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ビジネス、経済、テクノロジー、文化、生活、法律など、時事問題から最近の生活情報まで、英語で議論するアットイングリッシュのオンライン英会話レッスン。ここでは議論の中での、ネイティブ講師たちからの英語表現についてのアドバイスを公開します。
今回は、「100歳の人たちからの生活指南」という話題です。是非、議論の中で使われる英語表現をここで憶えて、ビジネスの場でご自身の活躍にお役立てください。
なお、ここでは、社会人、ビジネスパーソン向けの英語表現を集めておりますが、更に、これらの英語表現をビジネスの状況で実際にどう使うか、ご興味をお持ちの方々は「上手いビジネス英会話の作り方」をご覧になってみてください。
<オンライン英会話での、この議論の概要と学びのポイント> オンライン英会話で学ぶ、議論の作り方
– 100歳以上の人と話した事はありますか?
少子高齢化と言われて久しいですが、2016年9月13日の日本経済新聞によると、100歳以上のお年寄りは、過去最多の6.5万人に達するそうです。都道府県別では、東京が最多の5607人、次いで、神奈川、大阪と大都市圏が占めるものの、割合では島根県が1位、その他も中国地方以西の地域が占めているそうです。
増えてきている100歳以上のお年寄りですが、実際にお話しした事はありますか?
まずは事実を確認して、話を展開させます。
Aged people called centenarians are increasing. 100歳を超えるお年寄りが増えています。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (いいね!:centenarians)
ビジネスでは、商品やサービスを年齢をベースにターゲットを絞って展開することがありますが、話したい相手は年齢ではなく、趣味や興味が共通の人が楽しいのかもしれません。
I don’t differentiate between those whom I want to talk to, and those I don’t, on the basis of their age. 話したい人と、話したくない人を、年齢をベースに分けた事はありません。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (differentiate between those whom I want to talk to, and those I don’t) (on the basis of)
過去最多の人数がいらっしゃるものの、実際に会ってお話しをする機会は、少ないのかもしれません。
We haven’t seen each other in person. 実際に会った事はありません。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (いいね!:in person)
Of ___ で、~の中で(に)という表現になります。
Of my relatives, no one has lived to be 100. 親戚の中に、100歳まで生きた人はいません。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (Of my relatives,)
体の健康は、気持ちの健康に由来するものなのでしょう。もちろん生きる事に対してもですが、死を忌み嫌わないことも、今を充実させて生きる事に繋がるのかもしれません。
They are still positive concerning their aging and towards dying. 彼らはまだ、年を取ることにも、死に対してもポジティブです。
2016年の発表の世界の平均寿命ランキングでは、日本の女性は1位、男性は6位で総合1位。総合2位のスイスは、男性が1位で女性が6位となっています。日本の首位は、男性の頑張りにかかっているのかもしれません。
The life expectancy is increasing. 平均寿命は延びています。 (いいね!:The life expectancy)
‐年をとっても元気でいる秘訣はなんでしょうか?
頭と体の健康は、ある程度以上の年齢になると、誰もが興味を持つことでしょう。ですから、インターネット上でもテレビでも、健康情報は溢れています。100歳以上で元気に生活をされている高齢者の、いわば成功体験は、是非聞いてみたいものです。
長生きや元気の秘訣で最初に上がったのは、身体的な健康法ではなく、「気持ち」の持ち方でした。
I guess they have the underlying motivation of desiring a longer life. 彼らは潜在的に長く生きたいと強く思うモチベーションがあるのだと思います。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (they have the underlying motivation)
Seem や look (look like)以外にも、give the appearance of で、~のように見えるという表現として使えます。
The centenarians give the appearance of having overcome that issue. 百歳以上の人は、そういった問題を克服したように見えます。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (give the appearance of)
脳と腸にこんな関係があったとは。ご存知でしたか?
