの英語表現をビジネスの状況でどう使うか、ご興味をお持ちの方々は「上手いビジネス英会話の作り方」をご覧になってみてください。

    <オンライン英会話での、この議論の概要と学びのポイント>
    オンライン英会話で学ぶ、議論の作り方

    <この議論での英語表現を使った、ビジネス英会話>
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    上手いビジネス英会話の作り方(2)準備中

     

    オンライン英会話での、主な論点4

    – 責任を課すか否かを判断する6つの基準について、どう思いますか?

    今回、認知症患者の家族に対して、事故についての賠償を求めるかどうかの基準は、介護者の精神的・肉体的状況と生活状況、家族のつながりの強さ、日々のコミュニケーションの程度、財産の有無、認知症患者の問題行動の有無、問題行動に対処するために援助があったかどうか等、6つの基準が示されました。これらの基準について、どう思いますか?もし事故を起こしてしまった際、これらの内容をどうやって証明すれば良いでしょうか?

     

    6つの基準

     

    英語表現19 包括的な基準なのか

    人の命や財産、その後の人生を左右する問題で、この6つのみを基準に判断するのは難しいという意見です。

    I think these limited six criteria are not comprehensive enough.
    この限定的な6つの基準は、包括的とは言えないと思います。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (are not comprehensive enough)

     

    英語表現20 現状に合わせる

    Revise(改訂する 改正する)や bring them up to date(最新のものにする)は、契約書等、文書を修正、改訂する際に使える言葉です。そのほか、amend もよく使われます。

    It works basically overall, but some parts of it need to be revised to bring them up to date.
    全体として、基本的には良いですが、一部、現状に合うよう、改訂する必要があります。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (It works basically overall)
    (to bring them up to date)

     

    英語表現21 概ね賛成

    多様な家族の在り方や、関係性がある中、ある程度基準を作って、責任について随時検討するというのはプラクティカルな方法かもしれません。

    I think it’s normal to assign liability to the families of people with dementia because it’s their responsibility to supervise their family member, but I also agree with setting up the six liability criteria since every situation is different.
    家族の面倒をみるのは当然の責任ですから、認知症を患っている人の家族に義務を課すのは普通だと思いますが、それぞれ状況は違うので、6つの基準を設定することには賛成です。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (to assign liability to the families of people with dementia)
    (agree with setting up the six liability criteria)

     

    英語表現22 賛成と気持ちの共有

    相手の意見に賛同し、その意見についての自分の気持ちや感情を伝えられると、議論の中で相手との関係を強くしてくれます。

    I agree with you that it is sad that the new criteria might make people think twice about helping those with dementia.
    新しい基準のために、認知症の人を介助することについて考え直すことになるかもしれないとしたら、悲しいことです。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (the new criteria might make people think twice)

     

    英語表現23 責任の行方

    基準を設ける事は良いとして、しかしダメージが生じている以上、誰かが復旧するための費用を出さなくてはなりません。それをどこに持っていくかは、やはり難しい判断です。

    I also think that the criteria makes sense. However, as you pointed out the liability part can be a bit tricky and there is a certain responsibility on the part of the train companies to ensure that their properties are safe.
    私も新しい基準は有意義だと思います。しかし、あなたが言ったとおり、責任の部分の扱いは少し難しいところがあり、鉄道会社側にも、自分たちの所有地・所有物の安全を確保する責任があるのは確かです。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (the criteria makes sense)
    (as you pointed out)
    (the liability part can be a bit tricky)

     

    英語表現24 細かい部分

    Fine は、素晴らしいとか、高級なという意味の他に、細かいという意味もあります。

    This issue is very controversial and we need to clarify the finer points as soon as possible now that Japan is an aging society.
    この問題は物議をかもすもので、今や日本は高齢化社会なのですから、出来るだけ早く、もっと細かい点までツメるべきです。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (to clarify the finer points)

     

    オンライン英会話での、主な論点5

    – 認知症の老人が起こした事故は、誰が賠償すべきでしょうか?
    – このような事故を減らす手立てはあるでしょうか?

    今までの論点の中で、社会背景や、責任の有無を考える際の基準などについて見てきましたが、今後認知症の老人が起こした事故は、どう賠償されるべきなのでしょうか?そもそもこういった事故が無ければ良いのですが、無くす事は難しいまでも、減らす手段はないのでしょうか?