The intestines and the brain are very closely connected. If the intestines are healthy and strong, there is a lower likelihood of getting dementia. / Healthy, strong intestines contribute to a lower percentage of risk for dementia. 腸と脳は非常に密接な関係があります。腸が健康で強いと、認知症になりにくいのです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (are very closely connected) (there is a lower likelihood of) (contribute to a lower percentage of)
AがBを引き起こすという時、A leads to B という表現が使えます。ビジネスでも、何かがリスクの原因となったり、逆に成功のカギになったりします。Lead to は会議やプレゼンでも頻出の表現です。
Eating until you’re full may lead to poor health. 満腹になるまで食べるのは、体に悪いです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (lead to)
英語表現9、10 でも、胃腸と健康の関係が指摘されていますが、「気持ち」の健康と共に意見の中で多かったのは、食生活の在り方です。
I try to avoid eating fried foods or foods that are high in fat. Eating wisely by avoiding fats and excessive amounts of sugar is important to enjoy a long and healthy life. 揚げ物や、脂分の多い食べ物は避けるようにしています。脂分を避けたり、糖分を過剰に取らないようにするなど、賢く食べることは、長く、健康に生きるのに大切なことです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (avoid eating fried foods) (foods that are high in fat) (excessive amounts of sugar)
定期的に体を動かすことも大切です。
He goes for hour long walks. 彼は、一時間程度の散歩に出かけます。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (goes for hour long walks)
‐どうして、40代以上の人たちは、これらの本を読むのでしょう?
100歳の生活指南本については、特に40代以上の人たちが興味を示すようです。40代というのはどういう年代なのでしょうか?なぜ、60年も先の100歳以上の方の生活に興味を持つのでしょうか?
心や体に変化を感じるのが、40歳なのかもしれません。
Forty is the age when people start thinking about their retirement. 40歳というのは、自分の老後について考え始める年齢です。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (Forty is the age when)
未来の状況を予想するのは、ビジネスで次の一手を考える際に大切です。what the situation is really like 「実際のところ、どんな風になるのか」を考えながら、予算や人材を確保し、プランを練る必要があります。
The young generation are keen to know what the situation is really like in a superaged society. 若い世代は、超高齢化社会での状況が、実際どんな風になるのかとても知りたがっています。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (what is the situation is really like)
What the situation is really like を想像するとき、その基準点を見せてくれるのは、大変参考になります。
It provides a good point of reference. 基準点を見せてくれます。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (a good point of reference)
picture what is going onで、どんな風になるか思い描くという表現です。Picture を使うと、正に頭の中に絵を描く様が感じられて、イメージしやすい表現です。
Right now I am still in my 30s, so I can’t even picture what is going on with those in their 60s, who have entered retirement. 今私はまだ30代なので、定年になった60代の人たちがどう過ごしているのか、想像することもできません。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (I am still in my 30s) (I can’t even picture what is going on with those in their 60s)
不老不死が不可能な以上、多くの人がこう考えるのではないでしょうか。
When you are destined to die at an early age, you desire to live longer, but when you are able to live longer, your concern is to end your life at an appropriate stage. 若いうちに死んでしまうと決まっていたら、もっと生きたいと望み、長く生きられると分かれば、適当な時に人生を終えられるかが心配になります。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (you are destined to) (at an early age) (to end your life at an appropriate stage)
英語表現16 でも、I am still in my 30s(まだ30代)、those in their 60s(60代の人たち)と年代を10年でくくっていますが、10年ごとに、体調や生き方、考え方も変わってくるのかもしれません。
At each decade, I thought differently. 10年毎に、考え方が変わってきました。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (At each decade)
100歳以上の人口が過去最多を記録する中、実際に100歳以上の人に会った事があるか、その健康法は何か、そして、40代以上の人たちが、なぜ、100歳以上の人たちの生活以南に興味を持つのかを考察した。
健康法については、 – 心の持ち方 – 食生活 – 運動習慣 についての言及が多くみられた。
また、100歳以上の人たちの生活が興味の対象となる理由としては、 – 40代という年代の特性 – 将来の自分と社会の状況への興味 などを挙げる意見が多かった。
<この議論での英語表現を使った、ビジネス英会話> 上手いビジネス英会話の作り方(1)準備中 上手いビジネス英会話の作り方(2)準備中
【ご利用上の注意点】 1.社会人、主にビジネスパーソンを中心に、英会話力で、中級、上級者向けの練習を提供するサービスとして、このサイトを運営しております。 2.オンライン英会話の中で、実際にネイティブスピーカーの講師たちが使用した、またはアドバイスした内容をご紹介していますが、特定の個人や立場を表わす内容については編集を加えています。 3.あくまで、ビジネスパーソンを中心とした社会人の英会話力向上を目指したサービスであり、ここで紹介される主義、主張、意見や議論をサポートするものではありません。 4.また、ここでご紹介する内容の正確性や有効性について保証するものではありません。言葉は、時と場所、その状況や、声のトーンによっても意味を変えます。恐れ入りますが、ご自身でご確認の上、ご使用ください。
前回(1)に引き続き、「「子ども食堂」の話題です。是非、議論の中で使われる英語表現をここで憶えて、ビジネスの場でご自身の活躍にお役立てください。
なお、ここでは、社会人、ビジネスパーソン向けの英語表現を集めておりますが、更に、これらの英語表現をビジネスの状況で実際にどう使うか、ご興味をお持ちの方々は「上手いビジネス英会話の作り方」をご覧になってみてください。 <オンライン英会話での、この議論の概要と学びのポイント> オンライン英会話で学ぶ、議論の作り方
‐シングルマザーやシングルファーザーが増えていると思いますか?
あなたの周りでは、いかがですか? 以前と比べて、シングルマザー、ファーザーは増えていると感じますか?その環境は十分に整っていると思いますか?
年代にもよりますが、こう感じている人は少なくないかもしれません。
When I was young, I virtually never saw kids who didn’t have two parents. That was exceedingly rare. 私が若かったころは、実際のところ、片親の子に会ったことがありませんでした。本当に稀でした。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (I virtually never saw) (exceedingly rare)
夫婦や家族の在り方、考え方も、昔とは違ってきており、夫婦共働きの家庭も増えたことで、一般的になってきました。
Now this is commonplace. 今では、普通のことです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (this is commonplace)
家族の在り方や状況が変わってきているのに、政策が追い付いていない事が、子どもの貧困の背景にあるのかもしれません。
They need to take measures to provide more job security to working mothers. 働く母親たちのために、もっと職を確保できる政策を取るべきです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (take measures to provide more job security)
離婚や別居後に発生する費用も、様々な呼び方があるようです。
“alimony” is the money paid from one spouse to another after divorce when one spouse makes more money than the other. “child support” is the money paid by one spouse for raising the children. alimony(扶助料)とは、どちらかの収入が高い場合、離婚後に、片方が相手に対して支払うお金のことです。child support(養育費)とは、子供を育てるために、片方が相手に支払うお金のことです。
– 現状、ボランティア活動やチャリティで成り立っていますが、政府がお金をかけてこういう取り組みをすべきでしょうか?
一部の自治体が関わり始めた例もあるようですが、現状ではボランティアに頼る所が大きい「子ども食堂」の活動。今後、どのように発展させていけば良いのでしょうか?子ども達の健康な発育のために、私たちが出来ることは何でしょうか?