     

    賠償責任

     

    英語表現25 責任を負うべき

    仕事の中でも、行った事に対する責任を負うべき団体(the party to accept responsibility)という形で使える表現です。

    Overall, the family should be the party to accept responsibility.
    その家族が全般的に、その責任を負うべきです。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (the family should be the party to accept responsibility)

     

    英語表現26 事故を未然に防ぐ

    認知症患者が増える事が分かっている以上、前もって準備をすることも出来ます。今までに起こってしまった事故を参考にして、出来るだけ未然に事故を防ぐ努力が必要になってきます。

    Most of the stations in Tokyo have built a protective barrier which is very effective in preventing such an accident from happening in the future.
    東京の多くの駅ではホームドアを設置していますが、これは、将来このような事故が起こるのを防ぐのに非常に効果的です。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (effective in preventing such an accident from happening in the future.)

     

    英語表現27 意図する/しない

    意図が無いだけに、その行動をコントロールするのは、難しいという側面もあります。

    People with dementia don’t intend to cause harm. / A person with dementia isn’t aware of the consequences of his or her actions.
    認知症の人々は、害を与えようとは思っていません。/ 認知症を患っている人は、自分の行動がどういう結果を引き起こすか、分かっていないのです。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (intend to cause harm)
    (the consequences of his or her actions)

     

    英語表現28 ケース毎の判断

    すべてを一定の基準で判断、対処をするのは難しい問題があります。ビジネスではむしろ、ケース毎に、柔軟な対応が求められる事の方が、多いかもしれません。

    In my opinion, it should be judged on a case by case basis.
    ケースごとに判断するべきだと思います。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (In my opinion)
    (be judged on a case by case basis)

     

    英語表現29 具体的な対応策

    家族の事故による賠償をカバーする保険制度の利用や、国ベースで健康保険のシステムを拡張させる施策など、具体的な提案をしています。

    I liked your idea of a type of insurance system that would solve the problem of compensation in cases such as those described in the article.
    Perhaps it could be incorporated into the health care insurance system that already exists.
    この記事にあるような事故が起こった時に、問題を解決してくれる保険制度のようなモノがあると良いという、あなたの案は良いと思いました。もしかしたら、既にある健康保険のシステムと合体できるかもしれませんね。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (it could be incorporated into the health care insurance system)

     

    まとめ

    今回最高裁判所が出した、認知症患者が起こした事故について、その家族に責任を課すか否かを判断する6つの基準については、基準を作るという点において、概ね賛成という意見が多く、しかし、それが別の問題(介護について消極的になりかねない)を引き起こす懸念や、更に細かい基準を求める意見が挙がりました。

    また、こういった事故の対処法として、電車での事故に限って言えばホームドアの設置によって事故を未然に防ぐ案や、事故に備えて民間の保険制度の利用を促進する案、国の健康保険の機能の拡張など、具体的な提案がありました。

     

    幸せな社会

     

    【この議論から学ぶ、ネイティブ講師の英語表現とビジネス英会話への応用】

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  • オンライン英会話でネイティブ講師が使った英語例文(1)|民法714条、責任無能力者の監督義務者等の責任を除外する6つの基準

    オンライン英会話でネイティブ講師が使った英語例文(1)|民法714条、責任無能力者の監督義務者等の責任を除外する6つの基準

    ビジネス、経済、テクノロジー、文化、生活、法律など、時事問題から最近の生活情報まで、英語で議論するアットイングリッシュのオンライン英会話レッスン。ここでは議論の中での、ネイティブ講師たちからの英語表現についてのアドバイスを公開します。

    今回は、「民法714条、責任無能力者の監督義務者等の責任を除外する6つの基準」の話題です。この話題を中心に、様々な角度からの議論を通して、ネイティブ講師たちが作った多彩な英語表現をご紹介します。

    なお、ここでは、社会人、ビジネスパーソン向けの英語表現を集めております。更に、これらの英語表現をビジネスの状況でどう使うか、ご興味をお持ちの方々は「上手いビジネス英会話の作り方」をご覧になってみてください。

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    オンライン英会話での、主な論点1

    – 認知症の老人を抱える家族には、どんな負担が生じるでしょうか?