まずは、こういった制度によって、子育ての環境を充実させることが大切です。
Low income families have preferential access to daycare. / Low income families receive special access to daycare. 低所得家庭は、託児所に優先的に入れます。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (have preferential access to daycare) (receive special access to daycare)
今、目の前が困っている人たちを、助ける余裕のある人が助けるという形は、より充実したケアの前の、最初のステップになるでしょう。
I don’t think it’s the best solution but it’s a good first step. これが一番の解決策とは思いませんが、ファーストステップになります。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (I don’t think it’s the best solution)
ボランティアなど、一部の人たちの善意に頼るのは、一時しのぎだという考え方もあります。
I think this is a temporary fix. 一時しのぎだと思います。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (a temporary fix)
ビジネスでは、赤字・黒字についての言及は日常の事でしょう。Run a deficit で赤字に転落するですが、逆に黒字に転じる場合は、turn a profit となります。
So far, the Japanese government is running a huge deficit, so I don’t think there will be any money to support such a program. 現状、日本政府は大幅な赤字に転落していて、こういったプログラムを支援するお金はないと思います。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (the Japanese government is running a huge deficit)
根本的には、国の経済が好転し、財政が潤えば、貧困の子供達を支援する制度を充実させる事がでるはずです。
This is important as a way of supporting poor people but the government also needs to look for ways to improve the economy, even though it seems difficult to do so. 貧しい人たちを助ける方法として大切ですが、政府は、たとえ難しいとしても経済を良くする方法も模索すべきです。
最初は、ボランティアや一部の自治体での活動かもしれませんが、持続的に支援していくには、国が体制を整える必要があるのかもしれません。
This kind of project would end up being reliant on how well the government was doing. この手のプロジェクトは、結局、政府がうまくやれるかに掛かっています。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (end up being reliant on)
貧困に陥る家庭の中で、父子家庭・母子家庭の割合が多いことから、実際に身の回りで、片親の家庭が増えたと感じるかどうかについて確認したところ、多くの方が、昔は非常に稀だったシングルペアレントが、最近ではごく一般的になったと認識している。
そんな中、貧困に陥った子ども達のために「子ども食堂」の活動があるのだか、それについては、支援のファーストステップとして評価する声が多かった。しかし、一方で、一時しのぎに過ぎないという厳しい意見もあった。これを持続させるには、国の経済の活性化、国が制度として確固とした形で支援すべきという声が上がった。
ビジネス、経済、テクノロジー、文化、生活、法律など、時事問題から最近の生活情報まで、ネイティブ講師とオンラインで議論するアットイングリッシュの英会話レッスン。
今回は、「子ども食堂」の話題です。英語でディスカッションする際のポイントを幾つかご紹介いたします。
<この議論での英語表現> ネイティブ講師と学ぶ、英語表現の作り方(1) ネイティブ講師と学ぶ、英語表現の作り方(2)
2016年のアメリカ大統領選挙では、富裕層への収入の集中などが問題とされて扱われてきたものの、それを日本から見ていると、そういった現象が日本でも起こっていることは感じているかもしれませんが、「そこまで問題は深刻になっていない。」というのが正直な感想かもしれません。
しかし、内閣府が発表している平成27年度版「子ども・若者白書」を見ると、日本が先進国の中で最も深刻な状況にある問題に直面していることがわかります。それが「子どもがいる現役世帯のうち大人が1人の世帯」の貧困率です。2010年の統計が用いられていますが、OECD加盟国34か国の中で、数値を出していない韓国を除いて、33番目。貧困率の割合にして、50.8%。つまり、子どもが居て、大人が1人の世帯の半分が貧困の状態にあり、そんな状況は、先進国(OECD加盟国)では日本だけということになります。
また、大人が2人いる世帯を含めても、子どもの貧困率は15.7%、OECD加盟国中で25番目、約6人に1人の子どもが貧困の状況にいます。この状況は、実際に、とても深刻ではないでしょうか。
そんな深刻な状況の中で、子どもたちが、無料、または低価格で食事をしっかりと摂れて、学校でも家庭でもない、第三の場所として、地域の大人たちや他の子供たち、家族たちと交流を持てる場所として、各地で自主的に設立されてきているのが「子ども食堂」のようです。現在では、地方自治体からの委託を受ける子ども食堂も出てきています。
「子ども食堂」をご存知でしょうか?
子供の貧困が6 人に1 人の割合にまで拡大しているという政府の調査結果が出る中、主婦や学生、地域のボランティアの人たちに支えられて、無料や低料金で子供たちとその親たちが食事できる「子ども食堂」が増えています。
まずは、食事をとれる機会を作ること、居場所を作ること、そして、親以外の大人と接する場所を作ること、などが子供たちにとって助けになるようです。最近は自治体でも、北九州市のようにNPO へ委託することで子ども食堂を運営する動きがあるようです。こういった活動の意義や運営について、英語で議論してみましょう。
まずは注意点からです。こういった地域のボランティア活動の話題については、英語でのディスカッションのトピックとして、選択する人、そうでない人が大きく分かれることが見受けられます。特に今回のトピックは、子どもに関連するため、子どもがいる人にとっては身近に感じられるものがあるかもしれませんが、子どもがいない人にとっては逆に身近には感じられないということもあるかもしれません。または、料理や食事、ボランティア活動に関連して、身近に感じる人、そして、そうでない人が分かれることもあるでしょう。
議論したい内容に、身近に感じる、感じない、好き嫌いが生じることは仕方ありません。また、それが生じること自体は問題ではないと思います。自然なことです。
では、問題は何かというと、話題的に身近に感じられない、好きでないといった理由で、そもそも議論に参加しないことにすると、もしかすると、とても有益な学びの機会を見逃してしまうことになるかもしれない、ということです。
これは、ビジネスにおいても、全く同じことが言えると思います。好きな案件ばかりが来るわけではなく、時には、理解しづらく、当事者意識を持ちづらい案件も来るかもしれません。そんなときは、どのように対応しますか。
今回、アットイングリッシュから、オンライン英会話で活用できるコツとしてアドバイスさせていただくのは、以下のポイントです。もちろん、ビジネスにも応用していただければ幸いです。
★身近でない話題でも、切り口を変えれば、様々な会話を作ることができる この話題を「子どもの食事」という切り口で議論しようとすると、前述のように身近に感じられない人たちは意外に多いかもしれません。
ですが、これを「貧困層の広がり」という社会問題という切り口で捉えると、その原因なども含めて、語れることは多くなります。また、子どもがいる大人が1人の世帯の貧困の中でも、母親と子どもの家庭の方が、父親と子どもの家庭よりも貧困率で高いことを考えると、男女格差という社会問題も入っていると言えます。更には、少子化と人口減少が、日本が抱える大きな問題でありながら、その数が少ない子どもたちに貧困が広がっていくということは、どのような影響を、将来、国に与えるのかも議論に値すると思います。
もちろん、ここで国際比較をすれば、ネイティブ講師たちへの説明の説得力は格段に増すはずです。
また一方で、ボランティアの担い手たち、大人たちの心情に、議論の切り口を合せることも可能です。実は、この話題、とても興味深いと思ったのですが、そもそもは「貧困層の広がり」という社会問題が出発点なのですが、実際の話題の中身の大半は、地域のボランティア活動についてであり、その活動が、問題そのもの(貧困層の広がり)を解決する手段とはなっていません。ですが、そういった環境の中ででも、社会問題の一端と対峙して、目の前にある問題に取り組む姿勢は本当に素晴らしいと思います。
ネイティブ講師たちからの視点では、NPOの運営方法という切り口がとても興味を魅かれたようです。講師たちの国では、以前は、教会が担ってきたこういった活動を、今ではNPOが担うようになっており、その歴史的な変遷にも興味を持ったようです。日本では、どうでしょうか。
このように、切り口は無数にあり、そして、そこから多彩な議論が展開できます。
これは、ビジネスでも、切り口を変えてみれば、同じ案件でも様々な捉え方ができて、進め方も、まとめ方も無数にアイディアが出てくることと同じです。もちろん、英語でそれを行っているときもです。
1. 日本における、子どもの貧困率の上昇は、深刻な状況にある。 2. 子どもを、食事と居場所、そして、親や先生ではない大人との触れ合いという観点で支援する「子ども食堂」が増えている。 3. 病院や、自治体が関与する「子ども食堂」も出てきた。 4. オンライン英会話で、身近でない話題、興味の無い話題に遭遇した際でも、議論の切り口を考えることによって、様々なイシューを抽出して、対応することが可能。
2016年12月5日編集
今回は、「子ども食堂」の話題です。是非、議論の中で使われる英語表現をここで憶えて、ビジネスの場でご自身の活躍にお役立てください。
日本の子どもの貧困の状況をどう説明しますか? なぜ、日本で貧困の中にある子供の割合が増えたのでしょうか?