    超高齢化社会の中、認知症を患う人の数も急増しています。厚生労働省の「認知症高齢者の現状」という報告によると、2010年の時点で280万人、2015年で345万人、2020年には410万人に達するとされています。

    当然、認知症患者を介護する家族の数も増えていく訳ですが、具体的にどんな負担が生じてくるでしょうか?

     

    介護の負担

     

    英語表現1  常時

    24時間見守り続けなければならない中、仕事や子育て、家事とのマルチタスクとなります。

    They have to maintain 24 hour supervision of their family member. / They have to keep the person with dementia under constant supervision. / They need to watch out for them always.
    24時間ずっと見ていなければなりません。/ 痴呆症の人を常時、管理していなければなりません。/ いつも注意していなければなりません。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (to maintain 24 hour supervision)
    (to keep the person with dementia under constant supervision)
    (to watch out for them)

    英語表現2 経済的、時間的負担

    介護のための時間と、介護に必要な環境や設備を整える必要もあります。

    The family who has a member with dementia needs both time and money.
    痴呆症の人を抱える家族は、時間もお金もかかります。

     

    英語表現3 監視の目

    ただ見るというのではなく、to keep a watchful eye で注意深く見守るという意味になります。

    At the same time, it is quite difficult to keep a watchful eye over the old people every hour of the day.
    同時に、一日中、常に年老いた家族に注意を向けておくのは、相当難しいです。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (to keep a watchful eye over the old people)
    (every hour of the day)

     

    英語表現4 子育てとの違い

    危なくないように注意深く見守るという意味では子育ても同じですが、手が離れる時期が来ないという点が違いかもしれません。

    When we raise a child, the hardest time is usually only the first 2 or 3 years, but when we’re looking after the elderly, we don’t know how long it will last.
    育児であれば、大変なのは最初の2、3年ですが、お年寄りの面倒を見るとなると、先が読めません。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (we don’t know how long it will last)

     

    英語表現5 外部からの避難

    気を付けて見守っていても、事故が起きてしまう事があり、その際にはやはり、家族が責められてしまいます。

    Families are blamed for accidents caused by their family members who are afflicted with dementia.
    痴呆症を病んでいる家族が起こした事故について、責められます。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (their family members who are afflicted with dementia)

     

    英語表現6 大きな負担

    短期的にではなく、先が見えない中で常に注意をしておくのは、大きな負担になります。

    They need to keep an eye on these patients for the whole day, which is a heavy burden for the families.
    一日中認知症患者を見ていなければならず、これは家族にとって大変な負担です。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (to keep an eye on)
    (a heavy burden for the families)

     

    オンライン英会話での、主な論点2

    -裁判所の判断が、地裁、高裁、最高裁と分かれたことについて、どういう背景があると思いますか?

    認知症患者が原因で起こった事故について、地裁、高裁、最高裁で判断が分かれました。それぞれの判断には、どんな理由や背景があるのでしょうか?

     

    判決の背景

     

    英語表現7 ~に向かう

    Heading to は~に向かっているという表現です。We are not heading to fiscal crisis. というように、財務状況などについて説明する際にも使える表現です。

    Japan is heading to become an extremely aging society.
    日本は、極端な高齢化に向かっているのです。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (heading to)
    (an extremely aging society)

     

    英語表現8 Controversy

    Controversy や Controversial は、議論の際、大変よく使われる言葉です。

    It’s a big controversy.
    大きな論議をよぶ問題です。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (a big controversy)

     

    英語表現9  24時間365日

    ビジネスのグローバル化が進み、常に地球上のどこかでビジネスが動いている中で、twenty-four seven の対応は、仕事の中で求められています。

    The government offered to provide twenty-four seven support for this man.
    政府は、この男性に対して、24時間365日サポートするという申し出をしていたのです。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (twenty-four seven support

     

    英語表現10 仮眠

    介護の疲れのためのほんの少しの仮眠の時間に起きた不慮の事故であるという面も、考慮されたのでしょう。

    While his wife was taking a nap, he went outside and caused an accident.
    奥さんがちょっと仮眠をとっている間に、男性は外に出て事故を起こしてしまったのです。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (While his wife was taking a nap)

     

    英語表現11 家族の形

    高齢化と共に核家族化も進み、家族の形も多様になってきた社会的背景もあります。

    There are many different kinds of families, including those that may be estranged. It is unrealistic to expect family members in families like that to be responsible for members of their family whom they no longer have a relationship with.

    本当にいろんな家族があり、疎遠になっている家族もあります。そんな人たちに、連絡をとってない家族について責任を取ることを期待するのは、現実的とは言えません。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (including those that may be estranged)
    (members of their family whom they no longer have a relationship with)

     

    英語表現12 人口ピラミッド

    平成25年10月現在で、日本の国民の実に4人に一人が65歳以上というバランスになってきています。若い人が多い時代に考えられなかった事が、急激に大きな問題として迫ってきています。

    The Japanese society in the past was probably relatively youthful, which meant that the issue of dementia wasn’t an overriding concern.
    かつて日本の社会は比較的若く、認知症はそんなに大きな問題ではありませんでした。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (which meant that)
    (an overriding concern)

     

    オンライン英会話での、主な論点3

    ‐ 最高裁はどう判決を出しましたか?
    – その判断をどう評価しますか??

    主な論点2で出てきたような背景の中、最高裁判所は、このケースについて、どう判断したのでしょうか?その判断を妥当だと思いますか?

    最高裁判決への意見

     

    英語表現13 逆の判断

    make the opposite/ wrong/ right judgement で、逆/間違った/正しい判断をしたという表現になります。Judgement の代わりに、decision も同様に使えます。

    The Supreme Court made the opposite judgement.
    最高裁は、逆の判断をしました。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (made the opposite judgement)

     

    英語表現14 免責

    超高齢化に向かって進んでいる状況が、判断が分かれる背景としてあるようです。今回の判断は、今後の同様の事故に対して、大きな影響を与える事になるかもしれません。

    There was a court case which resulted in a decision to release the family of a man with dementia from the obligation to pay for damages caused by that man / liability for damages he caused.
    認知症の男性が原因で起こった事故に対し、その家族の賠償を免責とする判断を下した裁判事件がありました。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (a court case which resulted in a decision)
    (the obligation to pay for damages caused by that man/ liability for damages he caused)

     

    英語表現15 切迫した問題

    情報を収集、精査し、問題がある事を認識したら、それに合った判断や解決策を下していくというプロセスは、こういったケースも、仕事での判断も同じです。

    The new judgement is an appropriate recognition of an impending aging society in Japan.
    この新しい判断は、日本の切迫した高齢化を、きちんと認識したものです。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (an impending aging society in Japan)

     

    英語表現16 微妙

    よく、グレーゾーンと言う言い方で日本語でも使いますが、A grey area とはハッキリとしたルールや決まりがなく、どう対処して良いか迷う問題について使います。

    It is a grey area, but I agree with the Supreme Court’s ruling.
    微妙な判断ですが、最高裁の裁定に賛成です。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (It is a grey area)
    (the Supreme Court’s ruling)

     

    英語表現17 反対の問題

    今回のケースは免責となりましたが、認知症家族の事故について過度な擁護が広がると、反対に振り子が振れて、こういう問題も起こる可能性があります。

    If the family that has a person with dementia is protected too much, the family may not take proper care of that person.
    認知症の人を抱える家族を過度に守ると、その家族が患者の面倒をしっかりみなくなるかもしれません。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (take proper care of that person)

     

    英語表現18 逆の年齢構成

    人口ピラミッドのバランスが崩れている中、ケース毎に判断するという難しい状況が当面続くかもしれません。

    We have a higher percentage of older people than younger; in Japan, the typical population pyramid is upside down.
    日本は若い人より老人の割合が高く、普通の人口ピラミッドが逆になっている状態です。

    「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう!
    (the typical population pyramid is upside down)

     

    まとめ

    認知症の老人を抱える家族には、
    – 時間負担
    – 経済的負担
    – 常時介護が必要という精神的負担
    – 外部からの非難があり得る精神的負担
    があり、終着点が見えない中でこれを負うことが挙げられました。