実に6人に1人の子どもが貧困に属するという政府調査の結果が明らかになりました。バブル崩壊前は、一億総中流と言われていた時代もありましたが、なぜこのような状況になったのでしょうか?
ビジネスで議論をする際には、お互いの認識がズレたまま話を進めて、時間を無駄にしてしまわないように、まずは定義づけをしっかり行う必要があります。
A poor family is defined as a family whose annual income is less than half of the average national annual family income. 貧困家庭とは、年収が、国内の家族あたりの平均年収の半分以下の家庭と定義されます。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (A poor family is defined as) (less than half of the average national annual family income)
漠然と、貧困に陥る子どもが増えているというより、「6人のうち1人」とか「17%近くの子どもが」というように、数字を示すことで、その状況をより具体的に、信憑性をもって伝えることが出来ます。
According to a government survey, one in six children live in poverty. / According to a government survey, one in six children in Japan currently live below the poverty line. 政府の調査によると、日本の6人のうち1人の子供が、現在、貧困の中に暮らしています。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (According to a government survey,) (one in six children) (live in poverty) (live below the poverty line)
会議やプレゼンで、グラフ等使ってトレンドの説明をするときなどにも、この表現を是非活用してください。
There has been a sharp increase in the number of low-income households here in Japan. 日本では低所得の家庭の数が急激に増えています。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (There has been a sharp increase in the number of)
事象の原因は一つとは限りません。One of the reasons is ___ で、そのうちの一つをまず説明する事ができます。
One of the reasons is that the number of single parent families is increasing. 片親の家庭の数が増えているのが、一つの原因です。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (One of the reasons is that)
経済を活性化するための策が、その過程で、ディスアドバンテージを生んでしまっているという意見です。
The current Japanese administration is taking measures to improve the economy and may be causing more people to fall into the status of poverty in the process. 今の日本政府は経済を改善するための政策をとっており、その過程で貧困の状況に陥る人が増えているのかもしれません。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (is taking measures to) (may be causing more people to fall into the status of poverty in the process)
メリットが見いだせない案などの問題点を強く指摘する際に使える表現です。
The government’s taxation policies are causing this problem. There is nothing good about the taxation policies. 政府の税政がこの問題の原因です。今の税政は一つも良いことがありません。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (There is nothing good about)
‐ 「子ども食堂」についてどう思いますか? – 家族で一緒に食事を出来ていますか?
子どもにとって食事をとるとは、どういう事でしょうか。栄養をしっかり取れれば良いのでしょうか。子ども食堂の果たす役割について、考えてみましょう。
また、家族で一緒に食卓を囲める頻度は、充分にありますか?ご自身の家族との食事についても、考えてみてください。
何かに着想を得て、新しい販促の方法や、ビジネスを思いつく事もあるでしょう。そんな時は、be inspired と表現できます。
It may have been inspired by the fact that there are so many children who are unable to share a meal with their families. 家族と一緒に食事をとれない子供たちが非常に多いことから出来たのかもしれません。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (It may have been inspired by) (to share a meal with their families)
両親以外の人、兄弟以外の子ども達と、頻繁に食卓を囲むのは、新しい考えや思いやりを育てる良いチャンスかもしれません。
Children can interact with other adults besides their parents. 子ども達は、両親以外の大人と関わりを持てます。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (interact with) (other adults besides their parents)
地域全体で子育てに関わっていくことで、食事の問題だけでなく、少子化や児童虐待にも歯止めをかける事ができるかもしれません。
It’s a good way for the community to be involved in raising children. 地域で子育てに関われて良いです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (to be involved in raising children)
大勢で食事しながら話をする機会と雰囲気は、食べ物について語り、考える食育に繋がるでしょう。
I know that food education is very important in child-rearing. 食育が子育てに非常に大切な事は知っています。
家族の人数が減れば、一緒に食事を出来るチャンスも減ります。
Before, people lived in multi-generational households. There were more frequent opportunities to eat together. 以前は、何世代もが一緒に生活していました。一緒に食べる機会も、もっと多かったです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (multi-generational households) (There were more frequent opportunities to)
子ども食堂を利用するのには、貧困に限らず様々な理由があり、子ども食堂はそれをサポートする受け皿となっているようです。
The article points out that there are cases where parents aren’t making enough money to properly feed their kids and that some parents work too late to be able to give their kids a proper dinner. 記事には、両親が子供たちを養うのに十分なお金を稼げなかったり、両親が遅くまで働いていて、きちんと夕食を与えられない場合があると書かれています。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (The article points out that) (there are cases where)
子どもの貧困について、その状況と原因を問う質問に対しては、
– 貧困についての定義づけ – 数字で分かりやすく現状を説明 – 増加の程度を表現 – 理由を挙げる
というように、非常に分かりやすく議論が展開された。 理由としては、片親の世帯が増えたこと、政府の政策、税政などが挙げられた。
また、子ども食堂の印象については、
– 他の大人と触れる良い機会であること – 地域全体で子育てに関われる – 食育にもなる
など、良い印象が多数を占めた。
前回(1)に引き続き、今回は、「どのようにテロリストから、原子力発電所や放射性廃棄物を守るか」という話題です。この話題を中心に、様々な角度からの議論を通して、ネイティブ講師たちが作った多彩な英語表現をご紹介します。
なお、ここでは、社会人、ビジネスパーソン向けの英語表現を集めております。更に、これらの英語表現をビジネスの状況でどう使うか、ご興味をお持ちの方々は「上手いビジネス英会話の作り方」をご覧になってみてください。
‐日本の核施設の警備体制に満足していますか?
原発の安全性や、放射性廃棄物や汚染物質の処理、電力問題、などについてはニュースで取り上げられる事も多く、考える機会も多いと思いますが、その警備については、どうでしょうか?原子力発電所や、放射性廃棄物、医療用の放射性物質の管理状況について、私たちはどのくらい知っていて、その体制は満足のいくものなのでしょうか?
日本国内でのテロについては、現実味をもっては、捉えられていないようです。
Terrorist attacks such as the one in Paris are not a real threat for us in Japan. / The terrorism which has occurred in Europe isn’t common in Japan. パリでのようなテロ攻撃は日本では現実的な脅威ではありません。/ 日本では、ヨーロッパで起こったようなテロは、普通ではありません。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (Terrorist attacks such as the one in Paris) (a real threat)
テロよりも。原発の管理の安全性に不安を抱いています。
It’s difficult to imagine in Japan because no such incident has occurred here before but I’m still worried about our ability to manage our nuclear power plants. ここでは今までそんな事件が起こった事がないので、日本にテロ攻撃があるというのは想像しづらいのですが、原発の管理体制には不安があります。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (It’s difficult to imagine) (our ability to manage our nuclear power plants)
会議などで、It’s just my opinion と最初に付けると、自分の見解を示すシグナルになり、相手の注意を引くのに役立つでしょう。
It’s just my opinion, but I don’t think there’s a great danger of radioactive materials being stolen in Japan, however, we should still keep an eye on the location and other details of radioactive materials. 私の個人的な見解では、日本で放射性物質が盗まれる危険はそんなに無いと思いますが、それでも放射性物質のある場所などその他詳細について、きちんと監視しておくべきです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (It’s just my opinion,) (there’s a great danger of radioactive materials being stolen) (we should still keep an eye on)
大きなプロジェクト始める際の説明や、プロジェクトの進捗状況を報告する際などに、As an initial step,は便利に使える表現です。
As an initial step, we ought to post a strong guard force around the nuclear power facilities. 最初のステップとして、原発の周辺に強固な警備を置くべきです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (As an initial step) (we ought to post a strong guard force)
There are no rules for AI technology anywhere in the world. AI技術にルールなんてありませんよ。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (There are no rules for AI technology anywhere in the world.)