    今回、認知症老人の起こした事故に対する賠償について、地裁、高裁、最高裁と判断が分かれた背景としては、超高齢化社会と、それを支える家族の形の変化があるようです。

    最終的な最高裁の判断に対しては、この超高齢化社会の時代背景を鑑み、同意する意見も多々見られる中、過度な擁護は、家族の責任の放棄につながりかねないという新たな問題提起もありました。

     

    【この議論から学ぶ、ネイティブ講師の英語表現とビジネス英会話への応用】

    <オンライン英会話での、この議論の概要と学びのポイント>
    オンライン英会話で学ぶ、議論の作り方

    <この議論での英語表現を使った、ビジネス英会話>
    上手いビジネス英会話の作り方(1)準備中
    上手いビジネス英会話の作り方(2)準備中

     

    【ご利用上の注意点】
    1.社会人、主にビジネスパーソンを中心に、英会話力で、中級、上級者向けの練習を提供するサービスとして、このサイトを運営しております。
    2.オンライン英会話の中で、実際にネイティブスピーカーの講師たちが使用した、またはアドバイスした内容をご紹介していますが、特定の個人や立場を表わす内容については編集を加えています。
    3.あくまで、ビジネスパーソンを中心とした社会人の英会話力向上を目指したサービスであり、ここで紹介される主義、主張、意見や議論をサポートするものではありません。
    4.また、ここでご紹介する内容の正確性や有効性について保証するものではありません。言葉は、時と場所、その状況や、声のトーンによっても意味を変えます。恐れ入りますが、ご自身でご確認の上、ご使用ください。

  • オンライン英会話で学ぶ、ネイティブの議論の作り方|自動運転車開発のための、事故情報の提供

    オンライン英会話で学ぶ、ネイティブの議論の作り方|自動運転車開発のための、事故情報の提供

    ビジネス、経済、テクノロジー、文化、生活、法律など、時事問題から最近の生活情報まで、ネイティブ講師とオンラインで議論するアットイングリッシュの英会話レッスン。

    今週からスタートするのは、「自動運転車開発のための、事故情報の提供」の話題です。英語でディスカッションする際のポイントを幾つかご紹介いたします。ここでのディスカッションの組み立てや、使われる英語表現が、実際のビジネスでの会議でもお役に立てれば幸いです。

    <この議論での英語表現>
    ネイティブ講師と学ぶ、英語表現の作り方(1)
    ネイティブ講師と学ぶ、英語表現の作り方(2)

     

    【議論の概要と紹介】(ビジネス英語のヒント2016年10月19日号より編集)

    今回の「最新記事で伝わる英会話」は、政府が、自動運転技術の開発のために、事故情報を日本車メーカーに提供し始めた、という話題です。

    I don’t know if I believe that cars will be or should ever be fully self-driving.
    (車は完全に自動運転になるのか、そもそも完全な自動運転になるべきなのか、わかりません。)

    これは、ご紹介した表現の1つですが、多くの人の気持ちを代弁しているような気がします。

    でも、現実は着々と前進しています。

    「自動運転車」といっても、その機能によって、いろいろとありまして、米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)の基準では、4つのレベルに定義されています。

    レベル1:安全運転支援(加速、操舵、制動のいずれかをシステムが行う)

    レベル2:準自動走行(加速、操舵、制動のうち、複数をシステムが行う)

    レベル3:準自動走行(加速、操舵、制動を全てシステムが行い、システムが要請したときはドライバーが対応する)

    レベル4:完全自動走行(加速、操舵、制動を全てシステムが行い、ドライバーが全く関与しない)

    今、販売されている自動運転車、もの凄く高価なものでも、レベル2です。

    同じ準自動走行と呼ばれるレベル2とレベル3には、実は大きな溝があって、加速、操舵、制動の全てをシステムが行うレベル3では、事故が起きたとき、「ドライバーの責任ではない」ということになります。

    つまり、レベル2までは「運転支援システム」、レベル3より上は本当の意味で「自動運転」となります。

    ただし、レベル3ではシステムが要請したときにドライバーは対応しないといけないので、車に備え付けのDVDで映画を観ているのは問題なくても、

    車に自分が持って入ったスマートフォンでメールをチェックするのはダメなんだそうです。

    備え付けDVDの画面を観てる限りは、必要なときに車が映像を消して、支援の要請を伝えられるものの、持ち込んだスマートフォンではそれができないからだそうです。

    昨日のニュースでは、ドイツのAudi(アウディ)が来年中にこのレベル3の自動運転車を実用化すると報じていました。すごいですよね。

    アウディの開発責任者の方の記事を読んだのですが、レベル4は、モビリティの概念を変える、とおっしゃっていました。

    なにしろ、朝、車で出社したら、車が自分で家まで帰ってくれる世界が実現するからです。
    (現在はウィーン条約でドライバーの乗車が必要)

     

    自動運転のレベル

     

    【オンライン英会話で行う議論の内容】

    自動運転車の実用化、もしかすると意外に早いかもしれません。

    政府は2020年の東京オリンピックまでに実用化を進める狙いで、自動運転の開発に役立つ事故の映像などを日本の自動車メーカーが入手しやすくする法的な枠組み作りを計画しています。最近は車載カメラや、駐車場、街中の防犯カメラ設置が増えたため、車の事故映像を記録しているケースが増加しています。

    これらは自動運転のシステムを開発する中で、どのように事故が起こるのか、事故の際にどのように人が行動するのかがわかる貴重なデータとなります。

    ただし現在の法律では映像の第三者への提供は、その映像に写っている全ての人、ナンバープレートの持ち主などが合意しないとできませんでした。

    法律改正の妥当性と自動運転車の実用化について考えてみましょう。

     

    交通事故データの提供

     

    【オンライン英会話での注意点と、学びのポイント】

    まずは注意点からです。この記事にある内容は、自動運転車の開発を促進するために、自動車メーカーが事故情報を入手しやすくなる、といったものです。それで技術開発が進むのであれば、とっても良いことじゃないか、と思うかもしれません。

    でも、そこで終わらずに、「では、なぜ、今までそれが許されていなかったのか」を考えていただきたいのです。この記事の中には明言されていませんが、手続きとして、現状では、事故の加害者、被害者、その家族や関係者などからの承諾を得る必要があると書かれています。つまり、プライバシーの問題があるということでしょう。

    そして、これまでプライバシーの問題あり、関係者からの承諾を得なければできなかったことが、承諾無しで出来るようになる、ということです。この変化はどこから来たのか。

     

    【学びのポイント】変化した部分、そして、その理由を考える

    承諾無しで出来るようになる、その変化を促したものは何でしょう。プライバシーの問題が軽視されるようになったのでしょうか。もし、そういうことではないとすれば、開発を進める必要性が高まったということになります。プライバシーの問題を脇に置いて進めなくてはいけないほどに。ここが変化した部分です。

    そして、セッションの中では、その理由を英語でロジカルに説明していただきたいのです。ここでは、是非、日本の自動車メーカーにだけ提供し始めた点も注目していただきたいです。

    議論の中で「何が変化したのか」、そして「その理由は何なのか」、これはビジネスの会議の中での議論でも、是非、注目していただきたいところです。どこかで何かの状況、事情、価値が変化していること、そして、その理由を添えて、英語で明確に、そして、ロジカルに説明することができたなら、会議への貢献は絶大です。

     

    自動運転車の設計

     

    【まとめと、論点】

    1. 政府が、自動運転技術の開発のために、事故情報を日本車メーカーに提供し始めた。
    2. 「自動運転車」とは、米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)の基準では、4つのレベルに定義されている。
    レベル1:安全運転支援(加速、操舵、制動のいずれかをシステムが行う)
    レベル2:準自動走行(加速、操舵、制動のうち、複数をシステムが行う)
    レベル3:準自動走行(加速、操舵、制動を全てシステムが行い、システムが要請したときはドライバーが対応する)
    レベル4:完全自動走行(加速、操舵、制動を全てシステムが行い、ドライバーが全く関与しない)
    3. 現在販売されている車はレベル2までのものだが、自動運転車の実用化は意外と早いかもしれない。政府は2020年の東京オリンピックまでの実用化を進める狙い。
    4.そもそもの議論の中で、変化した部分、そして、その理由に注目する。そして、それを英語で明確に、ロジカルに説明する。

     

    【この議論から学ぶ、ネイティブ講師の英語表現とビジネス英会話への応用】

    <この議論での英語表現>
    ネイティブ講師と学ぶ、英語表現の作り方(1)
    ネイティブ講師と学ぶ、英語表現の作り方(2)