人に知られない事こそが、強固な警備に繋がるのかもしれません。 I think that answering about satisfaction of a nation’s security with regards to nuclear facilities and materials is difficult. It isn’t something most people know much about. 核施設や核物質の国の管理に満足かどうか答えるのは難しいと思います。みんな、あまり知らない事ですから。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (It isn’t something most people know much about)
‐核兵器なき世界が実現すると思いますか?
本当は誰もが望んでいる事だと思います。望んでいながら、なぜ、核兵器の廃絶は進まないのでしょうか。
ビジネスの場では、常に様々なチャンスとリスクの可能性を探り、その大きさを測ります。Possibility の比較は頻出です。
The possibility of nuclear war is higher than of having a world without nuclear weapons. 核戦争の可能性の方が、核兵器なき世界の実現より高いです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (having a world without nuclear weapons) (The possibility of ___ is higher than of ___)
It could mean で、「即ち~を意味することになる」という表現になります。
I don’t think there will be nuclear war in the future, because people will realize that it could mean the end of the world. 核戦争をすれば世界は終わる事が分かるので、将来、核戦争はないと思います。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (it could mean the end of the world)
英語表現24では、possibility を使っていましたが、こちらでは、likelihood も使われています。プレゼンやスピーチで、同じ単語を頻発すると、単調で味気ない印象になりますから、同じ意味を持つ単語のバラエティを増やしておくと良いでしょう。
Both possibilities are low, but the threat of nuclear war is higher than the likelihood of a world without nuclear weapons. どちらの可能性も低いですが、核戦争の脅威の方が、核兵器なき世界より、可能性が高いです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (the threat of nuclear war) (the likelihood of a world)
国際情勢は常に流動的なので、自分だけが軍縮するという事は難しいでしょう。Simultaneously (同時に)、協調して進める必要がありそうです。
All countries should simultaneously work on decreasing their nuclear weapons. 全ての国が同時に核軍縮に取り組むべきです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (All countries should simultaneously work on)
クリーンで再生可能な代替エネルギーが開発され、利用できるようになれば、少なくとも原発については警備や管理の心配が減るかもしれません。 If other energy resources are developed, nuclear plants may be decommissioned and torn down. 他にエネルギー資源が開発されたら、原発は閉鎖、解体されるかもしれません。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (nuclear plants may be decommissioned and torn down)
最終的には、やはり人間の倫理観に帰結するのかもしれません。 The vital need is to develop ethics in people from a very early age. 必須なのは、小さいうちから倫理観を養うことです。
「上手いビジネス英会話の作り方」で使ってみよう! (The vital need) (from a very early age)
日本でのテロや核を使ったテロについては、差し迫った脅威としてとらえる向きは少なかったものの、2011年の原発事故の経験から、原子力発電所や放射性廃棄物の管理や警備については、不安を感じるとの意見が多かった。 また、それに関する知識不足についても指摘があった。
核兵器なき世界については、シニカルな意見がある中、世界が協調して行うことや、倫理観育成、教育の必要性など、実現を模索する意見もみられた。
英語表現としては、 (1) 見解を示す時の言い方 (2) まずは、最初の一歩 (3) 可能性の表現の仕方と、可能性の大きさの比較
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