    <この議論での英語表現を使った、ビジネス英会話>
    上手いビジネス英会話の作り方(1)準備中
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    ネイティブ講師の英語表現とビジネス英会話への応用

     

    【ご利用上の注意点】
    1.社会人、主にビジネスパーソンを中心に、英会話力で、中級、上級者向けの練習を提供するサービスとして、このサイトを運営しております。
    2.オンライン英会話の中で、実際にネイティブスピーカーの講師たちが使用した、またはアドバイスした内容をご紹介していますが、特定の個人や立場を表わす内容については編集を加えています。
    3.あくまで、ビジネスパーソンを中心とした社会人の英会話力向上を目指したサービスであり、ここで紹介される主義、主張、意見や議論をサポートするものではありません。
    4.また、ここでご紹介する内容の正確性や有効性について保証するものではありません。言葉は、時と場所、その状況や、声のトーンによっても意味を変えます。恐れ入りますが、ご自身でご確認の上、ご使用ください。
    2016年12月11日編集

  • 100歳からの生活指南

    オンライン英会話でネイティブ講師と学ぶ、議論の作り方|100歳の人たちからの生活指南

    ビジネス、経済、テクノロジー、文化、生活、法律など、時事問題から最近の生活情報まで、ネイティブ講師とオンラインで議論するアットイングリッシュの英会話レッスン。

    今回は、「100歳の人たちからの生活指」の話題です。英語でディスカッションする際のポイントを幾つかご紹介いたします。

    <この議論での英語表現>
    ネイティブ講師と学ぶ、英語表現の作り方(1)
    ネイティブ講師と学ぶ、英語表現の作り方(2)

    <この議論での英語表現を使った、ビジネス英会話>
    上手いビジネス英会話の作り方(1)準備中
    上手いビジネス英会話の作り方(2)準備中

     

    【議論の概要と紹介】

    英語でインパクトのある説明をするのに、ちょうど良いトピックです。北米のネイティブ講師を相手に、その反応を確認しながら、ご自分独自の「英語でインパクトのある説明」方法を練り上げてみください。

    記事は、100歳前後の人たちが書いた本が、最近、売れているという内容です。

    まずは、(1)「100歳以上の人たちが、本を執筆、出版している」ということが、この記事に触れたときの始めの驚きでした。でも、それが記事の主旨ではありません。

    次に驚いたことは、(2)「主な読者層が、40代から60代である」ことです。70代の人たちが読むのであれば、それは更なる老いへの準備なのかもしれません。では、40代から60代の人たちは、一体、何を求めて、100歳の人たちが執筆する本を購入しているのでしょうか。

    100歳の人たちからの生活指南と言われたとき、一番始めに頭に浮かぶ、古典的な指南は「どうやったら100歳まで生きられるか」ですが、この記事の中で100歳近く、または100歳以上になった老人たちが指南していることは異なります。それは、(3)「どうやったら、100歳になっても活き活きとしていられるか」です。「どうやったら、100歳まで生きることができるか」でしたら、その指南は概ね”守り”に入るような内容になりますが、「どうやったら、活き活きとしていられるか」と考えると、自然とその指南はどれも”攻め”とも呼べるような積極的な内容です。

    さすがに、世界でも長寿を誇る日本なので、老人たちの考えることも、40代から60代の人たちが考える”老後”についても、海外の人たちとは一味違うのかもしれません。

    では、実際に北米に居る、ネイティブ講師たちと、以下3点について議論したとき、どれが一番インパクトのある話題になるでしょうか。また、逆に北米のネイティブ講師たちに対して、これら3点を、英語でインパクトのある説明をしようとすると、どのように説明したらよいでしょうか。

    (1)「100歳以上の人たちが、本を執筆、出版している」
    (2)「主な読者層が、40代から60代である」
    (3)「どうやったら、100歳になっても活き活きとしていられるか」

    是非、セッションの中のディスカッションで試してみてください。

     

    40代女性の見本

     

    【オンライン英会話で行う議論の内容】

    100 歳を超えた人、または100 歳周辺の人たちの生活を取り扱った書籍が売れています。

    その読者は40 歳代からで上で、高齢に達する前の人たちにもそういった書籍が読まれてお
    り、超高齢化社会を迎えるにあたって、活き活きと健康に生活するコツや、中には100 歳
    を超えた夫婦からの、ながく寄り添う秘訣を紹介したものもあります。

    記事にあるコツや秘訣をまとめると、興味や情熱を持ち続けることが大切のようです。

    ちなみに100 歳を超えた年齢の人は、日本では過去45 年間増え続け、現在は60,000 人いらっしゃるそうです。

    高齢への備えや、今以上に高齢化が進んだとき、どのような日本があるのか考えてみましょう。

     

    【オンライン英会話での注意点と、学びのポイント】

    まずは、注意点です。オンライン英会話で海外のネイティブ講師たちとディスカッションをするときに、例え同じ教材をシェアしていたとしても、その受取り方、理解の仕方は異なることに注意しましょう。特に、今回のようなトピックでは、社会の高齢化や、老人の位置づけなど、国や文化によって異なり、どのようにとらえるかは確認してみないとわかりません。例えば、日本人にはお馴染みの祝日、「敬老の日」の話しをすると、多くのネイティブ講師は感慨を受けるようです。

    では、どうしたら良いか。今回は、オンライン英会話のディスカッションで使えるコツを1つご紹介させていただきます。これは、ビジネスにおいての議論でも、もちろん有効です。

    【学びのポイント】まずは議論の土台を作る、ことです。

    このような状況では、トピックを議論するにあたり、ネイティブ講師との共通認識を築くことから始めましょう。例えば、上述の3つのポイントを「凄い」と思うところから、共通認識を作ってもいいと思います。

    「100歳の作家を知っているか?」

    「40代から60代の人たちが、どうして、100歳の人たちの言葉に耳を傾けるのか。」

    「どうして興味の対象が、100歳まで生きるノウハウではなく、100歳をどう活き活き生きるかというノウハウなのか」など、

    様々な角度から、共通認識を築いて、議論の土台を作ることが可能なはずです。そして、共通認識ができた後は、いよいよ議論の本題です。英語で自由に、説得力のある議論を展開してください。

    ビジネスでの英語での議論を考えてみても、もちろん「議論の土台」を作ることは重要です。実際、have a common ground とか、we are on the same page といった、共通認識を有しているかを確認する表現は、英語の方が多彩なようにも見えます。その練習を、是非、実際のセッションで試してみてください。

    議論の土台を作る

     

    【まとめと、論点】

    1.100歳前後の人たちの本の出版が増えている。そして、その主な読者層は、40代から60代。
    2.日本では、100歳を超えた人の人口は、過去45年間、増えている。
    3.海外の人々、外国人と、英語で議論をするとき、まずは共通認識を持っているか、議論の土台を確認しよう。
    4.ビジネスでの、英語の議論でもこの作業の重要性は同じ。そして、実際に、それを助ける英語表現が多彩にある。

     

    本を読む女性

     

    【この議論から学ぶ、ネイティブ講師の英語表現とビジネス英会話への応用】

    <この議論での英語表現>
    ネイティブ講師と学ぶ、英語表現の作り方(1)
    ネイティブ講師と学ぶ、英語表現の作り方(2)

    <この議論での英語表現を使った、ビジネス英会話>
    上手いビジネス英会話の作り方(1)準備中
    上手いビジネス英会話の作り方(2)準備中

     

    【ご利用上の注意点】
    1.社会人、主にビジネスパーソンを中心に、英会話力で、中級、上級者向けの練習を提供するサービスとして、このサイトを運営しております。
    2.オンライン英会話の中で、実際にネイティブスピーカーの講師たちが使用した、またはアドバイスした内容をご紹介していますが、特定の個人や立場を表わす内容については編集を加えています。
    3.あくまで、ビジネスパーソンを中心とした社会人の英会話力向上を目指したサービスであり、ここで紹介される主義、主張、意見や議論をサポートするものではありません。
    4.また、ここでご紹介する内容の正確性や有効性について保証するものではありません。言葉は、時と場所、その状況や、声のトーンによっても意味を変えます。恐れ入りますが、ご自身でご確認の上、ご使用ください。

    2016年12月10日編集

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